オンラインで購入できるでプレミアム・ドッグフードとして大人気の「モグワン」の【原材料】を調査し、その成分から得られる効果をご紹介します。
実際に調べてみると、良い効果~注意が必要な成分までありました。ここではあくまでも中立的な立場で嘘なく真実を伝えていけたらと思います。
「モグワン ドッグフード」を購入しようかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。
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- 1 モグワンの成分表
- 2 モグワンに含まれる成分の効果について
- 3 成分から見た【モグワン】ドッグフードの特徴を解説
- 3.1 穀物不使用(グレインフリー)
- 3.2 亜鉛
- 3.3 アスタキサンチン
- 3.4 カリウム
- 3.5 カロテン
- 3.6 キナ酸
- 3.7 クエン酸
- 3.8 グルタミン(酸)
- 3.9 ケルセチン
- 3.10 ショウガオール
- 3.11 植物性タンパク質
- 3.12 食物繊維
- 3.13 シトラール
- 3.14 ジンゲロール
- 3.15 ジンゲロン
- 3.16 ジンギベレン
- 3.17 セレン
- 3.18 DHA/EPA、オメガ3脂肪酸
- 3.19 ナイアシン
- 3.20 乳酸菌
- 3.21 パントテン酸
- 3.22 ビタミンB群
- 3.23 ビタミンC
- 3.24 ビタミンD
- 3.25 ビタミンE
- 3.26 ビタミンK
- 3.27 ビタミンP(ルチン)
- 3.28 プロアントシアニン
- 3.29 ポリフェノール
- 3.30 マグネシウム
- 3.31 モリブデン
- 3.32 ラウリン酸
- 3.33 リコピン
- 3.34 リンゴ酸
- 3.35 13-oxo-ODA
- 4 成分から見た【モグワン】ドッグフードの効果 まとめ
モグワンの成分表
基本成分表
成分 | パーセンテージ |
タンパク質 | 27%以上 |
脂質 | 10%以上 |
粗繊維 | 4.75%以下 |
灰分 | 9.5%以下 |
水分 | 9%以下 |
リン | 1.06% |
カルシウム | 1.40% |
エネルギー | 361.5kcal |
モグワンの特徴的な配合や成分一覧
グレインフリー(穀物不使用) | |
鶏肉 | |
サーモン
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さつまいも
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エンドウ豆
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ココナッツオイル
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リンゴ
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カボチャ
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バナナ
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トマト
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クランベリー
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生姜
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アスパラガス
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海藻
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乳酸菌 |
モグワンに含まれる成分の効果について
タンパク質
タンパク質の基本
タンパク質とは、アミノ酸により生成されている成分です。
体を作る、修復する以外にも活動エネルギーとなったり、酵素の主成分として体内での代謝に重要な役割を果たしもします。
特に「必須アミノ酸」と呼ばれるアミノ酸は体内で合成できないため、必ず食事から摂取する必要があります。
タンパク質(アミノ酸)に含まれる栄養成分一覧
- アルギニン
- Lーカルニチン
- スレオニン
- グルタミン
- タウリン
- ヒスチジン
- フェニルアラニン/チロシン
- メチオニン/シスチン
- リジン
- バリン/ロイシン/イソロイシン
- トリプトファン
タンパク質とは
タンパク質は、アミノ酸と呼ばれる成分が鎖状に繫がってできたものです。
タンパク質のもとになるアミノ酸は、約20種類あります。
繫がり方の違いによって様々な種類のタンパク質になっています。
タンパク質の供給元
動物性タンパク質 | 植物性タンパク質 |
動物性タンパク質
- 肉類(鶏肉、牛肉、羊肉、七面鳥など)
- 魚類
- 卵
など
植物性タンパク質
- 大豆
- 小麦
- トウモロコシ
など
なぜ複数種類のタンパク質をドッグフードなど食事に配合するの?
ペットフードに使われるタンパク質の原材料は大きく植物性タンパク質と動物性タンパク質の2つに分けられます。
それぞれの原材料に含まれる「タンパク質の量」や「アミノ酸のバランス(種類)」に合わせてタンパク源を決定します。
以前は動物性タンパク質は、植物性タンパク質よりも犬が消化吸収しやすく良質と考えられていました。
しかし、食品の加工技術が進んだ現在では、植物性タンパク質でも犬の消化に負担とはならず、十分に消化吸収ができるようになっています。
重要なことは「○○由来の原材料をペットに供給すること」ではなく、最終的に犬が必要とする栄養バランスをきちんと満たしているか、という1点に尽きます。
重要な点は、原材料が何を使われているかという点よりも、ドッグフードに含まれるアミノ酸の種類の数になる、ということですね。
タンパク質は原材料のまま、もしくは近い状態で使用するよりも、加工をすることで消化性が格段に向上すると考えられています。
大豆に近い状態で食べるよりも、加工して豆腐として食べる方がより消化性が高い(消化しやすい)ことがわかります。
また、ステーキよりもハンバーグの方が消化に優しいことも1例になりますね。
肉類、大豆、小麦などの原材料から、タンパク質を取り出す加工をすると、消化率は90%以上まで向上することがわかっています。
この超高消化性タンパク(L.I.P.)は、特に消化性を考えてあげたい時、例えば老犬向けのドッグフードに配合されると効果的です。
- タンパク質は、胃や小腸から分泌される消化酵素によりタンパク質としての鎖状の繫がりが切れてバラバラのアミノ酸まで分解されます。
- その後、バラバラになったアミノ酸状態の栄養は、小腸から体内に吸収されます。
タンパク質の栄養素としての役割とは?
食事として体内に取り込まれたアミノ酸は、体内で元の「原材料」としてのタンパク質とは違う「犬の体を構成するためのタンパク質」などに作りかえられます。
肉食に近い雑食性動物の犬にとって、タンパク質(アミノ酸)はエネルギー源としてもとても重要です。
必須アミノ酸とは?
タンパク質を作る約20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できないアミノ酸があります。
体内で作り出せないので、必ず外部から食事として取り込む必要があります。
これを「必須アミノ酸」と呼んでいます。
必須アミノ酸の種類や数は動物によって違います。
人間は9種類、犬は10種類、猫は11種類と言われています。
- ヒスチジン
- イソロイシン
- ロイシン
- リジン
- メチオニン
- フェニルアラニン
- スレオニン
- トリプトファン
- バリン
- アルギニン
1〜9番:人の必須アミノ酸
1〜10番:犬の必須アミノ酸
どんな時にタンパク質の摂取は重要か
- 適正体重の維持
- 減量
- 皮膚や皮毛の健康維持
脂質
脂肪は、エネルギー源としての役割と他にホルモンとして体の調子を整えるなどの様々な働きをもつ3大栄養素の1つです。
脂肪は、1個の「グリセリン」に3個の「脂肪酸」が付く形で構成されています。
脂肪には、様々な種類があります。
その違いは、脂肪酸の種類になります。
脂肪は、エネルギー源として重要で、タンパク質や炭水化物よりもたくさん(2.5倍?)のエネルギー(kcal)を持つので脂肪の摂取過多は肥満の原因になるわけです。
供給源は大きく2つに分けられる
動物性脂肪 | 植物性脂肪 |
動物性脂肪には
- ラード
- 魚油
などがあります。
植物性脂肪には
- 亜麻仁油
- ココナッツオイル
- 胡麻油
- 大豆油
- 小麦麦芽油
などがあります。
脂肪の消化と吸収
食べ物から吸収した脂肪は、小腸で消化酵素や胆汁酸によりグリセリンと脂肪酸に分解された後に体内に吸収されます。
吸収されたグリセリンと脂肪酸は、エネルギー源(kcal)として利用されたり、体内で再び脂肪に合成されます。
脂肪酸とは
脂肪酸は脂肪を構成する成分の一つでいろいろな種類があります。
大きく2つに分類されます。
- 飽和脂肪酸
- 不飽和脂肪酸
さらに不飽和脂肪酸は、
- オメガ3系脂肪酸
- オメガ6系脂肪酸
- オメガ9系脂肪酸
などに分けらます。
犬は、オメガ3系とオメガ6系の脂肪酸は体内で合成できないので必ず食事から取り入れる必要があります。
このことから「必須脂肪酸」と呼ばれています。
脂肪の栄養素としての役割
タンパク質や炭水化物よりも約2.5倍も高いエネルギーを持っています。
効率的にエネルギーを供給します。
その他にも「細胞膜を構成する成分」として利用される他に性ホルモンや胆汁酸の原料となっています。
また、脂肪は「脂溶性ビタミン」を吸収するためにとても重要です。
脂肪(脂肪酸)の積極的な取り入れが必要な状態とは?
