ネットで大人気のプラチナムドッグフード【ミシュワン】の<原材料>を調査し、その成分から得られる効果をご紹介します。
実際に調べてみると、良い効果~注意が必要な成分までありました。ここではあくまでも中立的な立場で嘘なく真実を伝えていけたらと思います。
プラチナムドッグフード【ミシュワン】を購入しようかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。
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- 1 プラチナムフード【ミシュワン】の成分表
- 2 プラチナムフード【ミシュワン】に含まれる成分の効果について
- 3 成分から見たプラチナムフード【ミシュワン】の特徴を解説
- 3.1 穀物不使用について
- 3.2 植物性タンパク質
- 3.3 亜鉛
- 3.4 アスタキサンチン
- 3.5 イノシン酸
- 3.6 カリウム
- 3.7 カロテン
- 3.8 核酸
- 3.9 クロロゲン酸
- 3.10 グルコサミン
- 3.11 グルタミン(酸)
- 3.12 コンドロイチン(硫酸)
- 3.13 食物繊維
- 3.14 セルロース
- 3.15 セレン
- 3.16 鉄分
- 3.17 DHA/EPA、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸
- 3.18 ナイアシン
- 3.19 パントテン酸
- 3.20 ビタミンA
- 3.21 ビタミンB群
- 3.22 ビタミンC
- 3.23 ビタミンD
- 3.24 ビタミンE
- 3.25 ビタミンK
- 3.26 フラクトオリゴ糖(FOS)
- 3.27 ポリフェノール
- 3.28 マグネシウム
- 3.29 マンガンオリゴ糖(MOS)
- 3.30 メチスフォニルメタン(MSM)
- 3.31 モリブデン
- 3.32 リグニン
- 3.33 葉酸
- 3.34 αーリノレン酸
- 4 成分から見たプラチナムフード【ミシュワン】 効果 まとめ
プラチナムフード【ミシュワン】の成分表
基本成分表
成分 | パーセンテージ |
タンパク質 | 29%以上 |
脂質 | 15%以上 |
粗繊維 | 2.5%以下 |
灰分 | 7%以下 |
水分 | 8%以下 |
エネルギー | 384kcal |
プラチナムフード<ミシュワン>の特徴的な配合や成分一覧
グレインフリー(穀物不使用) |
一般的に米・麦・トウモロコシなど「イネ科の種子」を未使用 解説へ |
鶏肉 | |
ターキー |
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サーモン |
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サツマイモ |
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ジャガイモ |
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エンドウ豆 |
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人参 |
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ビートパルプ |
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配合サプリメント |
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アマニ | |
マンナンオリゴ糖 | マンナンオリゴ糖 |
フラクトオリゴ糖 | フラクトオリゴ糖 |
ヌクレオチド |
プラチナムフード【ミシュワン】に含まれる成分の効果について
タンパク質
タンパク質の基本
タンパク質とは、アミノ酸により生成されている成分です。
体を作る、修復する以外にも活動エネルギーとなったり、酵素の主成分として体内での代謝に重要な役割を果たしもします。
特に「必須アミノ酸」と呼ばれるアミノ酸は体内で合成できないため、必ず食事から摂取する必要があります。
タンパク質(アミノ酸)に含まれる栄養成分一覧
- アルギニン
- Lーカルニチン
- スレオニン
- グルタミン
- タウリン
- ヒスチジン
- フェニルアラニン/チロシン
- メチオニン/シスチン
- リジン
- バリン/ロイシン/イソロイシン
- トリプトファン
タンパク質とは
タンパク質は、アミノ酸と呼ばれる成分が鎖状に繫がってできたものです。
タンパク質のもとになるアミノ酸は、約20種類あります。
繫がり方の違いによって様々な種類のタンパク質になっています。
タンパク質の供給元
動物性タンパク質 | 植物性タンパク質 |
動物性タンパク質
- 肉類(鶏肉、牛肉、羊肉、七面鳥など)
- 魚類
- 卵
など
植物性タンパク質
- 大豆
- 小麦
- トウモロコシ
など
なぜ複数種類のタンパク質をドッグフードなど食事に配合するの?
ペットフードに使われるタンパク質の原材料は大きく植物性タンパク質と動物性タンパク質の2つに分けられます。
それぞれの原材料に含まれる「タンパク質の量」や「アミノ酸のバランス(種類)」に合わせてタンパク源を決定します。
以前は動物性タンパク質は、植物性タンパク質よりも犬が消化吸収しやすく良質と考えられていました。
しかし、食品の加工技術が進んだ現在では、植物性タンパク質でも犬の消化に負担とはならず、十分に消化吸収ができるようになっています。
重要なことは「○○由来の原材料をペットに供給すること」ではなく、最終的に犬が必要とする栄養バランスをきちんと満たしているか、という1点に尽きます。
重要な点は、原材料が何を使われているかという点よりも、ドッグフードに含まれるアミノ酸の種類の数になる、ということですね。
タンパク質は原材料のまま、もしくは近い状態で使用するよりも、加工をすることで消化性が格段に向上すると考えられています。
大豆に近い状態で食べるよりも、加工して豆腐として食べる方がより消化性が高い(消化しやすい)ことがわかります。
また、ステーキよりもハンバーグの方が消化に優しいことも1例になりますね。
肉類、大豆、小麦などの原材料から、タンパク質を取り出す加工をすると、消化率は90%以上まで向上することがわかっています。
この超高消化性タンパク(L.I.P.)は、特に消化性を考えてあげたい時、例えば老犬向けのドッグフードに配合されると効果的です。
- タンパク質は、胃や小腸から分泌される消化酵素によりタンパク質としての鎖状の繫がりが切れてバラバラのアミノ酸まで分解されます。
- その後、バラバラになったアミノ酸状態の栄養は、小腸から体内に吸収されます。
タンパク質の栄養素としての役割とは?
食事として体内に取り込まれたアミノ酸は、体内で元の「原材料」としてのタンパク質とは違う「犬の体を構成するためのタンパク質」などに作りかえられます。
肉食に近い雑食性動物の犬にとって、タンパク質(アミノ酸)はエネルギー源としてもとても重要です。
必須アミノ酸とは?
タンパク質を作る約20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できないアミノ酸があります。
体内で作り出せないので、必ず外部から食事として取り込む必要があります。
これを「必須アミノ酸」と呼んでいます。
必須アミノ酸の種類や数は動物によって違います。
人間は9種類、犬は10種類、猫は11種類と言われています。
- ヒスチジン
- イソロイシン
- ロイシン
- リジン
- メチオニン
- フェニルアラニン
- スレオニン
- トリプトファン
- バリン
- アルギニン
1〜9番:人の必須アミノ酸
1〜10番:犬の必須アミノ酸
どんな時にタンパク質の摂取は重要か
- 適正体重の維持
- 減量
- 皮膚や皮毛の健康維持
脂質
脂肪は、エネルギー源としての役割と他にホルモンとして体の調子を整えるなどの様々な働きをもつ3大栄養素の1つです。
脂肪は、1個の「グリセリン」に3個の「脂肪酸」が付く形で構成されています。
脂肪には、様々な種類があります。
その違いは、脂肪酸の種類になります。
脂肪は、エネルギー源として重要で、タンパク質や炭水化物よりもたくさん(2.5倍?)のエネルギー(kcal)を持つので脂肪の摂取過多は肥満の原因になるわけです。
供給源は大きく2つに分けられる
動物性脂肪 | 植物性脂肪 |
動物性脂肪には
- ラード
- 魚油
などがあります。
植物性脂肪には
- 亜麻仁油
- ココナッツオイル
- 胡麻油
- 大豆油
- 小麦麦芽油
などがあります。
脂肪の消化と吸収
食べ物から吸収した脂肪は、小腸で消化酵素や胆汁酸によりグリセリンと脂肪酸に分解された後に体内に吸収されます。
吸収されたグリセリンと脂肪酸は、エネルギー源(kcal)として利用されたり、体内で再び脂肪に合成されます。
脂肪酸とは
脂肪酸は脂肪を構成する成分の一つでいろいろな種類があります。
大きく2つに分類されます。
- 飽和脂肪酸
- 不飽和脂肪酸
さらに不飽和脂肪酸は、
- オメガ3系脂肪酸
- オメガ6系脂肪酸
- オメガ9系脂肪酸
などに分けらます。
犬は、オメガ3系とオメガ6系の脂肪酸は体内で合成できないので必ず食事から取り入れる必要があります。
このことから「必須脂肪酸」と呼ばれています。
脂肪の栄養素としての役割
タンパク質や炭水化物よりも約2.5倍も高いエネルギーを持っています。
効率的にエネルギーを供給します。
その他にも「細胞膜を構成する成分」として利用される他に性ホルモンや胆汁酸の原料となっています。
また、脂肪は「脂溶性ビタミン」を吸収するためにとても重要です。
脂肪(脂肪酸)の積極的な取り入れが必要な状態とは?
