オンラインで購入できるでプレミアム・ドッグフードとして信頼を高めている【安心犬活】国産無添加ドッグフードの【原材料】を調査し、その成分から得られる効果をご紹介します。
実際に調べてみると、良い効果~注意が必要な成分までありました。ここではあくまでも中立的な立場で嘘なく真実を伝えていけたらと思います。
【安心犬活】国産無添加ドッグフードを購入しようかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。
- 1 【安心犬活】ドッグフードの成分表
- 2 【安心犬活】に含まれる成分の効果について
- 3 成分から見た【安心犬活】ドッグフード の特徴を解説
- 3.1 グルテンフリー(小麦不使用)について
- 3.2 アスタキサンチン
- 3.3 アビゲニン
- 3.4 アルギン酸
- 3.5 アントシアニン
- 3.6 イソフラボン
- 3.7 カマズレン
- 3.8 カリウム
- 3.9 ガングリオシド
- 3.10 βーカロテン
- 3.11 キナ酸
- 3.12 クエン酸
- 3.13 グリコーゲン
- 3.14 クロロゲン酸
- 3.15 サポニン
- 3.16 食物繊維
- 3.17 植物性タンパク質
- 3.18 セレン
- 3.19 DHA/EPA、オメガ3脂肪酸
- 3.20 鉄分
- 3.21 銅
- 3.22 トリプトファン
- 3.23 ニコチン酸
- 3.24 ビタミンA
- 3.25 ビタミンB群
- 3.26 ビタミンC
- 3.27 ビタミンD
- 3.28 ビタミンE
- 3.29 ビタミンK
- 3.30 フコキサンチン
- 3.31 フコダイン
- 3.32 プロアントシアニン
- 3.33 ポリフェノール
- 3.34 マグネシウム
- 3.35 マンガン
- 3.36 メチオニン
- 3.37 モリブデン
- 3.38 ラウリン酸
- 3.39 リジン
- 3.40 リノール酸
- 3.41 リボフラビン
- 3.42 リンゴ酸
- 3.43 ヨウ素
- 3.44 レシチン
- 3.45 Lーカルニチン
- 3.46 α–ビザボロール
- 4 成分から見た【安心犬活】ドッグフードの効果 まとめ
【安心犬活】ドッグフードの成分表
基本成分表
成分 | パーセンテージ |
タンパク質 | 28%以上 |
脂質 | 10%以上 |
粗繊維 | 4%以下 |
灰分 | 7%以下 |
水分 | 10%以下 |
リン | 未発表 |
カルシウム | 未発表 |
エネルギー | 360kcal |
【安心犬活】の特徴的な配合や成分一覧
グルテンフリー(小麦不使用) |
小麦種子の中心部不採用 |
牛肉
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鶏肉
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馬肉
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魚肉
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豚レバー
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大麦全粒粉 | |
玄米分 | |
サツマイモ
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ジャガイモ
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大豆 | |
たかきび(もろこし)
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煎り胡麻
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クランベリー
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ひまわり油 | |
ヤシ(ココナッツ)粉末
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海藻
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魚粉 |
【安心犬活】に含まれる成分の効果について
タンパク質
タンパク質の基本
タンパク質とは、アミノ酸により生成されている成分です。
体を作る、修復する以外にも活動エネルギーとなったり、酵素の主成分として体内での代謝に重要な役割を果たしもします。
特に「必須アミノ酸」と呼ばれるアミノ酸は体内で合成できないため、必ず食事から摂取する必要があります。
タンパク質(アミノ酸)に含まれる栄養成分一覧
- アルギニン
- Lーカルニチン
- スレオニン
- グルタミン
- タウリン
- ヒスチジン
- フェニルアラニン/チロシン
- メチオニン/シスチン
- リジン
- バリン/ロイシン/イソロイシン
- トリプトファン
タンパク質とは
タンパク質は、アミノ酸と呼ばれる成分が鎖状に繫がってできたものです。
タンパク質のもとになるアミノ酸は、約20種類あります。
繫がり方の違いによって様々な種類のタンパク質になっています。
タンパク質の供給元
動物性タンパク質 | 植物性タンパク質 |
動物性タンパク質
- 肉類(鶏肉、牛肉、羊肉、七面鳥など)
- 魚類
- 卵
など
植物性タンパク質
- 大豆
- 小麦
- トウモロコシ
など
なぜ複数種類のタンパク質をドッグフードなど食事に配合するの?