【皮膚や被毛の健康維持】
皮膚や被毛を健康に保つオメガ6系脂肪酸の補給のため。
【筋肉の消耗時】
EPA/DHAの補給による悪液質の予防と改善効果。
悪液質とは
「何らかの原因疾患によって体内でたんぱく質が合成できず、逆に筋肉内のたんぱく質が破壊されることで栄養不良状態が生じ衰弱した状態」
*この状態による致死率は高いと言われています。
【慢性腎臓病】
EPA/DHAの腎臓保護作用(抗炎症作用)効果。
【炎症性疾患(皮膚炎、関節炎など)】
炎症を抑えるEPA/DHAおよびα-リノレン酸の補給効果。
【成長期の特に前半】
成長のためにエネルギーをたくさん必要ではあるけれど、デンプンの消化能力が未熟なため、エネルギー源として脂肪を多く含む食事が体に優しく効果が高いとき。
炭水化物(糖質)
基本情報/提供源
炭水化物は、デンプンと食物繊維に分けられます。
炭水化物は動物が消化できる「デンプン」と消化できない「食物繊維」に分けられます。
デンプンは、小腸で、消化酵素により単糖類(ブドウ糖)まで分解されて体内に吸収されます。
犬は、人間と比べてデンプンに対する消化酵素が少なく、成長初期(子犬期)では特にデンプンの消化がうまくいきません。
体内における働き
デンプンは、ブドウ糖まで分解されて体内に吸収されます。その後に、血糖(血液中のブドウ糖)として体内を循環します。
メリット
- 直接エネルギー源として利用
- 体脂肪として脂肪組織に蓄積
- グリコーゲンとして肝臓に蓄え
粗繊維
すごく簡単に説明すると、胃や小腸など犬の体内を通過する中で消化分解されずに残る未消化物のことになります。
食物繊維と粗繊維
食物繊維とは、動物(犬)の消化酵素では加水分解されない 食物成分になります。
これには水溶性のものと不溶性の ものがあります。
加水分解とは?
化合物が水と反応することによって起こる分解反応のことを言い、水解とも呼ばれます。
水溶性食物繊維は、周知されているものでは
- ペクチン
- マンナン(オリゴ糖)
- フルクタン
- オリゴ糖
などです。
果物を中心に海藻、コン ニャクなどに含まれています。
粘性・保水性がとてもあり 食後の血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。
また、血中のコレステロー ル量を減少させます。
善玉菌の腸内発酵を促進しウンチの臭いの改善や腸内環境の改善にも効果を期待されています。
不溶性食物繊維は、セルロースなどで、豆や全粒の穀物の他には、野菜、芋、キノコなどに 含まれています。
これらは、腸内の有害物質を体外へ排出させ る(ぜんどう運動)ことにより整腸作用があります。
水溶性と不溶性の違いは、粗繊維には水溶性食物繊維が含まれません。
不 溶性食物繊維の中で一部の成分も除去されることから、一般に量は食 物繊維のほうが粗繊維よりもかなり含有量が 多いようになります。
食物繊維は、腸内発酵で「短鎖脂肪酸」と「二酸化炭素」「メ タンガス」などのガスが発生します。
草食動物では、短鎖脂肪酸 もエネルギーになります。
しかし、雑食、肉食動物の イヌでは、活力にはつながり難いと考えられています。
灰分
栄養学では、食品成分として含まれる鉱物質のことを言います。
カルシウム、鉄、ナトリウムなどミネラルになります。
高温で燃やした場合、タンパク質、でんぷん、脂質などは燃えて何も残りません。
ミネラルは灰として残ります。これが灰分(かいぶん)です。
リン
基本情報
エネルギー代謝に欠かせないATPや、細胞膜の構成成分であるリン脂質などに含まれており重要な働きを担います。
骨の健全な生成、および生育にはリンの他にカルシウムとD3(太陽光)が必要です。
特にリンとカルシウムのバランスは重要になります。
体内のリンは、その80%程度をカルシウムと共に骨や歯に貯蔵され、強度を保っています。
【腎臓のサポート】
慢性腎臓病の犬でリン制限による生存期間の延長が確認されています。
※腎機能が低下すると、リンを尿中に排泄し難くなります。体内に蓄積したリンは、腎臓へさらにダメージを与えます。
デメリット
【欠乏】
成長の遅れ。
食欲不振および骨変形が起こりやすくなります。
【過剰】
腎不全では、摂取量を控えなければ危険となります。
カルシウム
主要必須ミネラルとなります。
2つの大きな役割になります。
【骨格】
- 体内Ca(カルシウム)の90%以上は貯蔵カルシウムとしてリンとともに骨と歯に存在し、骨格の強化を担っています。
【その他】
- 細胞間の情報伝達および神経刺激の伝達に関与しています。
メリット
- 健全な骨の発育と維持のために極めて重要な栄養素です。カルシウムとリンをバランスよく摂取する必要が特に重要となります。
デメリット
【尿路結石】過剰/欠乏
- 過剰も制限もシュウ酸カルシウム結石のリスクとなります。各愛犬に合わせた、適量に調節することが望ましいことです。
- 欠乏・過剰のどちらも骨格異常や尿路結石症のリスクを高めます。
【過剰】
※成長期のカルシウム摂取量
- 成長期は骨の成長に伴いカルシウムの要求量が増得ますが、その量は発育段階や成長速度に大きく委ねられます。欠乏すれば発育障害など発症するリスクになりますが、逆に与えすぎても成長に悪影響が生じるので注意が必要です。
- 愛犬も生後6ヵ月未満では、腸管でのカルシウムの吸収能力が未熟です。給与したカルシウムの50%が受動的に吸収されてしまいます。プードルやグレートデンなどでカルシウムの過剰給与による骨格成熟の遅延や重度の骨関節疾患が発症しています。
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成分から見た【モグワン】ドッグフードの特徴を解説
穀物不使用(グレインフリー)
メリット
犬の消化酵素では、消化されない「もみ殻」を100%取り入れることがないので愛犬の消化に負担がかかりません。
アレルゲンになりうる植物性タンパク質は、「小麦」では13%程度とやや高くなります。鶏肉の15%に近い数字です。
穀物不使用として小麦を利用しないのは、仮にアレルギー症状が発症したときに愛犬のアレルギー原因の特定が容易になります。
穀物も水と共に適切な調理加工を施せば、犬にとって優良なタンパク源になります。
お米を「炊く」などすると「糊化」と呼ばれる状態になり、吸収しやすいエネルギーとなります。
重要なことは、愛犬が消化吸収できる適切な量に調整され、適切な処理がされていることが絶対条件です。
そこが満たされていなければ、穀物は愛犬にとって「消化し難い負担のかかる存在」で終わります。
デメリット
お米や小麦など一括りに『穀物』としますが、じつは使用する穀物の「種類」によって、それぞれ含まれている栄養成分は異なります。
その穀物を全て使用しないということは、使用しない分を他で補う必要があります。
栄養の放棄としては、
例えば「小麦」
- 小麦胚芽…ビタミン類、必須脂肪酸、抗酸化成分を豊富に含む
- 小麦ブラン(ぬか、ふすま)…食物繊維、ビタミン類を豊富に含む
- 小麦グルテン…良質なタンパク質を豊富に含む
また、植物タンパク質も確かに愛犬のアレルギーに影響するアレルゲンになるかもしれません。
しかし、そのリスクは、牛肉の35%、鶏肉の15%に比べると大麦ではかなり低い1〜2%程度になります。
高齢になると犬も人のように体内に発生する活性酵素を抑制する「抗酸化作用」の能力が低下します。そこで食事により体内に取り入れる必要があります。
抗酸化成分を多く含む原材料として、コーンや小麦の胚芽を含む原材料が使用されることがあります。
未使用となると、その代用をどう補うかが大切です。
亜鉛
<微量必須ミネラル>
基本情報/供給元
亜鉛は全身に存在し、大部分の組織で比較的低濃度です。
精白していない全粒の穀物、もしくは肉類に豊富に含まれています。
体内での働き
体内の多くの代謝や酵素機能に関係しています。細胞の複製、炭水化物およびタンパク質の代謝、細胞膜構造に関わります。
メリット
血液中でビタミンAを運搬するのに必要不可欠です。
生殖機能にも重要な役割を果たしています。
【肝臓】
排尿や中枢神経系の神経伝達に有益に働き、銅などの様々な肝毒性物質に対して肝臓保護機能として働きます。
また抗酸化作用もあります。
すべての肝疾患において亜鉛含有率の高い食事が効果的です。
【皮膚・被毛】
コラーゲンとケラチンの合成にもとても重要です。