【皮膚や被毛の健康維持】
皮膚や被毛を健康に保つオメガ6系脂肪酸の補給のため。
【筋肉の消耗時】
EPA/DHAの補給による悪液質の予防と改善効果。
悪液質とは
「何らかの原因疾患によって体内でたんぱく質が合成できず、逆に筋肉内のたんぱく質が破壊されることで栄養不良状態が生じ衰弱した状態」
*この状態による致死率は高いと言われています。
【慢性腎臓病】
EPA/DHAの腎臓保護作用(抗炎症作用)効果。
【炎症性疾患(皮膚炎、関節炎など)】
炎症を抑えるEPA/DHAおよびα-リノレン酸の補給効果。
【成長期の特に前半】
成長のためにエネルギーをたくさん必要ではあるけれど、デンプンの消化能力が未熟なため、エネルギー源として脂肪を多く含む食事が体に優しく効果が高いとき。
炭水化物(糖質)
基本情報/提供源
炭水化物は、デンプンと食物繊維に分けられます。
炭水化物は動物が消化できる「デンプン」と消化できない「食物繊維」に分けられます。
デンプンは、小腸で、消化酵素により単糖類(ブドウ糖)まで分解されて体内に吸収されます。
犬は、人間と比べてデンプンに対する消化酵素が少なく、成長初期(子犬期)では特にデンプンの消化がうまくいきません。
体内における働き
デンプンは、ブドウ糖まで分解されて体内に吸収されます。その後に、血糖(血液中のブドウ糖)として体内を循環します。
メリット
- 直接エネルギー源として利用
- 体脂肪として脂肪組織に蓄積
- グリコーゲンとして肝臓に蓄え
粗繊維
すごく簡単に説明すると、胃や小腸など犬の体内を通過する中で消化分解されずに残る未消化物のことになります。
食物繊維と粗繊維
食物繊維とは、動物(犬)の消化酵素では加水分解されない 食物成分になります。
これには水溶性のものと不溶性の ものがあります。
加水分解とは?
化合物が水と反応することによって起こる分解反応のことを言い、水解とも呼ばれます。
水溶性食物繊維は、周知されているものでは
- ペクチン
- マンナン(オリゴ糖)
- フルクタン
- オリゴ糖
などです。
果物を中心に海藻、コン ニャクなどに含まれています。
粘性・保水性がとてもあり 食後の血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。
また、血中のコレステロー ル量を減少させます。
善玉菌の腸内発酵を促進しウンチの臭いの改善や腸内環境の改善にも効果を期待されています。
不溶性食物繊維は、セルロースなどで、豆や全粒の穀物の他には、野菜、芋、キノコなどに 含まれています。
これらは、腸内の有害物質を体外へ排出させ る(ぜんどう運動)ことにより整腸作用があります。
水溶性と不溶性の違いは、粗繊維には水溶性食物繊維が含まれません。
不 溶性食物繊維の中で一部の成分も除去されることから、一般に量は食 物繊維のほうが粗繊維よりもかなり含有量が 多いようになります。
食物繊維は、腸内発酵で「短鎖脂肪酸」と「二酸化炭素」「メ タンガス」などのガスが発生します。
草食動物では、短鎖脂肪酸 もエネルギーになります。
しかし、雑食、肉食動物の イヌでは、活力にはつながり難いと考えられています。
灰分
栄養学では、食品成分として含まれる鉱物質のことを言います。
カルシウム、鉄、ナトリウムなどミネラルになります。
高温で燃やした場合、タンパク質、でんぷん、脂質などは燃えて何も残りません。
ミネラルは灰として残ります。これが灰分(かいぶん)です。
リン
基本情報
エネルギー代謝に欠かせないATPや、細胞膜の構成成分であるリン脂質などに含まれており重要な働きを担います。
骨の健全な生成、および生育にはリンの他にカルシウムとD3(太陽光)が必要です。
特にリンとカルシウムのバランスは重要になります。
体内のリンは、その80%程度をカルシウムと共に骨や歯に貯蔵され、強度を保っています。
【腎臓のサポート】
慢性腎臓病の犬でリン制限による生存期間の延長が確認されています。
※腎機能が低下すると、リンを尿中に排泄し難くなります。体内に蓄積したリンは、腎臓へさらにダメージを与えます。
デメリット
【欠乏】
成長の遅れ。
食欲不振および骨変形が起こりやすくなります。
【過剰】
腎不全では、摂取量を控えなければ危険となります。
カルシウム
主要必須ミネラルとなります。
2つの大きな役割になります。
【骨格】
- 体内Ca(カルシウム)の90%以上は貯蔵カルシウムとしてリンとともに骨と歯に存在し、骨格の強化を担っています。
【その他】
- 細胞間の情報伝達および神経刺激の伝達に関与しています。
メリット
- 健全な骨の発育と維持のために極めて重要な栄養素です。カルシウムとリンをバランスよく摂取する必要が特に重要となります。
デメリット
【尿路結石】過剰/欠乏
- 過剰も制限もシュウ酸カルシウム結石のリスクとなります。各愛犬に合わせた、適量に調節することが望ましいことです。
- 欠乏・過剰のどちらも骨格異常や尿路結石症のリスクを高めます。
【過剰】
※成長期のカルシウム摂取量
- 成長期は骨の成長に伴いカルシウムの要求量が増得ますが、その量は発育段階や成長速度に大きく委ねられます。欠乏すれば発育障害など発症するリスクになりますが、逆に与えすぎても成長に悪影響が生じるので注意が必要です。
- 愛犬も生後6ヵ月未満では、腸管でのカルシウムの吸収能力が未熟です。給与したカルシウムの50%が受動的に吸収されてしまいます。プードルやグレートデンなどでカルシウムの過剰給与による骨格成熟の遅延や重度の骨関節疾患が発症しています。
成分から見たプラチナムフード【ミシュワン】の特徴を解説
穀物不使用について
メリット
犬の消化酵素では、消化されない「もみ殻」を100%取り入れることがないので愛犬の消化に負担がかかりません。
アレルゲンになりうる植物性タンパク質は、「小麦」では13%程度とやや高くなります。鶏肉の15%に近い数字です。
穀物不使用として小麦を利用しないのは、仮にアレルギー症状が発症したときに愛犬のアレルギー原因の特定が容易になります。
穀物も水と共に適切な調理加工を施せば、犬にとって優良なタンパク源になります。
お米を「炊く」などすると「糊化」と呼ばれる状態になり、吸収しやすいエネルギーとなります。
重要なことは、愛犬が消化吸収できる適切な量に調整され、適切な処理がされていることが絶対条件です。
そこが満たされていなければ、穀物は愛犬にとって「消化し難い負担のかかる存在」で終わります。
デメリット
お米や小麦など一括りに『穀物』としますが、じつは使用する穀物の「種類」によって、それぞれ含まれている栄養成分は異なります。
その穀物を全て使用しないということは、使用しない分を他で補う必要があります。
栄養の放棄としては、例えば「小麦」
- 小麦胚芽…ビタミン類、必須脂肪酸、抗酸化成分を豊富に含む
- 小麦ブラン(ぬか、ふすま)…食物繊維、ビタミン類を豊富に含む
- 小麦グルテン…良質なタンパク質を豊富に含む
また、植物タンパク質も確かに愛犬のアレルギーに影響するアレルゲンになるかもしれません。
しかし、そのリスクは、牛肉の35%、鶏肉の15%に比べると大麦ではかなり低い1〜2%程度になります。
高齢になると犬も人のように体内に発生する活性酵素を抑制する「抗酸化作用」の能力が低下します。そこで食事により体内に取り入れる必要があります。
抗酸化成分を多く含む原材料として、コーンや小麦の胚芽を含む原材料が使用されることがあります。
未使用となると、その代用をどう補うかが大切です。
植物性タンパク質
近年では、原材料である野菜や豆類の加工技術が発達したことで動物性タンパク質と遜色ない高品質の「(植物性)タンパク質」を取り込むことができるようになっています。
その顕著な例として、肉類を一切原材料として使用しない「ベジタブルドッグフード」のクオリテイーが高まり、評価が高まっていることが証拠です。
小麦についてはアレルギー発症率15%程度あるので少ないとは言えませんが、大麦など全般的には1〜2%が多く、アレルゲンとしては極めて少ないリスクが植物性タンパク質です。
亜鉛
<微量必須ミネラル>
基本情報/供給源
亜鉛は全身に存在し、大部分の組織で比較的低濃度です。
精白していない全粒の穀物、もしくは肉類に豊富に含まれています。
体内での働き
体内の多くの代謝や酵素機能に関係しています。細胞の複製、炭水化物およびタンパク質の代謝、細胞膜構造に関わります。
メリット
血液中でビタミンAを運搬するのに必要不可欠です。
生殖機能にも重要な役割を果たしています。
デメリット(注意点)
亜鉛は、小腸での銅および鉄の吸収を競合して阻害するため、フードの亜鉛含量が多い場合は、銅および鉄の量を最少必要量以上に増やし欠乏を避ける工夫が必要になります。
アスタキサンチン
アスタキサンチンとは、サケやイクラ、エビなどに多く含まれる成分であり、強い「抗酸化作用」を持つ赤色の天然色素です。