ペットフードに使われるタンパク質の原材料は大きく植物性タンパク質と動物性タンパク質の2つに分けられます。
それぞれの原材料に含まれる「タンパク質の量」や「アミノ酸のバランス(種類)」に合わせてタンパク源を決定します。
以前は動物性タンパク質は、植物性タンパク質よりも犬が消化吸収しやすく良質と考えられていました。
しかし、食品の加工技術が進んだ現在では、植物性タンパク質でも犬の消化に負担とはならず、十分に消化吸収ができるようになっています。
重要なことは「○○由来の原材料をペットに供給すること」ではなく、最終的に犬が必要とする栄養バランスをきちんと満たしているか、という1点に尽きます。
重要な点は、原材料が何を使われているかという点よりも、ドッグフードに含まれるアミノ酸の種類の数になる、ということですね。
タンパク質は原材料のまま、もしくは近い状態で使用するよりも、加工をすることで消化性が格段に向上すると考えられています。
大豆に近い状態で食べるよりも、加工して豆腐として食べる方がより消化性が高い(消化しやすい)ことがわかります。
また、ステーキよりもハンバーグの方が消化に優しいことも1例になりますね。
肉類、大豆、小麦などの原材料から、タンパク質を取り出す加工をすると、消化率は90%以上まで向上することがわかっています。
この超高消化性タンパク(L.I.P.)は、特に消化性を考えてあげたい時、例えば老犬向けのドッグフードに配合されると効果的です。
- タンパク質は、胃や小腸から分泌される消化酵素によりタンパク質としての鎖状の繫がりが切れてバラバラのアミノ酸まで分解されます。
- その後、バラバラになったアミノ酸状態の栄養は、小腸から体内に吸収されます。
タンパク質の栄養素としての役割とは?
食事として体内に取り込まれたアミノ酸は、体内で元の「原材料」としてのタンパク質とは違う「犬の体を構成するためのタンパク質」などに作りかえられます。
肉食に近い雑食性動物の犬にとって、タンパク質(アミノ酸)はエネルギー源としてもとても重要です。
必須アミノ酸とは?
タンパク質を作る約20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できないアミノ酸があります。
体内で作り出せないので、必ず外部から食事として取り込む必要があります。
これを「必須アミノ酸」と呼んでいます。
必須アミノ酸の種類や数は動物によって違います。
人間は9種類、犬は10種類、猫は11種類と言われています。
- ヒスチジン
- イソロイシン
- ロイシン
- リジン
- メチオニン
- フェニルアラニン
- スレオニン
- トリプトファン
- バリン
- アルギニン
1〜9番:人の必須アミノ酸
1〜10番:犬の必須アミノ酸
どんな時にタンパク質の摂取は重要か
- 適正体重の維持
- 減量
- 皮膚や皮毛の健康維持
脂質
脂肪は、エネルギー源としての役割と他にホルモンとして体の調子を整えるなどの様々な働きをもつ3大栄養素の1つです。
脂肪は、1個の「グリセリン」に3個の「脂肪酸」が付く形で構成されています。
脂肪には、様々な種類があります。
その違いは、脂肪酸の種類になります。
脂肪は、エネルギー源として重要で、タンパク質や炭水化物よりもたくさん(2.5倍?)のエネルギー(kcal)を持つので脂肪の摂取過多は肥満の原因になるわけです。
供給源は大きく2つに分けられる
動物性脂肪 | 植物性脂肪 |
動物性脂肪には
- ラード
- 魚油
などがあります。
植物性脂肪には
- 亜麻仁油
- ココナッツオイル
- 胡麻油
- 大豆油
- 小麦麦芽油
などがあります。
脂肪の消化と吸収
食べ物から吸収した脂肪は、小腸で消化酵素や胆汁酸によりグリセリンと脂肪酸に分解された後に体内に吸収されます。
吸収されたグリセリンと脂肪酸は、エネルギー源(kcal)として利用されたり、体内で再び脂肪に合成されます。
脂肪酸とは
脂肪酸は脂肪を構成する成分の一つでいろいろな種類があります。
大きく2つに分類されます。
- 飽和脂肪酸
- 不飽和脂肪酸
さらに不飽和脂肪酸は、
- オメガ3系脂肪酸
- オメガ6系脂肪酸
- オメガ9系脂肪酸
などに分けらます。
犬は、オメガ3系とオメガ6系の脂肪酸は体内で合成できないので必ず食事から取り入れる必要があります。
このことから「必須脂肪酸」と呼ばれています。
脂肪の栄養素としての役割
タンパク質や炭水化物よりも約2.5倍も高いエネルギーを持っています。
効率的にエネルギーを供給します。
その他にも「細胞膜を構成する成分」として利用される他に性ホルモンや胆汁酸の原料となっています。
また、脂肪は「脂溶性ビタミン」を吸収するためにとても重要です。
脂肪(脂肪酸)の積極的な取り入れが必要な状態とは?