皮膚・被毛の健康と創傷の治癒のために欠かせません。
デメリット(注意点)
亜鉛は、小腸での銅および鉄の吸収を競合して阻害するため、フードの亜鉛含量が多い場合は、銅および鉄の量を最少必要量以上に増やし欠乏を避ける工夫が必要になります。
アスタキサンチン
アスタキサンチンとは、サケやイクラ、エビなどに多く含まれる成分であり、強い「抗酸化作用」を持つ赤色の天然色素です。
メリット
グレインフリーにしていることから体調を崩している愛犬や老犬などの活性酵素に対する「抗酸化作用」を補う栄養成分が必要になります。
アスタキサンチンを配合することで穀物不使用による「抗酸化作用」の低下を補うことができます。
デメリット
現時点では、見つかっていません。
カリウム
<主要必須ミネラル>
基本情報/供給元
- 身体を構成する細胞内に最も多く存在する「陽イオン」です。
- 野菜、肉類、魚および卵など広く含まれています。
身体における働き
- 細胞レベルで正常に機能するためには必要不可欠なミネラルです。ナトリウムと共に酸塩基平衡を保つ上で重要なはたらきをしているのです。
- 神経刺激の伝達やエネルギー代謝に重要な役割を果たしてもいます。心機能においても大きな働きをします。
【腎臓の補助】
カリウムの喪失が増加し、欠乏することがあるので食事からの追加補給がリスク回避につながります。
【心臓の補助】
投薬の種類や量により、低カリウムあるいは高カリウム血症になることがあるので、食事による摂取量の調節も行うことでリスク度を抑制することができます。
デメリット
【欠乏状態】
- 欠乏することはほとんどありませんが、稀に「下痢が一定期間続く場合」は、多量のカリウムが失われ欠乏状態になることがあります。また、疾病に伴う食欲低下により、食事からの摂取量が不十分な場合には、低カリウム血症となることがあります。
- 子犬で情動不安および筋麻痺が報告されています。
カリウムの低下が、筋肉と神経に影響を与えます。初期症状は、手足の力が抜けたり、筋肉痛、動悸などです。下痢などの一時的ではない、慢性状態になると歩行困難や起立困難など深刻な状態に進行します。
カロテン
カロテノイドと呼ばれる動植物に広く存在する黄色または赤色の色素の1つが「カロテン類」です。もう1つが「キサントフィル類」と呼ばれます。強い抗酸化作用を持ちます。
カロテノイドを多く含む食材は、緑黄色野菜、マンゴー・パパイヤ・柿・あんず・柑橘類・すいかなどの果物のほか、とうもろこし、赤唐辛子、わかめやひじきなど海藻類、えび・かになどの甲殻類、いくら、卵黄などがあります。
カロテン類の代表的なものとしては、β-カロテンやリコピンなどがあります。
β-カロテンは動物や人間の体内でビタミンAに変わります。
キサントフィル類の代表的なものとしては、ルテインやアスタキサンチンがあります。
体内での働き
活性酸素の発生を抑え、取り除く作用を持っています。
そんな特性から、活性酸素の働きで作られる「過酸化脂質」が引き起こす動脈硬化を予防したり、老化やがんの発生を抑制する効果があるとも考えられています。
メリット
クエン酸
果物に多く含まれる成分です。
メリット
クエン酸は、唾液や胃液の分泌を促すことから消化を助ける働きを期待されています。
クエン酸により排出された唾液には、活性酸素を除去する働きがあることから、活性酸素が引き起こす多くの病から身を守ることが期待できます。
デメリット
問題としてのデメリットはありません。
過去には、疲労回復に効果があるとされていたが今日ではその働きは誤りとされています。
グルタミン(酸)
基本情報/供給元
- 消化管や免疫系の細胞など、新たに再生される細胞の代謝において重要なアミノ酸です。
- 一般的には、「必須アミノ酸」として扱われないのですが、状況によっては必須となる少し変わった成分です。そのため「条件付き必須アミノ酸」と呼ばれることもある。
体内での働き
タンパク質の合成に関連するさまざまな役割を担っています。
細胞DNAの組成に必要となる化合物の前段階の存在となったり、肝臓内での合成過程を一部調節します。
また、解毒過程の一部を担っている。
メリット
【消化器/免疫】
腸粘膜細胞のエネルギー源として使われ、腸粘膜の健康維持に重要な働きをします。
【腫瘍/免疫】
免疫力の増加により、腫瘍の成長もしくは転移の速度を低下させる可能性があることが研究でわかり始めています。
デメリット
グルタミンの欠乏は、腸のバリア機能に影響し全身の感染症のリスクを高める可能性が生じます。
ケルセチン
基本情報/供給元
ケルセチンは、フラボノイド、ポリフェノールの一種です。
血流の改善や動脈硬化を予防する効果で知られています。
主にタマネギなどの野菜に多く含まれている成分です。
- タマネギ
- りんご
- 緑茶
- そば
- 柑橘類
体内での働き
ケルセチンは、ビタミンPと呼ばれるビタミン様物質のひとつです。
主にビタミンCの働きを助ける成分と考えられています。
血管を柔軟にするほか、活性酸素によるダメージを防ぐ抗酸化作用の役割を担っています。
メリット
血流を改善する効果
ケルセチンが持つ抗酸化作用により、活性酸素によるダメージを防ぎ、血流を改善する効果があります。
血管中の赤血球は、全身へ酸素を運ぶ重要な働きがあります。
赤血球は、健康な状態ならば自由に変形することで細い血管の中でも正常に流れる、酸素や栄養を運ぶことができます。
しかし、活性酸素によって赤血球がダメージを受けると、柔軟性を失い、細い血管では通り難くなり血流が滞ってしまいます。
ケルセチンは、この活性酸素によるダメージを防ぎ、赤血球の働きを維持・活性化させる効果があります。
コレステロール値を下げる効果
ケルセチンの摂取量が多くなるほど、血中コレステロール、悪玉(LDL)コレステロールが低くなると考えられています。
また血糖値上昇を抑制する働きも期待され、高脂血症や糖尿病などの生活習慣病予防に役立つことが考えられています。
動脈硬化を予防する効果
ポリフェノールは、動脈硬化に有効と考えられています。
ポリフェノールのひとつであるケルセチンの抗酸化作用としての働きは、動脈へのコレステロールの蓄積を防ぎ、動脈硬化を予防する効果があります。
関節痛の症状を緩和する効果
ケルセチンは、抗炎症作用があり、関節の痛みをやわらげる効果が期待されています。
膝をはじめ、関節は加齢により、その負担がかかりやすくなり、高齢化も相まって変形性関節症などによる関節痛の症状が悪化します。
ケルセチンの摂取に加え、グルコサミンやコンドロイチンなどの軟骨をつくる成分と一緒に摂取し、関節痛の症状が改善する効果が期待されています。
デメリット
見つかっていません。
ショウガオール
基本情報/供給元
ショウガオールは、生姜の持つ辛味成分の一つです。
体内での働き
生姜を加熱すると、ジンゲロールの一部がショウガオールという熱をつくり出す働きをもつ成分に変化します。
ジンゲロールとショウガオールの2つの成分をもつひね生姜は、新生姜よりも全身を温める効果が大きいと考えられています。
特に金時生姜には、ジンゲロールがひね生姜の4倍と多く含まれているため、最も体を温める効果があります。
メリット
体を温めることからも血流が改善され、酸素や効能を円滑に運び、関節の痛みを和らげることができます。
膝などの関節の痛みは、血流不良が原因で起こる場合が多いため、生姜の体を温める働きが激しい関節の痛みを和らげると期待されます。
生姜に含まれるジンゲロン・ショウガオールには、殺菌効果があります。
気管支炎、肺炎などの原因である細菌類や水虫などの真菌、フィラリアや回虫などの寄生虫も駆逐する効果も考えられています。
デメリット
見つかっていません。
植物性タンパク質
近年では、原材料である野菜や豆類の加工技術が発達したことで動物性タンパク質と遜色ない高品質の「タンパク質」を取り込むことができるようになっています。
その顕著な例として、肉類を一切原材料として使用しない「ベジタブルドッグフード」のクオリテイーが高まり、評価が高まっていることが証拠です。
小麦についてはアレルギー発症率15%程度あるので少ないとは言えませんが、大麦など全般的には1〜2%が多く、アレルゲンとしては極めて少ないリスクが植物性タンパク質です。
食物繊維
食物繊維は消化されません。
体内で栄養にはなりませんが、整腸作用があります。
食べた食事を消化し、栄養素を十分に吸収するためには、腸内通過時間はある程度ゆっくりであるべきです。