メリット
グレインフリーにしていることから体調を崩している愛犬や老犬などの活性酵素に対する「抗酸化作用」を補う栄養成分が必要になります。
アスタキサンチンを配合することで穀物不使用による「抗酸化作用」の低下を補うことができます。
デメリット
現時点では、見つかっていません。
イノシン酸
基本情報/提供源
鰹節の旨味成分として有名なイノシン酸です。
魚類や肉類に豊富に含まれています。
イノシン酸は、核酸の一種となります。
ヌクレオチドとも呼ばれるリン酸を含んだ有機化合物です。
鰹節のうま味成分として発見されたため、三大うま味成分と共に認識が広がっています。
イノシン酸は、肉類のうま味の主成分で、鳥肉や畜肉、魚(大型回遊魚)の硬骨動物の筋肉中に0.1~0.2%含まれています。筋肉中には、もともとアデニル酸が多量に含まれていますが、動物の死後、酵素の働きによってイノシン酸に変化します。そこで少し古くなった肉にはイノシン酸が多量に含まれます。これを近年では「熟成」として料理手法としています。
かつお節のイノシン酸は、大型回遊魚であるカツオのエネルギー源「アデノシン3リン酸(ATP)」が、死後に酵素分解してできます。鰹節は、カツオの3倍の旨味成分があると言われています。
体内での働き
イノシン酸は、体内の神経細胞の保護機能があることが知られています。
メリット
食欲増進の効果が広く知られています。
カリウム
<主要必須ミネラル>
基本情報/供給源
- 身体を構成する細胞内に最も多く存在する「陽イオン」です。
- 野菜、肉類、魚および卵など広く含まれています。
身体における働き
- 細胞レベルで正常に機能するためには必要不可欠なミネラルです。ナトリウムと共に酸塩基平衡を保つ上で重要なはたらきをしているのです。
- 神経刺激の伝達やエネルギー代謝に重要な役割を果たしてもいます。心機能においても大きな働きをします。
【腎臓の補助】
カリウムの喪失が増加し、欠乏することがあるので食事からの追加補給がリスク回避につながります。
【心臓の補助】
投薬の種類や量により、低カリウムあるいは高カリウム血症になることがあるので、食事による摂取量の調節も行うことでリスク度を抑制することができます。
デメリット
【欠乏状態】
- 欠乏することはほとんどありませんが、稀に「下痢が一定期間続く場合」は、多量のカリウムが失われ欠乏状態になることがあります。また、疾病に伴う食欲低下により、食事からの摂取量が不十分な場合には、低カリウム血症となることがあります。
- 子犬で情動不安および筋麻痺が報告されています。
カリウムの低下が、筋肉と神経に影響を与えます。初期症状は、手足の力が抜けたり、筋肉痛、動悸などです。下痢などの一時的ではない、慢性状態になると歩行困難や起立困難など深刻な状態に進行します。
カロテン
カロテノイドと呼ばれる動植物に広く存在する黄色または赤色の色素の1つが「カロテン類」です。もう1つが「キサントフィル類」と呼ばれます。強い抗酸化作用を持ちます。
カロテノイドを多く含む食材は、緑黄色野菜、マンゴー・パパイヤ・柿・あんず・柑橘類・すいかなどの果物のほか、とうもろこし、赤唐辛子、わかめやひじきなど海藻類、えび・かになどの甲殻類、いくら、卵黄などがあります。
カロテン類の代表的なものとしては、β-カロテンやリコピンなどがあります。
β-カロテンは、動物や人間の体内でビタミンAに変わります。
キサントフィル類の代表的なものとしては、ルテインやアスタキサンチンがあります。
体内での働き
活性酸素の発生を抑え、取り除く作用を持っています。
そんな特性から、活性酸素の働きで作られる「過酸化脂質」が引き起こす動脈硬化を予防したり、老化やがんの発生を抑制する効果があるとも考えられています。
メリット
核酸
基本情報/提供源
核酸は、体をつくるもととなる細胞に存在し、新しい細胞をつくり出すために必要不可欠な成分です。
核酸には、細胞をつくり出す情報があるDNAと、情報をもとに細胞の材料となるたんぱく質を合成するRNAがあります。
特徴として「老化を予防し体を若々しく保つ効果」があることで知られています。
食物を通じて、たんぱく質を体内に摂取すると、すぐに体の血や肉となるのではありません。
体内に吸収する働きを持つ酵素によって消化され、アミノ酸へと分解されます。
分解されたアミノ酸は、皮膚や爪、髪など様々な体の部位の必要に応じて、たんぱく質に組み立て直されます。
豊富に含む食材
サケの白子、フグの白子、ビール酵母、のり、はまぐり、カキ
体内での働き
核酸は、この分解されたアミノ酸をタンパク質に組み立てる作業を行う役割を担っているのです。
核酸を補う方法
核酸の合成には、「デノボ合成」と「サルベージ合成」の2種類の方法があります。
デノボ合成:主に肝臓でアミノ酸などから核酸を合成する方法。
サルベージ合成:食べ物から摂取した核酸を使って合成する方法。
肝機能は、年齢とともに衰えます。
デノボ合成によって核酸が盛んにつくられるのは成犬までと考えられます。
肝機能が衰え核酸がつくられる力が弱くなってしまうと、回復力の低下や肌の衰えが起こり細胞の生まれ変わる周期が徐々に遅くなります。
核酸を補うことは非常に重要になります。
メリット
核酸は、新しい細胞をつくり、健康で若々しい体を保つために重要な成分です。
【被毛の艶効果】
髪が伸びる仕組みは、頭皮の内側に潜っている毛根にある毛母細胞が分裂を繰り返すことによるものです。
核酸が、細胞の新陳代謝を維持・活発に行うことによって、肌の老化を防ぎ、新しい被毛の生成を円滑に進めます。
【疲労回復の効果】
核酸が分解されることによってできる尿酸には、体内で発生した活性酸素を抑制する抗酸化力を高める働きがあります。
活性酸素は紫外線やストレスなどによって発生し、核酸の1つであるDNAを傷つけてしまいます。活性酸素により細胞が傷つけられると疲労や倦怠感の原因となります。
【貧血の予防効果】
核酸が血液の成分をつくり出すことによって、貧血を予防する効果があるといわれています。
血液は、骨髄にある幹細胞でつくられており、赤血球や白血球、リンパ球、血小板などの様々な血液成分が生み出されています。
貧血の原因には、鉄不足によるものと、血液の成分不足によるものがあります。
血液の成分不足の場合は、血液の成分をつくり出すために必要な核酸を積極的に補い、新陳代謝を活発にさせることにより貧血を予防する効果が理論上では期待できます。
デメリット
この核酸が不足すると、細胞の生まれ変わりである新陳代謝がうまく行われず、老化が促進されたり疲れやすくなります。
クロロゲン酸
基本情報/提供源
クロロゲン酸とは、ポリフェノールの一種です。
主にコーヒー豆やじゃがいも等に含まれる成分です。特にコーヒーは、豊富であると同時にカフェインと並んで注目されています。
強い抗酸化作用のほか、脂肪の蓄積を抑える効果などがわかっています。
豊富に含む食材
コーヒー豆、さつまいも、じゃがいも、りんご、ごぼう
体内での働き
傷や紫外線などにさらされると、活性酸素が生じることによって組織が傷つきます。
クロロゲン酸が持つ抗酸化作用によって、このようなダメージから身を守ることができると考えられています。
また、近年ではクロロゲン酸が脂肪の蓄積を抑える働きに注目が集まっています。ダイエット時のサポート食品の素材などとして利用されています。
メリット
【脂肪肝の予防効果】
クロロゲン酸には、中性脂肪の蓄積による脂肪肝を予防する効果あります。
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が溜まった状態のことを言います。
グルコサミン
基本情報/提供源
グルコサミンはグルコースとグルタミンからできています。関節軟骨の基礎的成分であるグリコサミノグリカン(GAG)を構成し、関節を構成する主要物質の1つです。
グルコサミンは、甲殻類のキチンキトサンを加水分解して作られます。
体内での働き
関節軟骨の8割は水分が占め、その他コラーゲン繊維、プロテオグリカンなどの軟骨基質成分、軟骨細胞から構成されています。
プロテオグリカンを作るには、ヒアルロン酸とグリコサミノグリカンが必須ですが、これらは主にグルコサミンから作られます。
グリコサミノグリカンは、軟骨再生や、プロテオグリカン分解の減少に役立つと考えられています。
メリット
【関節の健康維持】
- 新たな軟骨の形成を促す働きがあり、関節の柔軟性に役立っています。
- グルコサミンには、若干の抗炎症効果があることが期待されています。
デメリット
現時点では見つかっていません。
グルタミン(酸)
基本情報/提供源
- 消化管や免疫系の細胞など、新たに再生される細胞の代謝において重要なアミノ酸です。
- 一般的には、「必須アミノ酸」として扱われないのですが、状況によっては必須となる少し変わった成分です。そのため「条件付き必須アミノ酸」と呼ばれることもある。