遅すぎると便秘になり、適量の食物繊維を含むことで腸内通過時間が適切に保たれます。
食物繊維は2つに分けられます。
【不溶性繊維】
- 腸内に入る消化物のカサを増すことで腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、適切な(栄養分を十分に吸収できる)腸内通過時間を保ちます。またウンチの硬さと大きさを増加させます。
【可溶性繊維】
- オオバコの種子・種皮(サイリウム)に含まれる可溶性繊維は強い水分保持能力があり、腸の中の消化物の粘調性を増し、消化管内容物の輸送速度に影響を与えることができます。
【発酵性繊維】
- サイリウムを除き、可溶性繊維の多くは、大腸内で乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」の栄養源となり発酵するので「発酵性繊維」と呼ばれています。また「悪玉菌」と呼ばれる大腸菌やサルモネラ菌には利用されないため、善玉菌に優位な環境を作ることが期待できます。
- この発酵には、プレバイオティクス成分として腸内環境を良い状態に保つことに役立つことが知られています。
①発酵により生じた短鎖脂肪酸は、大腸粘膜の栄養源です。
②発酵に伴って結腸内容物が酸性化するため、アンモニアの産生と吸収が減少します。
③善玉菌は悪玉菌に比べ、有害物質であるアンモニアなどの産生が少なくなります。 - 腸内環境が良い状態であれば、便は適度な硬さに保たれ、臭いも減ります。
メリット
フラクトオリゴ糖:フードにおいて期待される役割
【毛玉のケア】
可溶性繊維の粘性により胃に溜まった毛玉をからめとり、さらに不溶性繊維が腸運動を刺激する。
サイリウム、セルロース
【便秘】
不溶性繊維が便のカサを増すことで、腸運動を刺激する。
主に、セルロース
便の粘性を増す。
サイリウム
【体重管理】
- 食事全体のカロリーを希釈し、かつ満腹感を与えます。
- 高タンパク質・高食物繊維食は、筋肉を維持しながら体脂肪を減らすことが可能で、体重の減少率も高いと言われています。
デメリット
見つけることはできません。ショウガオール
シトラール
基本情報/供給元
香り成分(精油)です。
シトラールは、レモングラスやその同属種から採れる精油の主成分になります。
シトラールは、主にゲラニアール とネラールを合わせた総称になります。
バーベナ、レモンマートル、レモン、オレンジにも含まれる。
体内での働き
抗菌と抗ウイルス効果で知られています。
主にアロマなどの香り成分として広まっていますが、抗菌作用・抗ウィルス対策として使用する場合は、非常に強力なので相当なる希釈が必要です。
ジンゲロール
基本情報/供給元
ジンゲロールは、ファイトケミカルの一種です。
生姜に含まれている辛味成分のひとつです。
ジンゲロールは、加熱・乾燥により独特の香りを持つジンゲロンやショウガオールへと変化します。
血流を促進する作用により、血流の安定・促進効果や、免疫力を向上させる役割を担っています。
体内での働き
ジンゲロールは、殺菌作用、免疫細胞を活性化させる作用、胆汁の分泌を円滑化する作用、吐き気を抑える作用など、様々な働きを担っています。
メリット
血行を改善する効果
ジンゲロールと、ジンゲロールが加熱によって生まれるショウガオールの作用により、血行を改善する効果があります。
多くの病は、血行の悪さが原因で起こり、末梢血管における血行障害も多くの病のきっかけになると考えられています。
免疫力を向上させる効果
ジンゲロールを摂取することで、免疫細胞のひとつである白血球の数を増やし、免疫機能を活性化させることができます。
ジンゲロールは、血流を促進する作用を持ち、体温を上昇させる作用も、免疫力の向上につながります。
デメリット
問題はありません。
ジンゲロン
基本情報/供給元
ジンゲロンは登録商標。
別名はバニリルアセトンと呼ばれています。
ショウガの主要な香り成分の1つです。
ジンギベレン
基本情報/供給元
ショウガ(Zingiber officinale)の精油の主要構成成分として命名されました。
ショウガの皮のすぐ下にある細い管には、精油が含まれています。この精油には400種類以上もの香りの成分が含まれており、様々な働きをします。
そして、ジンギベレンもその1つです。
セレン
<微量必須ミネラル>
基本情報/供給元
動物の体内に広く存在し、器官や組織、全てその含有量はごく微量です。
魚に含まれます。
肉、レバーなどには低濃度で含まれます。
体内での働き
【抗酸化作用】
- ビタミンEと手を合わせて活動する抗酸化成分です。
メリット
- 筋肉細胞をはじめ、細胞膜を保護し、活性酸素による細胞損傷を抑える非常に重要な役割を担っています。
- 免疫反応において補助的な役割を担っています。
デメリット
【過剰】
食欲を失い、体重の増加を妨げます。
魚を多く含む食事でセレンの過剰が起こる可能性が考えられています。
【欠乏】
食欲を失います。
また、沈うつ、呼吸困難および昏睡なども発症を誘発します。
DHA/EPA、オメガ3脂肪酸
オメガ3系多価不飽和脂肪酸(オメガ3系脂肪酸)
基本情報/一般的な供給元
エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は海水魚の魚油に多く含まれる脂肪酸です。
体内では同じオメガ3系脂肪酸である「α-リノレン酸」から作理出されることができます。
- 体内で代謝され、炎症を抑制する物質が作られるほか、様々な働きを可能にします。
- 特にDHAは脳や網膜で最も多い脂肪酸です。胎児や成長期など体組織が大きく発達するタイミングでは大事な栄養成分になります。
メリット
【炎症を伴う様々な疾患】
抗炎症作用があり、様々な体細胞で炎症性生理活性物質の合成や炎症性細胞をおさえるように働くことを期待されています。
【皮膚】
- 抗炎症作用の効果があり、犬アトピー性皮膚炎の治療ではステロイド薬を減薬することができます。
【関節】
- 関節炎の症状が改善し、痛み止め(抗炎症)の投薬を減らすことができます。
【心臓および腎臓】
- 抗凝血作用や血管拡張による降圧作用など様々な効果があり、心臓や腎機能を保護してくれます。
- 心臓病の犬は血中のEPA/DHA濃度が低いことが報告されていて、魚油を食事などと一緒に体内に吸収することで、心臓病の犬の食欲不振や悪液質の一部が改善したという報告や、不整脈による犬の突然死を抑制したという報告も確認されています。
それ以外にも多くの病気の症状において、生存期間が伸びた、症状の悪化が遅くなったという報告があります。
デメリット
<過剰摂取>
過剰摂取では、免疫機能障害を起こすことがあると言われています。
オメガ3系脂肪酸の効果については、その量が重要なのか、オメガ6系脂肪酸との比率が重要なのか明確な結論は未だ出てはいません。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸との比率よりも、その総量が重要と言われていますが、比率を高くしすぎないようにするべきという報告がある。
単純にオメガ3系脂肪酸の量を大量に愛犬の食事に配合したとしてもその効果については疑問視されている説もあります。
ナイアシン
<ビタミンB3、水溶性ビタミン>
基本情報/供給元
ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で脂質、炭水化物、タンパク質の代謝に不可欠な成分です。
糖質や脂質を燃やしてエネルギーを作り出すときや、アルコールを分解するときに働く「酵素」を助ける「補酵素」としての役割を担っています。
皮膚や粘膜の健康維持を助けますが、他にも脳神経を正常に働かせる効果があります。
豊富に含む食材
肉類、魚、および穀類には多量に含まれます。
- かつお
- さば
- たらこ
- まぐろ
- レバー
- 鶏肉
- きのこ類
- 緑黄色野菜
- 小麦胚芽
- 豆類
体内での働き
犬では、必須アミノ酸であるトリプトファンから合成されるのですが、それだけでは1日の必要量には不足が生じます。
【皮膚】
- 他のビタミンB群(パントテン酸、コリン、イノシトール)やアミノ酸(ヒスチジン)とともに、セラミドの合成を促進し、皮膚を乾燥から保護する働きがあります。
メリット