体内での働き
タンパク質の合成に関連するさまざまな役割を担っています。
細胞DNAの組成に必要となる化合物の前段階の存在となったり、肝臓内での合成過程を一部調節します。
また、解毒過程の一部を担っている。
メリット
【消化器/免疫】
腸粘膜細胞のエネルギー源として使われ、腸粘膜の健康維持に重要な働きをします。
【腫瘍/免疫】
免疫力の増加により、腫瘍の成長もしくは転移の速度を低下させる可能性があることが研究でわかり始めています。
デメリット
グルタミンの欠乏は、腸のバリア機能に影響し全身の感染症のリスクを高める可能性が生じます。
コンドロイチン(硫酸)
基本情報/提供源
コンドロイチンは、体の中に多量に存在している成分です。
成長期には体内で生成されるのですが、加齢とともに生産量が減少していきます。
不足すると関節痛や腰痛の原因にもなります。
豊富に含む食材
納豆、おくら、海藻、ふかひれ、ツバメの巣、すっぽん、うなぎ
体内での働き
コンドロイチンは、体の軟骨、目の角膜、骨、各臓器、皮膚などにあります。働きとしては、保水性や弾力性を与えたり、栄養分の消化・吸収・代謝を促進する効果があります。
しかし、体内で生成されるコンドロイチンの量が加齢とともに減少することで、様々な老化現象や体調不良が起こります。
栄養素としては、グルコサミンと同時に摂ることにより相乗効果を期待することができます。
メリット
【関節痛の改善効果】
軟骨は骨と骨の連結部にあたる関節部分にあり、やわらかい骨でコーティングされています。
しかし、加齢のためにコンドロイチンが減少すると軟骨同士が直接触れ合うようになり、軟骨は次第にすり減っていきます。
軟骨がすり減るにつれて、骨同士が直接ぶつかり、その結果、関節痛や変形性膝関節症などを発症させます。
そのような症状を改善するのがコンドロイチンです。
コンドロイチンは、すり減った軟骨に水分を引き寄せて保水性、弾力性を与え、傷ついた軟骨を修復し再生させる効果があります。
【高血圧/動脈硬化の予防効果、および腎疾患の改善効果】
コンドロイチンには、血液中のコレステロールや過酸化脂質を除去する働きがあります。
その結果、動脈硬化や高血圧を予防する効果があります。
体内の結合組織の構成を正常にするため腎疾患を改善する働きもあります。
【骨粗しょう症を予防・改善する効果】
コンドロイチンは、カルシウムの代謝に関係し、骨の成長や骨折の回復に貢献します。
コンドロイチンには、抗炎症作用、脂質代謝改善作用、抗動脈硬化作用などが期待されています。
デメリット
コンドロイチンが不足すると、軟骨はその弾力性や保水性を失います。
関節の軟骨がすり減って関節痛やヘルニア、肩の痛みなどが発症したりします。
食物繊維
食物繊維は消化されません。
体内で栄養にはなりませんが、整腸作用があります。
食べた食事を消化し、栄養素を十分に吸収するためには、腸内通過時間はある程度ゆっくりであるべきです。
遅すぎると便秘になり、適量の食物繊維を含むことで腸内通過時間が適切に保たれます。
食物繊維は2つに分けられます。
【不溶性繊維】
- 腸内に入る消化物のカサを増すことで腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、適切な(栄養分を十分に吸収できる)腸内通過時間を保ちます。またウンチの硬さと大きさを増加させます。
【可溶性繊維】
- オオバコの種子・種皮(サイリウム)に含まれる可溶性繊維は強い水分保持能力があり、腸の中の消化物の粘調性を増し、消化管内容物の輸送速度に影響を与えることができます。
【発酵性繊維】
- サイリウムを除き、可溶性繊維の多くは、大腸内で乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」の栄養源となり発酵するので「発酵性繊維」と呼ばれています。また「悪玉菌」と呼ばれる大腸菌やサルモネラ菌には利用されないため、善玉菌に優位な環境を作ることが期待できます。
- この発酵には、プレバイオティクス成分として腸内環境を良い状態に保つことに役立つことが知られています。
①発酵により生じた短鎖脂肪酸は、大腸粘膜の栄養源です。
②発酵に伴って結腸内容物が酸性化するため、アンモニアの産生と吸収が減少します。
③善玉菌は悪玉菌に比べ、有害物質であるアンモニアなどの産生が少なくなります。 - 腸内環境が良い状態であれば、便は適度な硬さに保たれ、臭いも減ります。
メリット
フラクトオリゴ糖:フードにおいて期待される役割
【毛玉のケア】
可溶性繊維の粘性により胃に溜まった毛玉をからめとり、さらに不溶性繊維が腸運動を刺激する。
サイリウム、セルロース
【便秘】
不溶性繊維が便のカサを増すことで、腸運動を刺激する。
主にセルロース
便の粘性を増す。
サイリウム
【体重管理】
- 食事全体のカロリーを希釈し、かつ満腹感を与えます。
- 高タンパク質・高食物繊維食は、筋肉を維持しながら体脂肪を減らすことが可能で、体重の減少率も高いと言われています。
デメリット
見つけることはできません。
セルロース
<食物繊維>
基本情報/供給元
- 何千というβ-グルコースの分子がグリコシド結合(β1-4結合)をした非常に大きな分子です。
- 哺乳類が持つ消化酵素ではこの結合を切断することができないため、消化されません。
- そのため栄養素としては利用されないのですが、その特性から、肥満、糖尿病、便秘、下痢などの際に利用されています。
体内での働き
水を吸って膨らみ容積を増す性質をを利用して、満腹感の持続を促し食べ過ぎを防ぎます。
メリット
- 消化管(胃や小腸、大腸など)内容物(食べたもの)の移動を調節し、腸内通過時間を正常化させる働きを担っています。
- 腸の働きを安定させる作用があり、収縮(蠕動運動)を助けます。これにより悪玉菌の増加を抑制します。
ドッグフードに配合されるメリット
フードのカロリー密度を下げ「低カロリーフード」の役割を与えます。胃内での容積増加により満腹感を維持させる2つの働きを実行します。
デメリット
過剰に与えた場合、消化性に悪影響を及ぼし、時に便秘の原因となるため、与える量は「適量」を遵守します。
セレン
<微量必須ミネラル>
基本情報/供給元
動物の体内に広く存在し、器官や組織、全てその含有量はごく微量です。
魚に含まれます。
肉、レバーなどには低濃度で含まれます。
体内での働き
【抗酸化作用】
- ビタミンEと手を合わせて活動する抗酸化成分です。
メリット
- 筋肉細胞をはじめ、細胞膜を保護し、活性酸素による細胞損傷を抑える非常に重要な役割を担っています。
- 免疫反応において補助的な役割を担っています。
デメリット
【過剰】
食欲を失い、体重の増加を妨げます。
魚を多く含む食事でセレンの過剰が起こる可能性が考えられています。
【欠乏】
食欲を失います。
また、沈うつ、呼吸困難および昏睡なども発症を誘発します。
鉄分
<微量必須ミネラル>
基本情報/供給元
体内の酸素運搬に重要な栄養素です。
レバーや肉類、魚、野菜であればブロッコリーやホウレン草のような緑色野菜に豊富に含まれています。
体内での働き
鉄分は、ヘモグロビンおよびミオグロビンの重要な構成要素です。
ミオグロビンは、筋肉中にあってヘモグロビンと同じ働きを担っています。
メリット
ヘモグロビンは、赤血球の中で、全身に酸素を運ぶ働きを担う色素タンパクです。
また、鉄分は細胞呼吸(内呼吸)に関する酵素をはじめとし、多くの補酵素機能も果たしているのです。
デメリット
【過剰の場合】
過剰摂取で、マンガン、銅および亜鉛の軽度の欠乏が生じます。重度の過剰摂取では、嘔吐および下痢を起こします。
【欠乏の場合】
発育不良、粘膜蒼白、下痢および貧血が見られます。
DHA/EPA、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸
オメガ3系多価不飽和脂肪酸(オメガ3系脂肪酸)
オメガ6系多価不飽和脂肪酸(オメガ6系脂肪酸)
エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は海水魚の魚油に多く含まれる脂肪酸です。
体内では、同じオメガ3系脂肪酸である「α-リノレン酸」から作理出されることができます。
オメガ6不飽和脂肪酸では、コレステロール値を低下させる効果やアレルギー症状を改善させる効果、生活習慣病の予防に効果があります。
大豆油、コーン油、ゴマ油といった植物油に多く含まれています。
<オメガ3>
- 体内で代謝され、炎症を抑制する物質が作られるほか、様々な働きを可能にします。
- 特にDHAは脳や網膜で最も多い脂肪酸です。胎児や成長期など体組織が大きく発達するタイミングでは大事な栄養成分になります。
<オメガ6>
- アレルギー症状を緩和する効果
- コレステロール値を下げる効果
- 生活習慣病の予防・改善効果
メリット(オメガ3)
【炎症を伴う様々な疾患】
抗炎症作用があり、様々な体細胞で炎症性生理活性物質の合成や炎症性細胞をおさえるように働くことを期待されています。
【皮膚】
- 抗炎症作用の効果があり、犬アトピー性皮膚炎の治療ではステロイド薬を減薬することができます。
【関節】
- 関節炎の症状が改善し、痛み止め(抗炎症)の投薬を減らすことができます。
【心臓および腎臓】
- 抗凝血作用や血管拡張による降圧作用など様々な効果があり、心臓や腎機能を保護してくれます。
- 心臓病の犬は血中のEPA/DHA濃度が低いことが報告されていて、魚油を食事などと一緒に体内に吸収することで、心臓病の犬の食欲不振や悪液質の一部が改善したという報告や、不整脈による犬の突然死を抑制したという報告も確認されています。
それ以外にも多くの病気の症状において、生存期間が伸びた、症状の悪化が遅くなったという報告があります。
メリット(オメガ6)
- アレルギー症状を緩和する効果
- コレステロール値を下げる効果
- 生活習慣病の予防・改善効果
デメリット(オメガ3)
<過剰摂取>
過剰摂取では、免疫機能障害を起こすことがあると言われています。
オメガ3系脂肪酸の効果については、その量が重要なのか、オメガ6系脂肪酸との比率が重要なのか明確な結論は未だ出てはいません。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸との比率よりも、その総量が重要と言われていますが、比率を高くしすぎないようにするべきという報告がある。
単純にオメガ3系脂肪酸の量を大量に愛犬の食事に配合したとしてもその効果については疑問視されている説もあります。
ナイアシン
<ビタミンB3、水溶性ビタミン>
基本情報/供給元
ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で脂質、炭水化物、タンパク質の代謝に不可欠な成分です。
糖質や脂質を燃やしてエネルギーを作り出すときや、アルコールを分解するときに働く「酵素」を助ける「補酵素」としての役割を担っています。
皮膚や粘膜の健康維持を助けますが、他にも脳神経を正常に働かせる効果があります。
豊富に含む食材
肉類、魚、および穀類には多量に含まれます。
- かつお
- さば
- たらこ
- まぐろ
- レバー
- 鶏肉
- きのこ類
- 緑黄色野菜
- 小麦胚芽
- 豆類
体内での働き
犬では、必須アミノ酸であるトリプトファンから合成されるのですが、それだけでは1日の必要量には不足が生じます。
【皮膚】
- 他のビタミンB群(パントテン酸、コリン、イノシトール)やアミノ酸(ヒスチジン)とともに、セラミドの合成を促進し、皮膚を乾燥から保護する働きがあります。
メリット
ナイアシンは毛細血管を広げる作用があるため、血行がよくなり酸素や栄養を身体中に豊富に届けることができやすくなります。疲労回復、代謝促進、脳神経の働きをよくします。
代謝の活発な皮膚の粘膜の健康維持に役立ちます。
デメリット
【欠乏】
動物性の栄養素が少ない食事では、欠乏症がおこる可能性があります。
腹部や後肢に皮膚炎が起こりやすくなります。
パントテン酸
基本情報/供給元
パントテン酸は、ビタミンB群のひとつです。
エネルギーの代謝を助ける働きを担っています。
その他では、抗ストレス効果や、動脈硬化の予防効果があり、全身の細胞で健康維持のために働く大切な栄養素です。
パントテン酸は、ビタミンB群の1つですが、ビタミンB群の中では5番目に発見されたことからビタミンB5とも呼ばれていました。
パントテン酸は、あらゆる食物に含まれるが、腸内細菌の働きによって体内でも合成することができます。
豊富に含む食材
- 魚類:子持ちカレイ、うなぎ、いくら、たらこ
- 肉類:レバー、鶏肉
- きのこ類:ひらたけ、エリンギ、なめこ
- 野菜類:アボカド、モロヘイヤ、カリフラワー
- その他:納豆、たまご
体内での働き
パントテン酸は、三大栄養素である炭水化物 (糖質)、たんぱく質、脂質の代謝を助け、エネルギーをつくり出すサポート役を担っています。
パントテン酸は、ビタミンB1とともに糖の代謝の中心的役割を担ったり、ビタミンB2とともに脂質代謝を助けたりします。
体内でコエンザイムAという補酵素の構成成分となり、エネルギー代謝の過程で働く100種以上の酵素の働きを助けています。
メリット
ストレスをやわらげる効果
パントテン酸は、ホルモンの合成にも関わっており、ストレスをやわらげる副腎皮質ホルモンの働きを促進させて、ストレスへの抵抗力を高める効果があります。
パントテン酸は、「抗ストレスビタミン」とも呼ばれています。
さらにビタミンB6や葉酸などとともに免疫力の強化に働くため、不足すると免疫力が低下し、感染症リスクが高まります。
動脈硬化を予防する効果
パントテン酸は、血中の善玉(HDL)コレステロールの合成促進に関わり、動脈硬化を予防する効果があります。
コレステロールは脂質のひとつなので、食事から摂った後、主に肝臓でつくられて、細胞膜やホルモンの材料となります。このコレステロールはLDLとHDLという2種類のたんぱく質によって運ばれます。
肝臓から体の隅々にまでコレステロールを運ぶ役割が、LDLです。そして、余ったコレステロールを回収して肝臓に再び運ぶ役割をするのがHDLになります。
コレステロールが、LDLやHDLによって運ばれている状態を、悪玉(LDL)コレステロール や善玉(HDL)コレステロールといいます。
どちらも体にとって大切で、LDLとHDLのバランスが取れていることが大切です。
しかし、LDLが多いと、余ったコレステロールが血管の内側の壁に付着して血管が硬くなり、動脈硬化 につながります。
パントテン酸は、HDLの合成を促進し、善玉(HDL)コレステロールを増やすことで、動脈硬化を予防します。
肌と被毛の健康を保つ効果
パントテン酸は、ビタミンCの働きを助ける役割も行なっています。
ビタミンCは、皮膚や被毛を作るタンパク質の合成に不可欠な成分です。
特に、皮膚の奥にある真皮層の約70%は、コラーゲンというタンパク質で作られており、潤いや弾力を保っています。
被毛もコラーゲンなどのタンパク質でできているため、健康な被毛や皮膚のためには、ビタミンCの働きが重要です。
パントテン酸は、このコラーゲンを作るときに必要なビタミンCの作用を助け、被毛や皮膚を正常に保ってくれます。
デメリット
体内で生成されるパントテン酸が、過剰になったり欠乏することはほとんどありません。
抗生剤などの投薬によって稀にパントテン酸が不足した際には、疲労感や頭痛、食欲不振、手足の知覚異常を起こすことがあります。
過剰に対しては、速やかに尿として体外に排泄されるので心配はありません。
ビタミンA
<脂溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- 各動物のレバー(肝臓)、魚および卵に豊富に含まれています。
- 犬は、β-カロテンからビタミンAを作り出すことができます。
体内での働き
小腸より吸収され、肝臓に蓄えられます。
メリット
【視力】
- 視細胞に必要な網膜色素の構成成分です。特に暗順応(暗闇への慣れ)を正常に保つために必要です。
【皮膚と被毛】
- 皮膚の老化と再生のサイクルや皮脂の産生を調節しています。その効果としてフケをおさえ脂漏症の解消を助けています。この働きは、亜鉛やメチオニン・シスチンなどの含硫アミノ酸と相乗的な効果です。
【妊娠期】
犬の妊娠期では、ビタミンAの母犬の必要度がますのですが、逆に尿中に排泄される量が増えてしまい血中濃度は低下傾向になります。そこで追加で補ってあげる必要が生じます。
デメリット
【過剰の場合】
- 多量のビタミンAに対し適応力はありますが、あまりに量が多いとビタミンAにより関節異常や繁殖機能の低下が生じることがあります。
【欠乏の場合】
- 眼疾患、皮膚疾患、繁殖障害などがみられ、感染症や肺疾患の併発が起こり易くなると指摘されています。皮膚疾患としては、全身的な角化の問題を引き起こします。
ビタミンB群
ビタミンB1
<チアミン:水溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- 酵母および小麦胚芽に最も多く含まれていますが、肉類、ふすまや米糠および穀類にも多いことがわかっています。
- 体内では心臓、肝臓、腎臓および脳に多く蓄えられています。
体内での働き
- 神経系の機能を維持するために欠かすことのできない栄養素です。
メリット
- 多くの複雑な体内の反応に関わっていて、細胞の活動に必要なエネルギー生成に必要です。
- 神経伝達物質であるアセチルコリンの合生成に関わり、知覚刺激の伝達を助ける作用があります。
神経伝達にとって欠かせない存在!