ナイアシンは毛細血管を広げる作用があるため、血行がよくなり酸素や栄養を身体中に豊富に届けることができやすくなります。疲労回復、代謝促進、脳神経の働きをよくします。
代謝の活発な皮膚の粘膜の健康維持に役立ちます。
デメリット
【欠乏】
動物性の栄養素が少ない食事では、欠乏症がおこる可能性があります。
腹部や後肢に皮膚炎が起こりやすくなります。
乳酸菌
基本情報/供給元
乳酸菌とは、糖類を分解して乳酸を50%以上つくり出す細菌の総称です。種類は200種類以上になります。
腸内環境を整える効果や免疫力を向上させる効果、そしてコレステロール値を低下させる効果など様々な効果があります。
また、各アレルギー反応の抑制にも効果的な働きがあります。
体内での働き
腸内では、善玉菌と悪玉菌が常に勢力範囲を争っています。
善玉菌が優勢を保っている時は、腸の調子が良く、悪玉菌が優勢になった時は、便秘など調子が悪い症状として現れます。
大腸は酸素のほとんど無い嫌気的な状態といわれており、酸素が存在する環境では生育しにくいビフィズス菌をはじめとする菌が約90%を占めています。
月齢(加齢)とともに、その数は減少すると考えられています。
また、ストレスや食生活などによっても善玉菌の割合は減少すると考えられています。
そのため、生きた乳酸菌などの善玉菌を食事から摂取する、または乳酸菌などのエサとなるオリゴ糖や食物繊維などを摂取し、腸内で善玉菌を増やすように食事内容を考える必要があります。
メリット
- 腸内環境を整える効果
- 免疫力を高める効果
- アレルギー(花粉症など)を抑制する効果
- コレステロール値を低下させる効果
- 貧血を予防する効果
腸内環境を整える効果
乳酸菌は、腸内の状態を整える効果があるとされています。
腸内に入ることで、糖質から乳酸をつくり出し、腸内を酸性に保つ働きがあります。
悪玉菌は、酸に弱い性質を持つため乳酸菌がつくり出す乳酸によって死んでしまいます。
腸内で悪玉菌が増殖すると、毒素が悪玉菌によって作られます。
その毒素は、腸に直接的にダメージを与えるため、便秘や下痢、また大腸ガンなどの病気の原因にもなるといわれています。
腸は善玉菌が優位にいる場合は酸性を保っていますが、食生活やストレスなどの影響で悪玉菌が優勢になるとアルカリ性になります。
乳酸菌は、腸内で乳酸をつくり出し、腸内を酸性に保つ働きがあるので腸内環境を整える効果があります。
免疫力の向上
腸内で悪玉菌が作り出す毒素は、腸壁から吸収され、全身に回ります。その結果、生活習慣病やその他様々な病気の原因となると考えられています。
また、乳酸菌の一種であるラブレ菌は、インターフェロンの生成を促進し、免疫細胞であるナチュラルキラー(NK)細胞などを活性化させる働きがあります。免疫力の向上には、特に効果的であると考えられています。
アレルギー抑制効果
アレルギーとは、体の免疫機能の過剰反応です。
アレルギーを持つ動物の腸内細菌を調べると、善玉菌の数が健康な方よりも少ないことがわかっています。
このことから、免疫のバランスを正常な状態に整える働きがある考えられ、ビフィズス菌はアレルギーに効果があると考えられています。
コレステロール値を低下させる効果
乳酸菌は、動脈硬化などの発症原因とされるコレステロール値を低下させる効果があると考えられています。
動脈硬化とは、コレステロールや中性脂肪が溜まってしまうことにより血管が硬くなり弾力性や柔軟性を失った状態のことです。
そしてこの状態が続くと、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因になってしまいます。
乳酸菌には、コレステロール値を下げることで、動脈硬化や心筋梗塞などの疾病を予防する効果があると考えられています。
貧血を予防する効果
貧血は、鉄分の不足はもちろんですが、ビタミンB12が不足することによっても起こります。
ビタミンB12は、正常な赤血球をつくるために必要な栄養素のため、不足すると赤血球が正常に作られず、貧血となります。
乳酸菌は、腸内でビタミンB群を合成し、その一部が体に吸収され利用されることから、貧血にも効果的だと考えられています。
パントテン酸
基本情報/供給元
パントテン酸は、ビタミンB群のひとつです。
エネルギーの代謝を助ける働きを担っています。
その他では、抗ストレス効果や、動脈硬化の予防効果があり、全身の細胞で健康維持のために働く大切な栄養素です。
パントテン酸は、ビタミンB群の1つですが、ビタミンB群の中では5番目に発見されたことからビタミンB5とも呼ばれていました。
パントテン酸は、あらゆる食物に含まれるが、腸内細菌の働きによって体内でも合成することができます。
豊富に含む食材
- 魚類:子持ちカレイ、うなぎ、いくら、たらこ
- 肉類:レバー、鶏肉
- きのこ類:ひらたけ、エリンギ、なめこ
- 野菜類:アボカド、モロヘイヤ、カリフラワー
- その他:納豆、たまご
体内での働き
パントテン酸は、三大栄養素である炭水化物 (糖質)、たんぱく質、脂質の代謝を助け、エネルギーをつくり出すサポート役を担っています。
パントテン酸は、ビタミンB1とともに糖の代謝の中心的役割を担ったり、ビタミンB2とともに脂質代謝を助けたりします。
体内でコエンザイムAという補酵素の構成成分となり、エネルギー代謝の過程で働く100種以上の酵素の働きを助けています。
メリット
ストレスをやわらげる効果
パントテン酸は、ホルモンの合成にも関わっており、ストレスをやわらげる副腎皮質ホルモンの働きを促進させて、ストレスへの抵抗力を高める効果があります。
パントテン酸は、「抗ストレスビタミン」とも呼ばれています。
さらにビタミンB6や葉酸などとともに免疫力の強化に働くため、不足すると免疫力が低下し、感染症リスクが高まります。
動脈硬化を予防する効果
パントテン酸は、血中の善玉(HDL)コレステロールの合成促進に関わり、動脈硬化を予防する効果があります。
コレステロールは脂質のひとつなので、食事から摂った後、主に肝臓でつくられて、細胞膜やホルモンの材料となります。このコレステロールはLDLとHDLという2種類のたんぱく質によって運ばれます。
肝臓から体の隅々にまでコレステロールを運ぶ役割が、LDLです。そして、余ったコレステロールを回収して肝臓に再び運ぶ役割をするのがHDLになります。
コレステロールが、LDLやHDLによって運ばれている状態を、悪玉(LDL)コレステロール や善玉(HDL)コレステロールといいます。
どちらも体にとって大切で、LDLとHDLのバランスが取れていることが大切です。
しかし、LDLが多いと、余ったコレステロールが血管の内側の壁に付着して血管が硬くなり、動脈硬化 につながります。
パントテン酸は、HDLの合成を促進し、善玉(HDL)コレステロールを増やすことで、動脈硬化を予防します。
肌と被毛の健康を保つ効果
パントテン酸は、ビタミンCの働きを助ける役割も行なっています。
ビタミンCは、皮膚や被毛を作るタンパク質の合成に不可欠な成分です。
特に、皮膚の奥にある真皮層の約70%は、コラーゲンというタンパク質で作られており、潤いや弾力を保っています。
被毛もコラーゲンなどのタンパク質でできているため、健康な被毛や皮膚のためには、ビタミンCの働きが重要です。
パントテン酸は、このコラーゲンを作るときに必要なビタミンCの作用を助け、被毛や皮膚を正常に保ってくれます。
デメリット
体内で生成されるパントテン酸が、過剰になったり欠乏することはほとんどありません。
抗生剤などの投薬によって稀にパントテン酸が不足した際には、疲労感や頭痛、食欲不振、手足の知覚異常を起こすことがあります。
過剰に対しては、速やかに尿として体外に排泄されるので心配はありません。
ビタミンB群
ビタミンB1
<チアミン:水溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- 酵母および小麦胚芽に最も多く含まれていますが、肉類、ふすまや米糠および穀類にも多いことがわかっています。
- 体内では心臓、肝臓、腎臓および脳に多く蓄えられています。
体内での働き
- 神経系の機能を維持するために欠かすことのできない栄養素です。
メリット
- 多くの複雑な体内の反応に関わっていて、細胞の活動に必要なエネルギー生成に必要です。
- 神経伝達物質であるアセチルコリンの合生成に関わり、知覚刺激の伝達を助ける作用があります。
神経伝達にとって欠かせない存在!