デメリット
【欠乏】
- 動物において、疲労感、筋力低下、歩行障害、視力障害および発作などの症状を起こし、最終的に死に至ります。
ビタミンB2
<リボフラミン:水溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- 自然界に広く存在しており、酵母、レバーおよび卵には特に多く含まれています。
体内での働き
- 特定の酵素が機能するために不可欠な補助因子のひとつです。
メリット
- 皮膚の健康維持、そして被毛の質・艶を高める効果があります。
デメリット
【欠乏】
- 眼の周囲や腹部の柔らかい皮膚・被毛に集中的に乾皮症が発症します。また、光線過敏症。
ビタミンB6
<水溶性ビタミン:ピリドキシン>
基本情報/供給元
20世紀半ばに発見されたが、その効果は研究途中です。
わかっている範囲では、タンパク質の分解・合成を助け、皮膚や粘膜の健康維持に働きます。
ビタミンB6は、体内に入ると小腸から吸収され、血液によって全身の組織に運ばれます。
そこで、リン酸 と結合し、ピリドキサールリン酸という補酵素と変化し、特に脳、肝臓、筋肉に多く蓄えられます。
酵母、小麦胚芽および肉類が供給源です。
- 肉類:レバー
- 魚介類:さんま、まぐろ、かつお
- 豆類:大豆製品、ピスタチオ
- その他:卵、にんにく、バナナなど
体内での働き
ビタミンB6は、タンパク質の代謝に欠かせない栄養素であり、タンパク質の摂取量が多いほどビタミンB6の必要量も多くなります。
ビタミンB6は、アミノ酸の代謝と関わっているため、神経伝達物質の合成を促進する作用があります。
メリット
ビタミンB6は、目の細胞の新陳代謝を促し、眼精疲労を改善する作用があるとされており、目薬に配合されている事も多いです。
成長を促進する効果
ビタミンB6により、タンパク質の代謝がうまく進むため、丈夫で健康な皮膚や粘膜、髪、歯、爪を生成することができ、成長を促進します。
また、エネルギー源となる糖質や脂質が不足した場合や、体のタンパク質を合成するために必要な量以上にタンパク質を摂取した場合は、アミノ酸をさらに分解しエネルギー源とします。
この過程でもビタミンB6が働くため、ビタミンB6はアミノ酸の代謝に不可欠な栄養素です。
脂肪肝を予防する効果
ビタミンB6は、脂質の代謝を助け、肝臓への脂質の蓄積を防ぎ、脂肪肝を予防する効果があります。
このような効果を持つビタミンB6は、ビタミンB2やリンとともに脂肪肝の治療にも活躍しています。
動脈硬化を予防する効果
ビタミンB6 は、ビタミンB12、葉酸とともに摂取することで、動脈硬化の一因となるホモシステインを抑制する効果が期待されています。その他に、コレステロール低下効果も知られており、動脈硬化予防に期待されています。
デメリット
基本的にはありません。
また、欠乏も、食事から摂取することと、体内で生成されることからありません。
過剰は、自然と体外に排泄されます。サプリメントなど人為的な過剰摂取だけご注意下さい。
抗生物質を長期間服用していると、腸内細菌が死滅して「腸内バランス」が崩れます。すると生成能力が低下し、ビタミンB6の欠乏症が起こることがあります。
万が一、欠乏症状が起きると、皮膚と粘膜にトラブルが起きやすくなります。
その際の症状としては、舌炎、口内炎、口角炎、結膜炎や、目・鼻・耳などに脂漏性皮膚炎 などが見られます。
ビタミンB12
<水溶性ビタミン:コバラミン>
基本情報/供給元
ビタミンの中で唯一、分子中にミネラル(コバルト)を含んでいます。
動物性食材(肝臓、腎臓、心臓、肺、魚および肉)のみに含まれます。
ビタミンB12は、水溶性のビタミンB群の一種です。
化学構造の中心部は、ミネラルのひとつであるコバルトを含みます。暗赤色をしていることから「赤いビタミン」や「コバラミン」と呼ばれています。
また、赤血球を生成する時に働くため「造血のビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンB12の体内での必要量はごく微量ですが、多くの場合は、肝臓に数年分のビタミンB12が貯蔵されています。
ビタミンB12は、腸内細菌によって体内で作り出されもします。
豊富に含む食材
菜食、加齢、消化器系の疾患、小腸の悪性腫瘍などにより吸収量が減少します。欠乏が生じた場合は、食事により補う他ありません。
- 魚介類:かつお、さんま、のり、すじこ、貝類など
- 肉類:レバーなど
- 乳製品:チーズなど
- その他:もやし、納豆など (植物性食品は例外)
体内での働き
多くの重要な生化学反応において補酵素として働き、タンパク質の合成および赤血球形成に主要な役割を果たしています。
メリット
貧血を予防する効果
赤血球を生成する働きを持つビタミンB12と葉酸はどちらも重要で、どちらか一方でも不足すると、細胞分裂や増殖がうまくいかなくなり、その結果貧血が起こります。
神経機能を正常に保つ効果
ビタミンB12は、核酸やアミノ酸、タンパク質の合成を助けることによって、神経細胞の機能を正常に保つ効果があります。
DNAの合成には、葉酸の働きが不可欠ですが、葉酸がしっかりと役目を果たすためには、ビタミンB12のサポートが必要です。
また、ビタミンB12は、末梢神経の傷を治す働きがあり、神経痛の治療薬としてビタミンB12が処方されています。
睡眠を促す効果
近年の研究では、ビタミンB12は睡眠・覚醒のリズムに関わっていることが知られてきました。
不規則な生活が続くと睡眠・覚醒のリズムが乱れます。ビタミンB12を大量に摂ると、リズムの正常化に役立つと期待されています。
デメリット
ありません。
ビタミンC
<水溶性ビタミン:アスコルビン酸>
基本情報/供給元
ビタミンCは、皮膚や血管の老化を防ぎ免疫力を高める働きを持つ抗酸化ビタミン です。
コラーゲンの合成に働いて、骨を丈夫にしたり、肌にハリを持たせる効果があります。
抗酸化成分として加齢や運動による酸化ストレスや、関節の損耗(関節炎)などの病気の予防および治療に役立ちます。
ビタミンCが体内に入ると、小腸の上部から吸収されて肝臓に運ばれ、肝臓から血液によって全身へ運ばれます。
健康な犬は通常、体内でビタミン Cを生成できるため、厳密な意味で必須ビタミンとは言えません。
豊富に含まれる食材
- 野菜:赤ピーマン、芽キャベツ、菜の花、カリフラワー、にがうり、キャベツ、ホウレン草、ジャガイモ、サツマイモ、ちんげんさいなど
- 果物:レモン、アセロラ、キウイフルーツ、いちご、ネーブル、はっさく、ぽんかん、いよかん、パイナップル、グァバ、柿な
- その他:緑茶など
ビタミンCは、主に野菜や果物全般に豊富に含まれ、そのほかではジャガイモ、サツマイモ、緑茶などにも豊富に含まれています。同じ野菜でも、旬の時期に収穫された野菜のほうが栄養素は豊富です。
ビタミンCは、熱によって破壊されやすい性質を持っていますが、ジャガイモやサツマイモに含まれるビタミンCはデンプンによって保護れているため、ドッグフードの製造による損失が少ないという特徴があります。
体内での働き
ビタミンCは、体を構成する重要なタンパク質のひとつであるコラーゲンを生成する際に必要な酵素の働きを助ける補酵素としての役割を担っています。
コラーゲンは、体をつくるタンパク質のうちの3分の1を占め、細胞と細胞をつなぐ接着剤のような働きをしています。
この働きにより、細胞同士の結合を強くし、血管や筋肉、皮膚、骨などを丈夫に保つ効果があります。
【抗酸化作用】
- 強力な抗酸化物質であるビタミンEの再生を可能にし、抗酸化成分として機能します。
- 鉄分の代謝に関係します。
メリット
【抗酸化作用】
成長期、高齢期、疾病時、および、競技犬に役立ちます。
子犬のワクチン接種後の抗体産生量が増えた、激しい運動による酸化ダメージおよび筋肉の損傷を軽減したという情報もあります。
デメリット
銅蓄積性肝障害の犬については大量のビタミンC摂取は避けるべきである。
加齢や体調不良により、肝臓での生成が十分にできない場合は、ビタミンCを食事に添加することが推奨されます。
また、重度に脂肪の吸収不良が起きた場合には、さらに添加が必要と考えられています。
ビタミンD
<脂溶性ビタミン>
基本情報/供給元
ビタミンDには、きのこなど植物性食材に含まれるビタミンD2 (エルゴカルシフェロール)と動物性食材に含まれるビタミンD3 (コレカルシフェロール)があります。
これらを総称してビタミンDといいます。
ビタミンD2、ビタミンD3の体内での働きは同じです。
ビタミン Dはカルシウムやリンの代謝を調節するうえで重要な役割を果たす栄養素。
犬には、紫外線を浴びることによりビタミンDを生合成する能力を欠くため、食事からビタミンDを補給する必要があります。
体内に取り入れられたビタミンDは、小腸から脂質と共に吸収され、肝臓と腎臓の酵素の働きによって活性型ビタミンDに変換されます。
ビタミンDは、活性型ビタミンDとなって初めて働きます。
生み出されたビタミンDは肝臓に貯えられます。
豊富に蓄えられている食材
- 肉類(レバー)
- 魚介類:いわし、かじき、さけ、にしん
- しらす
- きのこ類:干ししいたけ、きくらげなど
- 卵
- 乳製品
体内ので働き
ビタミンDは、骨の形成や成長に重要なカルシウムの吸収に深く関わっています。
骨の成長のほか、免疫力を高める働きもあり、丈夫な体づくりには必要不可欠と考えられています。
メリット
骨や歯を丈夫にする効果
活性型ビタミンDは、カルシウムの吸収に必要なタンパク質の合成を促し、小腸でのカルシウムとリンの吸収を高め、血液中のカルシウム濃度を高めます。さらに血液中のカルシウムが骨や歯に沈着するのを助け、成長の促進や丈夫な骨や歯の形成、維持にとても役立っています。
デメリット
【過剰】
骨代謝および骨化の円滑化が阻まれ、過度の骨石灰化が起こります。
ビタミンD過剰摂取の影響は、子犬(特に大型犬)において最も顕著であり、骨異常および軟組織への石灰沈着が起こります。