デメリット
【欠乏】
- 動物において、疲労感、筋力低下、歩行障害、視力障害および発作などの症状を起こし、最終的に死に至ります。
ビタミンB2
<リボフラミン:水溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- 自然界に広く存在しており、酵母、レバーおよび卵には特に多く含まれています。
体内での働き
- 特定の酵素が機能するために不可欠な補助因子のひとつです。
メリット
- 皮膚の健康維持、そして被毛の質・艶を高める効果があります。
デメリット
【欠乏】
- 眼の周囲や腹部の柔らかい皮膚・被毛に集中的に乾皮症が発症します。また、光線過敏症。
ビタミンB6
<水溶性ビタミン:ピリドキシン>
基本情報/供給元
20世紀半ばに発見されたが、その効果は研究途中です。
わかっている範囲では、タンパク質の分解・合成を助け、皮膚や粘膜の健康維持に働きます。
ビタミンB6は、体内に入ると小腸から吸収され、血液によって全身の組織に運ばれます。
そこで、リン酸 と結合し、ピリドキサールリン酸という補酵素と変化し、特に脳、肝臓、筋肉に多く蓄えられます。
酵母、小麦胚芽および肉類が供給源です。
- 肉類:レバー
- 魚介類:さんま、まぐろ、かつお
- 豆類:大豆製品、ピスタチオ
- その他:卵、にんにく、バナナなど
体内での働き
ビタミンB6は、タンパク質の代謝に欠かせない栄養素であり、タンパク質の摂取量が多いほどビタミンB6の必要量も多くなります。
ビタミンB6は、アミノ酸の代謝と関わっているため、神経伝達物質の合成を促進する作用があります。
メリット
ビタミンB6は、目の細胞の新陳代謝を促し、眼精疲労を改善する作用があるとされており、目薬に配合されている事も多いです。
成長を促進する効果
ビタミンB6により、タンパク質の代謝がうまく進むため、丈夫で健康な皮膚や粘膜、髪、歯、爪を生成することができ、成長を促進します。
また、エネルギー源となる糖質や脂質が不足した場合や、体のタンパク質を合成するために必要な量以上にタンパク質を摂取した場合は、アミノ酸をさらに分解しエネルギー源とします。
この過程でもビタミンB6が働くため、ビタミンB6はアミノ酸の代謝に不可欠な栄養素です。
脂肪肝を予防する効果
ビタミンB6は、脂質の代謝を助け、肝臓への脂質の蓄積を防ぎ、脂肪肝を予防する効果があります。
このような効果を持つビタミンB6は、ビタミンB2やリンとともに脂肪肝の治療にも活躍しています。
動脈硬化を予防する効果
ビタミンB6 は、ビタミンB12、葉酸とともに摂取することで、動脈硬化の一因となるホモシステインを抑制する効果が期待されています。その他に、コレステロール低下効果も知られており、動脈硬化予防に期待されています。
デメリット
基本的にはありません。
また、欠乏も、食事から摂取することと、体内で生成されることからありません。
過剰は、自然と体外に排泄されます。サプリメントなど人為的な過剰摂取だけご注意下さい。
抗生物質を長期間服用していると、腸内細菌が死滅して「腸内バランス」が崩れます。すると生成能力が低下し、ビタミンB6の欠乏症が起こることがあります。
万が一、欠乏症状が起きると、皮膚と粘膜にトラブルが起きやすくなります。
その際の症状としては、舌炎、口内炎、口角炎、結膜炎や、目・鼻・耳などに脂漏性皮膚炎 などが見られます。
ビタミンB12
<水溶性ビタミン:コバラミン>
基本情報/供給元
ビタミンの中で唯一、分子中にミネラル(コバルト)を含んでいます。
動物性食材(肝臓、腎臓、心臓、肺、魚および肉)のみに含まれます。
ビタミンB12は、水溶性のビタミンB群の一種です。
化学構造の中心部は、ミネラルのひとつであるコバルトを含みます。暗赤色をしていることから「赤いビタミン」や「コバラミン」と呼ばれています。
また、赤血球を生成する時に働くため「造血のビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンB12の体内での必要量はごく微量ですが、多くの場合は、肝臓に数年分のビタミンB12が貯蔵されています。
ビタミンB12は、腸内細菌によって体内で作り出されもします。
豊富に含む食材
菜食、加齢、消化器系の疾患、小腸の悪性腫瘍などにより吸収量が減少します。欠乏が生じた場合は、食事により補う他ありません。
- 魚介類:かつお、さんま、のり、すじこ、貝類など
- 肉類:レバーなど
- 乳製品:チーズなど
- その他:もやし、納豆など (植物性食品は例外)
体内での働き
多くの重要な生化学反応において補酵素として働き、タンパク質の合成および赤血球形成に主要な役割を果たしています。
メリット
貧血を予防する効果
赤血球を生成する働きを持つビタミンB12と葉酸はどちらも重要で、どちらか一方でも不足すると、細胞分裂や増殖がうまくいかなくなり、その結果貧血が起こります。
神経機能を正常に保つ効果
ビタミンB12は、核酸やアミノ酸、タンパク質の合成を助けることによって、神経細胞の機能を正常に保つ効果があります。
DNAの合成には、葉酸の働きが不可欠ですが、葉酸がしっかりと役目を果たすためには、ビタミンB12のサポートが必要です。
また、ビタミンB12は、末梢神経の傷を治す働きがあり、神経痛の治療薬としてビタミンB12が処方されています。
睡眠を促す効果
近年の研究では、ビタミンB12は睡眠・覚醒のリズムに関わっていることが知られてきました。
不規則な生活が続くと睡眠・覚醒のリズムが乱れます。ビタミンB12を大量に摂ると、リズムの正常化に役立つと期待されています。
デメリット
ありません。
ビタミンC
<水溶性ビタミン:アスコルビン酸>
基本情報/供給元
ビタミンCは、皮膚や血管の老化を防ぎ免疫力を高める働きを持つ抗酸化ビタミン です。
コラーゲンの合成に働いて、骨を丈夫にしたり、肌にハリを持たせる効果があります。
抗酸化成分として加齢や運動による酸化ストレスや、関節の損耗(関節炎)などの病気の予防および治療に役立ちます。
ビタミンCが体内に入ると、小腸の上部から吸収されて肝臓に運ばれ、肝臓から血液によって全身へ運ばれます。
健康な犬は通常、体内でビタミン Cを生成できるため、厳密な意味で必須ビタミンとは言えません。
豊富に含まれる食材
- 野菜:赤ピーマン、芽キャベツ、菜の花、カリフラワー、にがうり、キャベツ、ホウレン草、ジャガイモ、サツマイモ、ちんげんさいなど
- 果物:レモン、アセロラ、キウイフルーツ、いちご、ネーブル、はっさく、ぽんかん、いよかん、パイナップル、グァバ、柿な
- その他:緑茶など
ビタミンCは、主に野菜や果物全般に豊富に含まれ、そのほかではジャガイモ、サツマイモ、緑茶などにも豊富に含まれています。同じ野菜でも、旬の時期に収穫された野菜のほうが栄養素は豊富です。
ビタミンCは、熱によって破壊されやすい性質を持っていますが、ジャガイモやサツマイモに含まれるビタミンCはデンプンによって保護れているため、ドッグフードの製造による損失が少ないという特徴があります。
体内での働き
ビタミンCは、体を構成する重要なタンパク質のひとつであるコラーゲンを生成する際に必要な酵素の働きを助ける補酵素としての役割を担っています。
コラーゲンは、体をつくるタンパク質のうちの3分の1を占め、細胞と細胞をつなぐ接着剤のような働きをしています。
この働きにより、細胞同士の結合を強くし、血管や筋肉、皮膚、骨などを丈夫に保つ効果があります。
【抗酸化作用】
- 強力な抗酸化物質であるビタミンEの再生を可能にし、抗酸化成分として機能します。
- 鉄分の代謝に関係します。
メリット
【抗酸化作用】
成長期、高齢期、疾病時、および、競技犬に役立ちます。
子犬のワクチン接種後の抗体産生量が増えた、激しい運動による酸化ダメージおよび筋肉の損傷を軽減したという情報もあります。
デメリット
銅蓄積性肝障害の犬については大量のビタミンC摂取は避けるべきである。
加齢や体調不良により、肝臓での生成が十分にできない場合は、ビタミンCを食事に添加することが推奨されます。
また、重度に脂肪の吸収不良が起きた場合には、さらに添加が必要と考えられています。
ビタミンDには、きのこなど植物性食材に含まれるビタミンD2 (エルゴカルシフェロール)と動物性食材に含まれるビタミンD3 (コレカルシフェロール)があります。
これらを総称してビタミンDといいます。
ビタミンD2、ビタミンD3の体内での働きは同じです。
ビタミン Dはカルシウムやリンの代謝を調節するうえで重要な役割を果たす栄養素。
犬には、紫外線を浴びることによりビタミンDを生合成する能力を欠くため、食事からビタミンDを補給する必要があります。
体内に取り入れられたビタミンDは、小腸から脂質と共に吸収され、肝臓と腎臓の酵素の働きによって活性型ビタミンDに変換されます。
ビタミンDは、活性型ビタミンDとなって初めて働きます。
生み出されたビタミンDは肝臓に貯えられます。
- 肉類(レバー)
- 魚介類:いわし、かじき、さけ、にしん
- しらす
- きのこ類:干ししいたけ、きくらげなど
- 卵
- 乳製品
体内ので働き
ビタミンDは、骨の形成や成長に重要なカルシウムの吸収に深く関わっています。