【欠乏】
くる病(犬では稀)、体重減少および骨軟化症による関節および筋肉の痛み、骨折などのリスクが高まります。
ビタミンE
<脂溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- ビタミンEは数種の成分からなる総称になります。最もよく知られているのは、α-トコフェロールです。細胞の酸化ストレスを抑えることで、老化が原因の疾病の予防と治療に役立つと考えられています。
- 植物油や子実類および穀類を含む植物由来のもの、またレバーなどの動物性成分にも含まれています。
- 肝臓および筋肉中の脂肪組織に貯えられます。
体内での働き
メリット
【抗酸化作用】
- 活性酸素による酸化ダメージから細胞膜を保護する重要な役割を担っています。
- 慢性腎臓病において酸化ストレスの存在が示されており、ビタミンEとビタミンCが減少し、脂質が過酸化することがわかっています。また、ヒトでの研究では、ビタミンEが腎障害の進行を遅らせるという報告もあります。
デメリット
【過剰】
- ビタミンEは、脂溶性ビタミンの中で最も毒性があります。
毒性について
比較的大量のビタミンEでも通常外になることはないと考えられています。しかし、稀に筋力低下,疲労,悪心,および下痢が起こったことが報告されているようです。
【欠乏】
- 筋力低下、生殖障害、網膜変性および脂肪組織の変色などが見られます。また、皮膚や免疫系の異常も起こることが考えられます。
- ビタミンCが欠乏すると、疲れやすくなる、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなる、貧血になりやすくなる、といったことが起こります。
さらにビタミンCの不足が続くと、壊血病になります。壊血病は、体をつくるタンパク質のひとつであるコラーゲンを十分に生成することができず、体中の血管、粘膜、皮膚組織の結合が弱くなって出血が止まらなくなる病気です。
ビタミンK
<脂溶性ビタミン:K1=フィロキノン、K2=メナキノン>
基本情報/供給元
ビタミンKは、脂溶性ビタミンであり、葉野菜や納豆に多く含まれています。
血液の凝固に関わり、出血を止める働きがあることから「止血のビタミン」とも呼ばれています。
また、ビタミンKには、カルシウムが骨に沈着する際に必要なタンパク質を活性化させる働きがあり、骨の健康にも深く関わるビタミンとしても注目されています。
犬や猫では、腸内細菌によってビタミンKが合成されます。
しかし、それだけで1日の必要量を補えないことが多く、食物から摂取します。通常、体内では肝臓に貯蔵されます。
ビタミンK1は、主に植物の葉緑体でつくられるため、緑黄色野菜の中でもほうれん草などの緑色の濃い葉野菜や、海藻類などに多く含まれます。
ビタミンK2は、微生物によって作られるため、納豆をはじめとする発酵食品に多く含まれる他、肉類、卵、乳製品などの動物性食材にも含まれています。
体内では、腸内細菌によって体に必要な量の半分ほどが合成されます。
豊富に含む食材
レバー、肉類およびホウレン草などの野菜
- 納豆
- 明日葉
- つるむらさき
- おかひじき
- ほうれん草
体内での働き
ビタミンK群は、多くの酵素の補助因子として働き、欠かせない因子です。
血液凝固のいくつかの過程で、ビタミンKが必要不可欠です。
骨のカルシウム沈着にも必要不可欠です。
メリット
血液を凝固させ止血する効果
ケガや内出血を起こした際に、時間が経つと自然に血が止まりますが、これは血液凝固因子であるトロンビンの働きのおかげです。
出血が起こると、血漿(けっしょう)の中に含まれているフィブリノーゲンという物質が不溶性のフィブリンという物質に変化し、血液がゼラチン状になることで血液が凝固します。
この血液凝固過程において、フィブリノーゲンがフィブリンに変化する際に必要になるのが、トロンビンという酵素です。ビタミンKは、このトロンビンの前駆体であるプロトロンビンを肝臓で生成する際に不可欠な成分なのです。
逆に、血液は出血している箇所以外は正常に流れていなければなりません。ビタミンKは、血液の凝固を防ぐ物質の生成にも関与しており、血液の凝固だけでなく、凝固の抑制にも働きかけています。
骨の健康を保つ効果
ビタミンKは、ビタミンDとともに骨の健康を維持する働きがあります。
ビタミンDには、カルシウムの合成に必要なタンパク質を生成し、腸でのカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
腸から吸収されたカルシウムは、ほとんどが骨や歯のもととなり、貯蔵カルシウムとして骨に存在します。
ビタミンKには、骨にカルシウムを取り込む際に必要な、オステカカルシンというタンパク質を活性化させる働きがあります。
また、骨からカルシウムが排出されるのを抑制する働きもあります。
デメリット
【過剰の場合】
問題点はまだわかっていません。
どのくらいの量で問題が生じるかも研究中です。
【欠乏の場合】
血液凝固が上手くいかず、消化管、鼻、皮膚および脳に出血が起こります。これらは微出血のケースが多いのですが、経過が長引くと貧血の原因ともなります。
また骨に十分なカルシウムが取り込まれなくなるため、骨がもろくなってしまいます。
フラクトオリゴ糖(FOS)
オリゴ糖とは、いくつかの単糖がつながった糖質の一種です。
ニンニクやゴボウ、アスパラガスに多く含まれています。
水に溶け、腸内細菌により発酵します。
胃や小腸で消化、吸収されにくい難消化性の性質を持ち、腸内環境を整える効果で知られている
【消化器】
- 大腸内では、乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」が、フラクトオリゴ糖を栄養源として利用します(発酵)。大腸菌やサルモネラ菌などの「悪玉菌」には利用されないため、腸内で善玉菌が増え優位な環境を構築できます。
- この善玉菌の利用過程(発酵)において複数のメリットが報告されています。
①この過程で発生した短鎖脂肪酸などは、結腸粘膜細胞の栄養となるため、さらに腸内環境を改善されます。
②発酵に伴って結腸内容物が酸性化するため、アンモニアの産生と吸収が減少します。 - また、善玉菌はアンモニアの産生が少ないため糞便の臭いが減ることも知られています。このような働きからプレバイオティクス成分として腸内環境を良い状態に保つことに役立つ。
- ビートパルプとの混合物で、犬の血中脂質を低下させたという報告がありました。
メリット
【消化器のサポート】
腸内環境の健康貢献します。
また、その結果、アンモニアの発生を抑えるので糞便の臭いの減少が期待されます。
【その他】
- 動脈硬化を予防する効果
- 便秘を改善する効果
- ミネラルの吸収を促進する効果
- 毛艶効果
デメリット
- 糞便中の水分を増加させるため、(水分の)過剰摂取は軟便の原因になります。水分量の摂取調整が必要になります。
ポリフェノール
植物の苦味、渋味、色素の成分です。
緑茶や葡萄などに含まれており、8000種類以上のポリフェノールが確認されています。
メリット
主要な抗酸化成分を成し、細胞膜やDNAを保護して癌の原因となる変異を防ぐ働きがあります。
抗酸化成分として大きな役割を持ち、酸化ストレスの有害な影響を抑える働きが期待できます。
人だけではなく、犬でも主たる効果である抗酸化活性および歯周病の原因となる細菌の成長抑制が確認されています。
ポリフェノールには、一酸化窒素の生成を促し、血管の平滑筋を弛緩させる働きをするため腎臓病や心臓病にも効果が期待されています。
デメリット
見つけられていません。
マグネシウム
基本情報/供給元
マグネシウムは、体内で約300種類以上の酵素の働きを助けるミネラルの一種であり、体内で行われるほとんどすべての生合成や代謝 の働きに必要なミネラルです。
カルシウムと密接な関わりがあり、骨や歯の形成に必要な栄養素でもあります。
体内での働き
体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けます。また、血液循環を正常に保つ作用があります。
メリット
- 丈夫な骨をつくる効果
- 高血圧を予防する効果
- 心疾患を予防する効果
- 精神を安定させる効果
デメリット
日常的にバランスの良い食事をし、安定した生活リズムで暮らしていれば不足することはありません。
睡眠不足や運動不足が続いている時、ストレスが多い時には体内のマグネシウムが消費されるため、マグネシウムの必要量が多くなり、結果的に不足状態になることがあります。
マグネシウムが不足すると、血圧上昇、不整脈、動脈硬化、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患の危険性が高まります。不足状態が悪化すると、発育不全、筋肉の痙攣、皮膚や筋肉などへのカルシウム沈着、神経過敏症などの神経症状、不安や抑うつ症などの精神症状、記憶障害、注意力散漫などの症状が発症します。
また、腎臓に障害がある場合は、過剰摂取に注意が必要です。
過剰摂取により神経や心臓の筋肉が正常に働かず、低血圧や筋肉の麻痺、下痢、吐き気、筋力の低下が発症することがあります。
マンガンオリゴ糖(MOS)
基本情報/供給元
マンナンオリゴ糖はグルコースとマンノースから構成される、消化されにくいオリゴ糖の1つです。
体内での働き
- マンナンオリゴ糖の存在があることにより腸内の悪玉菌が腸内に定着しにくいため、腸内環境が良好に保たれます。特に腸内の局所的免疫システムを直接的に強化します。
- このメカニズムとして、大腸菌やサルモネラ菌などの悪玉菌は腸粘膜表面に付着して大腸内にとどまっている。MOSはこの付着部分とよく似た構造をもつため、悪玉菌は腸粘膜でなくMOSと結合し、ともに糞便中に排泄されるのです。
メリット
【免疫力の維持】
- 成長期、高齢期および、使役犬に効果が大きいと考えられます。
【消化器のサポート】
- 腸内環境の健康維持効果。
メチスフォニルメタン(MSM)
基本情報/供給元
MSMは、天然のイオウ化合物です。
動物の副腎、母乳、尿にあり、システインやメチオニンなどアミノ酸の構成要素であるイオウの供給源となります。
メチルスルフォニルメタンは、骨や皮膚、細胞組織に必要なコラーゲンを健康に維持する働きがあり、健康的な体作りに欠かせない成分です。
痛みや鎮痛作用、体温を高める働きがあります。
あらゆる生き物に存在し、関節内にある軟骨、そして筋肉や皮膚、被毛、爪などにも含まれます。
豊富に含む食材
- 果物
- 野菜
- 牛乳
- 穀物
ただし、その含有量は非常に少量です。
体内での働き
関節炎やリウマチといった関節の痛みを抑える働きに優れています。
イオウは、タンパク質成分として、皮膚を強くし、被毛に艶を与える働きをします。
軟骨や腱、骨などの成分にもイオウは含まれています。
皮膚のトラブルに有効に働きをします。
メリット
痛み・炎症を軽減する効果
MSMは、関節の破壊を抑制すると考えられます。
関節の痛みの原因のひとつに関節部分の軟骨がすり減ることがあります。
関節痛の解消に役立つ成分として知られているグルコサミンとコンドロイチンに、MSMを同時に摂取することでその効果が増幅する期待があります。
デメリット
見つかっていません。
モリブデン
<必須ミネラル>
基本情報/供給元
モリブデンとは、代謝に関わる必須ミネラルの1つです。
肝臓、腎臓に存在する微量ミネラル。
豊富に含む食材
- レバー
- 乳製品
- 豆類、種実類
- 穀類
体内での働き
体内での詳細な働きは明らかになっていません。
酵素の構成成分になり、糖質や脂質の代謝を補助する役割と考えられています。
メリット
貧血を予防する効果
モリブデンは、銅の排泄や鉄分の代謝にも関わります。
モリブデンは、血液をつくるために必要な鉄分が不足すると、肝臓に蓄えられている鉄分の運搬を助け、鉄分の利用効率を上げ、造血を促す働きがあります。
この働きにより、モリブデンは鉄分が不足して起こる鉄欠乏性貧血を予防する効果があると考えられます。
また、モリブデンと銅は、相互に作用して、銅の排泄を促します。銅が不足すると鉄分の吸収や利用効率が下がるため、貧血を予防するためにもモリブデン、銅、鉄分を含む食事をバランス良く摂取することが重要になるのです。
デメリット
まだわかっていません。
リグニン
基本情報/供給元
野菜の「ゴボウ」に含まれ、主な成分は炭水化物です。
大部分は、消化吸収されないイヌリン(水溶性)、ヘミセルロース(不溶性)などの食物繊維です。
これがごぼう特有の歯ごたえや風味を作り出しています。
体内での働き
イヌリンは、腎機能を高め、利尿効果があると言われます。
最近の注目成分は、木質素とも呼ばれるリグニンです。
胆汁酸を吸着して排泄させる作用があり、消化吸収されずに便の量を増やして腸の蠕動運動を活発にします。
メリット
便秘を防ぎ、腸内の善玉菌の繁殖を助け、有害物質を吸着して排泄する働きもあることから大腸がん予防に役立つと考えられています。
悪玉コレステロールを排出する働きや、血糖が急激に上昇するのを防ぐ働きもあるので動脈硬化や糖尿病予防などの効果も期待できます。
デメリット
特にありません。
葉酸
<水溶性ビタミン:>
基本情報/供給元
水溶性のビタミンB群の一種で、ビタミンB12と共に赤血球の形成を助ける栄養素です。
神経組織の発達に関わります。
犬では、腸内細菌によって多少の葉酸が産生されています。
ただし、犬の1日の必要量を満たしているかどうかは明らかになっていないため、食事からの補給が賢明になります。
豊富に含む食材
酵母およびレバーやホウレン草などの緑色野菜に豊富に含まれる。
- 肉類:レバー
- 野菜類:菜の花、枝豆、モロヘイヤ、ホウレン草、アスパラガスなど
- 果実類:いちご、ライチ、アボカド、マンゴーなど
- その他:納豆、ナッツ類、卵黄、牛乳など
体内での働き
葉酸は、DNAの合成に関与しており、胎子期などのように細胞増殖の盛んな場合に特に必要重要と考えられます。
また、葉酸は貧血予防にも効果があります。
メリット
葉酸は、タンパク質や核酸を合成するための約20種類の酵素が働くために必要な補酵素として、重要な役割を担っています。
細胞増殖が最も盛んに行われる胎児期や幼児期の、健全な発育のために重要な栄養素です。
葉酸は、タンパク質の合成に必要であり、腸管や口腔内、舌などの粘膜は細胞の生まれ変わりが早く、葉酸が不足すると炎症が起きるなどのすぐに影響が現れます。
葉酸を摂取することによって、皮膚や粘膜を強く健康に保つことに役立ちます。
貧血を予防する効果
葉酸は、新しい赤血球を作りだすために必要不可欠なビタミンです。
赤血球の寿命はおよそ120日で、体内では新しい赤血球が常につくられています。
葉酸は、ビタミンB12と共に補酵素として働き、赤血球の元となる赤芽球の合成に関わっています。
赤芽球が正常につくられないと、赤血球も正常につくられないので葉酸は貧血の予防に効果があると考えられます。
動脈硬化を予防する効果
葉酸は、動脈硬化の予防に重要な役割を果たしています。
脳の機能を改善する効果
葉酸は、ホモシステイン血症を予防し、動脈硬化を予防することで血流を維持する働きがあります。
【口蓋裂発生の低減】
- 発情期〜妊娠前期の犬。
- 葉酸の摂取により、フレンチブルドッグやボストンテリアにおける口蓋裂の発生率の低下がわかってきました。
デメリット
葉酸が不足すると、赤血球をうまくつくることができず、貧血の原因となります。
【妊娠期】
- 肝臓に貯蔵されるが、胚形成の最中に胎児は葉酸を大量に消費するため、母体が十分な量を摂取しないと葉酸欠乏症になります。
- 葉酸の食事からの摂取量と血中濃度には相関性があり、妊娠中は胎児へも移行します。
αーリノレン酸
<必須脂肪酸>
基本情報/供給元
亜麻やエゴマなどの野菜に多く含まれて、体に良い油です。
体内ではDHAやEPAに変換されて、血流改善や動脈硬化の予防に働く成分です。
αリノレン酸は、「多価不飽和脂肪酸」の中でもn-3系脂肪酸(オメガ3)と呼ばれるものに分類され、青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)と同じ分類に入ります。
豊富に含む食材
- 亜麻種子
- エゴマ
- シソ(大葉)
- ホウレン草
体内での働き
αリノレン酸は、、体内では合成することができません。もしも、不足すると脳や神経、皮膚などに悪影響が生じます。
メリット
n-3系の脂肪酸が担える重要な働きは、細胞膜の構成成分になることです。
αリノレン酸は、血栓を防いだり、血圧を下げたり、アレルギーを抑制したりと様々な働きをこなします。
血流改善、血栓予防効果
αリノレン酸は、体内でDHAやEPAに変換されます。
DHAやEPAは、血液の流れを良くすることで動脈硬化や心筋梗塞を予防したり、脳の働きを高める効果があります。
また、体内でDHAに変換され、脳細胞を活性化する働きもあります。
脳内細胞膜には、DHAやEPAが必要なので、αリノレン酸が不足すると脳や神経に異常が現れることがわかっています。
アレルギーを抑制する効果
アレルギーの原因のひとつに、リノール酸の過剰摂取も可能性になります。
リノール酸とは、n‐6系(オメガ6系不飽和脂肪酸)の必須脂肪酸のひとつで、血中コレステロール値や中性脂肪値を一時的に低下させる働きがあります。
しかし、摂りすぎるとアレルギーを悪化させたり、大腸ガンの危険性を高めたりしてしまいます。
αリノレン酸は、リノール酸に対して競合的に働き、アレルギーを抑制する働きを持っています。
デメリット
見つかっていません。
必須脂肪酸ですが、これにはαリノレン酸とリノール酸の2種類があります。この2種類は、ホルモンと似た働きをします。しかし、作用としては、この2種類は正反対になります。αリノレン酸は、血液流れを良くし、細胞組織を正常に保つ役割があるが、リノール酸は血液を固める働きがあります。
成分から見たプラチナムフード【ミシュワン】 効果 まとめ
プラチナムフード<ミシュワン>といえば最初に浮かぶのは
- 高品質な”グレインフリー”
- 関節ケアケアに充実の成分が満載
- 整腸作用にも配慮
です。
グレインフリーは必ず良いものではありません。
活性酸素の発生に対する体内の免疫力となる成分を穀物から食事として取り入れる必要があります。
グレインフリーという「穀物不使用」を選択した場合、穀物に代わる食材であり成分を見つけなければなりません。
プラチナムフード<ミシュワン>では、カロチン、ビタミンC、ビタミンEに加え数種類のポリフェノールを含んだ成分を組み合わせ、活用して上手に補っています。
ドッグフードとしてのプラチナムフード<ミシュワン>の完成時のタンパク質量21.5%は、室内犬の栄養としては過度に多くはなく、丁寧に考えられた数字という印象です。
アレルギー対策として選ぶなら第一候補でおすすめではありません。
動物性タンパク質としての食材が、鶏肉、馬肉と2種類あり、他にもアレルゲンとしての可能性を疑う要素があるからです。
ただし、アレルギーの発症リスク度としては、少ないドッグフードに分類されるとは考えています。
関節に関わる成分をしっかり明確に配合している点はプラス評価です。
逆に、ビタミン類に関して「ビタミン」と表示されるなど購入者視点では「不明瞭」ですし、販売側にとっては努力が伝えられずもったいないと感じました。
\当サイトおすすめのプラチナムフード/プラチナムフード ミシュワンの【公式】サイトはこちら
*参考資料:Roylcanine「犬と猫の栄養成分辞典」、ペット栄養学会誌など
栄養成分により、「引用」の方が適している可能性も否定はできませんが、複数の情報を集めた上での掲載なので「参考文献」とさせていただきました。