骨の成長のほか、免疫力を高める働きもあり、丈夫な体づくりには必要不可欠と考えられています。
メリット
骨や歯を丈夫にする効果
活性型ビタミンDは、カルシウムの吸収に必要なタンパク質の合成を促し、小腸でのカルシウムとリンの吸収を高め、血液中のカルシウム濃度を高めます。さらに血液中のカルシウムが骨や歯に沈着するのを助け、成長の促進や丈夫な骨や歯の形成、維持にとても役立っています。
デメリット
【過剰】
骨代謝および骨化の円滑化が阻まれ、過度の骨石灰化が起こります。
ビタミンD過剰摂取の影響は、子犬(特に大型犬)において最も顕著であり、骨異常および軟組織への石灰沈着が起こります。
【欠乏】
くる病(犬では稀)、体重減少および骨軟化症による関節および筋肉の痛み、骨折などのリスクが高まります。
ビタミンE
<脂溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- ビタミンEは数種の成分からなる総称になります。最もよく知られているのは、α-トコフェロールです。細胞の酸化ストレスを抑えることで、老化が原因の疾病の予防と治療に役立つと考えられています。
- 植物油や子実類および穀類を含む植物由来のもの、またレバーなどの動物性成分にも含まれています。
- 肝臓および筋肉中の脂肪組織に貯えられます。
体内での働き
メリット
【抗酸化作用】
- 活性酸素による酸化ダメージから細胞膜を保護する重要な役割を担っています。
- 慢性腎臓病において酸化ストレスの存在が示されており、ビタミンEとビタミンCが減少し、脂質が過酸化することがわかっています。また、ヒトでの研究では、ビタミンEが腎障害の進行を遅らせるという報告もあります。
デメリット
【過剰】
- ビタミンEは、脂溶性ビタミンの中で最も毒性があります。
毒性について
比較的大量のビタミンEでも通常外になることはないと考えられています。しかし、稀に筋力低下,疲労,悪心,および下痢が起こったことが報告されているようです。
【欠乏】
- 筋力低下、生殖障害、網膜変性および脂肪組織の変色などが見られます。また、皮膚や免疫系の異常も起こることが考えられます。
- ビタミンCが欠乏すると、疲れやすくなる、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなる、貧血になりやすくなる、といったことが起こります。
さらにビタミンCの不足が続くと、壊血病になります。壊血病は、体をつくるタンパク質のひとつであるコラーゲンを十分に生成することができず、体中の血管、粘膜、皮膚組織の結合が弱くなって出血が止まらなくなる病気です。
ビタミンK
<脂溶性ビタミン:K1=フィロキノン、K2=メナキノン>
基本情報/供給元
ビタミンKは、脂溶性ビタミンであり、葉野菜や納豆に多く含まれています。
血液の凝固に関わり、出血を止める働きがあることから「止血のビタミン」とも呼ばれています。
また、ビタミンKには、カルシウムが骨に沈着する際に必要なタンパク質を活性化させる働きがあり、骨の健康にも深く関わるビタミンとしても注目されています。
犬や猫では、腸内細菌によってビタミンKが合成されます。
しかし、それだけで1日の必要量を補えないことが多く、食物から摂取します。通常、体内では肝臓に貯蔵されます。
ビタミンK1は、主に植物の葉緑体でつくられるため、緑黄色野菜の中でもほうれん草などの緑色の濃い葉野菜や、海藻類などに多く含まれます。
ビタミンK2は、微生物によって作られるため、納豆をはじめとする発酵食品に多く含まれる他、肉類、卵、乳製品などの動物性食材にも含まれています。
体内では、腸内細菌によって体に必要な量の半分ほどが合成されます。
豊富に含む食材
レバー、肉類およびホウレン草などの野菜
- 納豆
- 明日葉
- つるむらさき
- おかひじき
- ほうれん草
体内での働き
ビタミンK群は、多くの酵素の補助因子として働き、欠かせない因子です。
血液凝固のいくつかの過程で、ビタミンKが必要不可欠です。
骨のカルシウム沈着にも必要不可欠です。
メリット
血液を凝固させ止血する効果
ケガや内出血を起こした際に、時間が経つと自然に血が止まりますが、これは血液凝固因子であるトロンビンの働きのおかげです。
出血が起こると、血漿(けっしょう)の中に含まれているフィブリノーゲンという物質が不溶性のフィブリンという物質に変化し、血液がゼラチン状になることで血液が凝固します。
この血液凝固過程において、フィブリノーゲンがフィブリンに変化する際に必要になるのが、トロンビンという酵素です。ビタミンKは、このトロンビンの前駆体であるプロトロンビンを肝臓で生成する際に不可欠な成分なのです。
逆に、血液は出血している箇所以外は正常に流れていなければなりません。ビタミンKは、血液の凝固を防ぐ物質の生成にも関与しており、血液の凝固だけでなく、凝固の抑制にも働きかけています。
骨の健康を保つ効果
ビタミンKは、ビタミンDとともに骨の健康を維持する働きがあります。
ビタミンDには、カルシウムの合成に必要なタンパク質を生成し、腸でのカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
腸から吸収されたカルシウムは、ほとんどが骨や歯のもととなり、貯蔵カルシウムとして骨に存在します。
ビタミンKには、骨にカルシウムを取り込む際に必要な、オステカカルシンというタンパク質を活性化させる働きがあります。
また、骨からカルシウムが排出されるのを抑制する働きもあります。
デメリット
【過剰の場合】
問題点はまだわかっていません。
どのくらいの量で問題が生じるかも研究中です。
【欠乏の場合】
血液凝固が上手くいかず、消化管、鼻、皮膚および脳に出血が起こります。これらは微出血のケースが多いのですが、経過が長引くと貧血の原因ともなります。
また骨に十分なカルシウムが取り込まれなくなるため、骨がもろくなってしまいます。
ビタミンP(ルチン)
基本情報/供給元
ルチンは、蕎麦やイチジクに特徴的に含まれるポリフェノールの一種です。
血管強化作用や抗酸化作用があります。
ヘスペリジンとともにビタミンPとも呼ばれる、水溶性ビタミン様物質です。
豊富に含まれる食材
- 蕎麦
- アスパラガス
- トマト
- イチジク
- みかん
- レモン
体内での働き
ルチンは、心臓疾患や動脈硬化、高血圧など、生活習慣病の予防をします。
高血圧の改善や血糖値の回復作用があると考えられます。
また、細菌感染を防いだり、ビタミンCの吸収を助ける効果もあります。
ルチンを含む植物は、生薬として利用され、炎症や出血を抑える働きに活用されています。
メリット
出血性の疾患を予防する効果
ルチンは、ビタミンCと働き、毛細血管を強化し、出血性の疾患に効果があります。
脳卒中や歯茎からの出血などの出血性の疾患を予防します。
生活習慣病の予防・改善効果
ルチンは、毛細血管の弾力性を保ち、血流を良好に維持・改善する働きがあります。
それにより、動脈硬化や脳血管障害予防に働きます。
また、血管収縮作用もあり、高血圧の予防、血圧降下作用もあります。
心疾患を予防する効果
ルチンは、血管に弾力がなくなり、疲れやすくなった血管をもとの状態、弾力のある血管に修復する働きがあります。
血液循環に関わる病気に有効です。同時に心臓疾患の予防・改善効果もあります。
デメリット
過剰、欠乏共に見つかっていません。
プロアントシアニン
基本情報/供給元
アントシアニンは、植物が紫外線など有害な光から実を守るために蓄えられた青紫色の色素成分です。
ポリフェノールの1種であり、ブルーベリー、ナス、紫芋に多く含まれているファイトケミカルです。
メリット
- 視覚機能を改善する効果
- 眼病を予防する効果
- メタボリックシンドロームを予防する効果
- 花粉症を予防する効果
デメリット
特にありません。
ポリフェノール
植物の苦味、渋味、色素の成分です。
緑茶や葡萄などに含まれており、8000種類以上のポリフェノールが確認されています。
メリット
主要な抗酸化成分を成し、細胞膜やDNAを保護して癌の原因となる変異を防ぐ働きがあります。
抗酸化成分として大きな役割を持ち、酸化ストレスの有害な影響を抑える働きが期待できます。
人だけではなく、犬でも主たる効果である抗酸化活性および歯周病の原因となる細菌の成長抑制が確認されています。
ポリフェノールには、一酸化窒素の生成を促し、血管の平滑筋を弛緩させる働きをするため腎臓病や心臓病にも効果が期待されています。
デメリット
見つけられていません。
マグネシウム
基本情報/供給源
マグネシウムは、体内で約300種類以上の酵素の働きを助けるミネラルの一種であり、体内で行われるほとんどすべての生合成や代謝 の働きに必要なミネラルです。
カルシウムと密接な関わりがあり、骨や歯の形成に必要な栄養素でもあります。
体内での働き
体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けます。また、血液循環を正常に保つ作用があります。
メリット
- 丈夫な骨をつくる効果
- 高血圧を予防する効果
- 心疾患を予防する効果
- 精神を安定させる効果
デメリット
日常的にバランスの良い食事をし、安定した生活リズムで暮らしていれば不足することはありません。
睡眠不足や運動不足が続いている時、ストレスが多い時には体内のマグネシウムが消費されるため、マグネシウムの必要量が多くなり、結果的に不足状態になることがあります。
マグネシウムが不足すると、血圧上昇、不整脈、動脈硬化、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患の危険性が高まります。不足状態が悪化すると、発育不全、筋肉の痙攣、皮膚や筋肉などへのカルシウム沈着、神経過敏症などの神経症状、不安や抑うつ症などの精神症状、記憶障害、注意力散漫などの症状が発症します。
また、腎臓に障害がある場合は、過剰摂取に注意が必要です。
過剰摂取により神経や心臓の筋肉が正常に働かず、低血圧や筋肉の麻痺、下痢、吐き気、筋力の低下が発症することがあります。
モリブデン
<必須ミネラル>
基本情報/供給元
モリブデンとは、代謝に関わる必須ミネラルの1つです。
肝臓、腎臓に存在する微量ミネラル。
豊富に含む食材
- レバー
- 乳製品
- 豆類、種実類
- 穀類
体内での働き
体内での詳細な働きは明らかになっていません。
酵素の構成成分になり、糖質や脂質の代謝を補助する役割と考えられています。
メリット
貧血を予防する効果
モリブデンは、銅の排泄や鉄分の代謝にも関わります。
モリブデンは、血液をつくるために必要な鉄分が不足すると、肝臓に蓄えられている鉄分の運搬を助け、鉄分の利用効率を上げ、造血を促す働きがあります。
この働きにより、モリブデンは鉄分が不足して起こる鉄欠乏性貧血を予防する効果があると考えられます。
また、モリブデンと銅は、相互に作用して、銅の排泄を促します。銅が不足すると鉄分の吸収や利用効率が下がるため、貧血を予防するためにもモリブデン、銅、鉄分を含む食事をバランス良く摂取することが重要になるのです。
デメリット
まだわかっていません。
ラウリン酸
ラウリン酸は、ココナッツオイルの半分を占める中鎖脂肪酸です。
ラウリン酸は、ココナッツオイルの他、母乳、バターなどに多く含まれています。
生まれたばかりの赤子の免疫力はとても弱いものです。しかし、ラウリン酸を口から取り入れることで赤ちゃんを感染から守ってくれることがわかっています。
ラウリン酸は、体に入るとモノラウリンに変換されます。
モノラウリンは、多くの病原菌から体を守ってくれるのですが、毒性を持たず、一般の医薬品と比べて大きなメリットとなります。
メリット
穀物不使用にあっては、植物性タンパク質の量の低下から考えられる「免疫力の低下」を補う効果が期待されます。
これにより愛犬の体は多くの感染によるリスクから守られると考えられます。
デメリット
現時点で見つけられません。
リコピン
基本情報/供給元
トマトやスイカに多く含まれている赤色の天然色素です
トマトは、カロテノイドの一種であるリコピンとβ-カロテンを豊富に含んでおり、抗酸化力の強いリコピンを生成することで自身の体を活性酸素から守る働きを担っています。
リコピンは、カロテノイドの中でも突飛つすべき抗酸化作用を持つ成分であり、その効果はβ-カロテンの2倍以上、ビタミンEの約100倍とも言われています。
体内での働き
強力な抗酸化作用を持つリコピンは、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぎ、血流を改善する効果や、生活習慣病を予防する効果です。
メリット
血流を改善する効果
リコピンの持つ抗酸化作用は、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑えるため、血流を改善する効果につながります。
血液は、体に酸素、栄養、温度を運ぶとても重要な役目を担っています。
血流が悪くなることは、様々な病気や、体温の低下による免疫力の低下が引き起こされます。
肥満を予防する効果
リコピンの血流改善作用は代謝の活性つながります。
その結果として、肥満を予防する効果が期待されています。
代謝が活性化されると、摂取した脂肪分や糖分などが体内の臓器を介してエネルギーに変換され、効率良く脂肪や栄養などが消費されます。
血流は、臓器や細胞に酸素や栄養素を運び、その働きを活性化させる重要な働きを持ち、血流の良し悪しは代謝効率に大きな影響を与えます。
デメリット
臓器の機能の維持、そして活性化がなくなり、さまざまな病を発症させる可能性が大きくなります。
リンゴ酸
りんごをはじめ、果実や野菜、梅干しに含まれる有機酸の1つです。
特にリンゴには、クエン酸やリンゴ酸、カリウム、食物繊維の一種であるペクチン、強い抗酸化力を持つリンゴポリフェノールなどが豊富に含まれています。
生活習慣病の予防や整腸効果、皮膚の健康効果など多岐にわたる効果が期待されています。
体内での働きについて
体内に活性酸素により酸化が進むと、病気や老化、皮膚トラブルが引き起こされます。
リンゴに含まれる抗酸化物質が体内で強い抗酸化力を発揮して酸化から体を守ることで、病気や老化、皮膚トラブルを予防することができます。
メリット
- 鉄分の吸収を助けることから貧血予防
- 乳酸の分解による疲労回復
生活習慣病を予防する効果
リンゴには、脂質の酸化を防ぐことで血流を改善する効果があります。
脂質が酸化すると、体内に悪玉(LDL)コレステロールが増加し、血液が粘り流れが悪くなります。そのためアテローム性動脈硬化などの生活習慣病につながる危険性が高まります。
アテローム性動脈硬化になると、増えすぎた悪玉(LDL)コレステロールが血管壁に付着し、隆起 (プラーク) 形成され、さらに血液が流れ難くなり、そのプラークとともに血栓を作ります。
リンゴに含まれるリンゴポリフェノールは、その強い抗酸化力で脂質の酸化を防ぐため、血流を改善し、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が期待されています。
疲労回復効果
リンゴ酸は、激しい運動やストレス、不規則な生活によって細胞が酸欠状態になることで疲労物質である乳酸が蓄積します。
クエン酸やリンゴ酸は、乳酸を分解しエネルギーに変える働きがあり、疲労の蓄積を抑制し、疲労の回復を早める効果があります。
デメリット
見つけられません。
13-oxo-ODA
基本情報/供給元
13-オキソ-オクタデカジエン酸と読みます。
体内の脂肪を減少させる働きがあると注目を集めている13-oxo-ODAです。
13-oxo-ODAは、脂肪を燃やす酵素をつくる遺伝子にかかわる物質として、そのスイッチ的な働きをしていることがわかってきています。
体内での働き
脂肪燃焼効果への活性化になります。
メリット
- 動脈硬化の改善・予防
- 心臓負担の軽減
- 生活習慣病の予防・改善
デメリット
過剰欠乏共に見つかっていません。
その利用方法や効果も含めてこれからの成分と考えられます。
成分から見た【モグワン】ドッグフードの効果 まとめ
モグワンといえば最初に浮かぶのは
- グレインフリー
- 放牧鶏を原材料で50%以上使用
- 高品質の原材料
です。
グレインフリーは必ず良いものではありません。
活性酸素の発生に対する体内の免疫力となる成分を穀物から食事として取り入れる必要があります。
グレインフリーという「穀物不使用」を選択した場合、穀物に代わる食材であり成分を見つけなければなりません。
モグワンでは、その件をココナッツオイルやポリフェノールを活用して上手に補っていると言えます。
ドッグフードとしてのモグワン完成時のタンパク質量27%は、とても高い数字です。
そこから察することができるのは、健康な愛犬にはとてもおすすめできるドッグフードです。
活力ある、健康な愛犬への「維持」には優れた効果を期待できるのがモグワンドッグフードだと考えます。
オールステージ(全年齢向け)といっても、本当に全ての月齢に100点を取れるドッグフードはないでしょう。
モグワンを察する時に脂質が「10%以上」という表記を目にします。
これは、とても少ない脂質の含有量だと思います。
つまり、愛犬の体が急激に成長する、エネルギーがものすごく必要な時期を過ぎてからが本当の意味でモグワンに適した時期になるのではないでしょうか。
意外と大人なドッグフードといった印象です。
しかし、何らかの症状で愛犬が体調を崩した際には、それが特に腎臓疾患の場合は、速やかに他のドッグフードへ振り替えた方が良いかもしれません。
それは、タンパク質の含有量が高い点を危惧して助言します。
また、モグワンドッグフードのアレルギーリスクに関しては、小麦が不使用なので残された高いリスクは鶏肉だけと言えるでしょう。
その鶏肉に対するリスクも、同じ販売先である「カナガンドッグフードチキン」と比べると、動物性タンパク質の半分をサーモンにしているモグワンです。動物性タンパク質の摂取量の半分が鶏肉以外の動物性タンパク質であることは、愛犬が食べて、アレルギーを発症した際の症状も重症度は低くなると理論的には考えられます。
\家庭犬の健康サポート/モグワン【公式サイト】はこちら
*参考資料:Roylcanine「犬と猫の栄養成分辞典」、ペット栄養学会誌