【皮膚や被毛の健康維持】
皮膚や被毛を健康に保つオメガ6系脂肪酸の補給のため。
【筋肉の消耗時】
EPA/DHAの補給による悪液質の予防と改善効果。
悪液質とは
「何らかの原因疾患によって体内でたんぱく質が合成できず、逆に筋肉内のたんぱく質が破壊されることで栄養不良状態が生じ衰弱した状態」
*この状態による致死率は高いと言われています。
【慢性腎臓病】
EPA/DHAの腎臓保護作用(抗炎症作用)効果。
【炎症性疾患(皮膚炎、関節炎など)】
炎症を抑えるEPA/DHAおよびα-リノレン酸の補給効果。
【成長期の特に前半】
成長のためにエネルギーをたくさん必要ではあるけれど、デンプンの消化能力が未熟なため、エネルギー源として脂肪を多く含む食事が体に優しく効果が高いとき。
炭水化物(糖質)
基本情報/提供源
炭水化物は、デンプンと食物繊維に分けられます。
炭水化物は動物が消化できる「デンプン」と消化できない「食物繊維」に分けられます。
デンプンは、小腸で、消化酵素により単糖類(ブドウ糖)まで分解されて体内に吸収されます。
犬は、人間と比べてデンプンに対する消化酵素が少なく、成長初期(子犬期)では特にデンプンの消化がうまくいきません。
体内における働き
デンプンは、ブドウ糖まで分解されて体内に吸収されます。その後に、血糖(血液中のブドウ糖)として体内を循環します。
メリット
- 直接エネルギー源として利用
- 体脂肪として脂肪組織に蓄積
- グリコーゲンとして肝臓に蓄え
粗繊維
すごく簡単に説明すると、胃や小腸など犬の体内を通過する中で消化分解されずに残る未消化物のことになります。
食物繊維と粗繊維
食物繊維とは、動物(犬)の消化酵素では加水分解されない 食物成分になります。
これには水溶性のものと不溶性の ものがあります。
加水分解とは?
化合物が水と反応することによって起こる分解反応のことを言い、水解とも呼ばれます。
水溶性食物繊維は、周知されているものでは
- ペクチン
- マンナン(オリゴ糖)
- フルクタン
- オリゴ糖
などです。
果物を中心に海藻、コン ニャクなどに含まれています。
粘性・保水性がとてもあり 食後の血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。
また、血中のコレステロー ル量を減少させます。
善玉菌の腸内発酵を促進しウンチの臭いの改善や腸内環境の改善にも効果を期待されています。
不溶性食物繊維は、セルロースなどで、豆や全粒の穀物の他には、野菜、芋、キノコなどに 含まれています。
これらは、腸内の有害物質を体外へ排出させ る(ぜんどう運動)ことにより整腸作用があります。
水溶性と不溶性の違いは、粗繊維には水溶性食物繊維が含まれません。
不 溶性食物繊維の中で一部の成分も除去されることから、一般に量は食 物繊維のほうが粗繊維よりもかなり含有量が 多いようになります。
食物繊維は、腸内発酵で「短鎖脂肪酸」と「二酸化炭素」「メ タンガス」などのガスが発生します。
草食動物では、短鎖脂肪酸 もエネルギーになります。
しかし、雑食、肉食動物の イヌでは、活力にはつながり難いと考えられています。
灰分
栄養学では、食品成分として含まれる鉱物質のことを言います。
カルシウム、鉄、ナトリウムなどミネラルになります。
高温で燃やした場合、タンパク質、でんぷん、脂質などは燃えて何も残りません。
ミネラルは灰として残ります。これが灰分(かいぶん)です。
リン
基本情報
エネルギー代謝に欠かせないATPや、細胞膜の構成成分であるリン脂質などに含まれており重要な働きを担います。
骨の健全な生成、および生育にはリンの他にカルシウムとD3(太陽光)が必要です。
特にリンとカルシウムのバランスは重要になります。
体内のリンは、その80%程度をカルシウムと共に骨や歯に貯蔵され、強度を保っています。
【腎臓のサポート】
慢性腎臓病の犬でリン制限による生存期間の延長が確認されています。
※腎機能が低下すると、リンを尿中に排泄し難くなります。体内に蓄積したリンは、腎臓へさらにダメージを与えます。
デメリット
【欠乏】
成長の遅れ。
食欲不振および骨変形が起こりやすくなります。
【過剰】
腎不全では、摂取量を控えなければ危険となります。
カルシウム
主要必須ミネラルとなります。
2つの大きな役割になります。
【骨格】
- 体内Ca(カルシウム)の90%以上は貯蔵カルシウムとしてリンとともに骨と歯に存在し、骨格の強化を担っています。
【その他】
- 細胞間の情報伝達および神経刺激の伝達に関与しています。
メリット
- 健全な骨の発育と維持のために極めて重要な栄養素です。カルシウムとリンをバランスよく摂取する必要が特に重要となります。
デメリット
【尿路結石】過剰/欠乏
- 過剰も制限もシュウ酸カルシウム結石のリスクとなります。各愛犬に合わせた、適量に調節することが望ましいことです。
- 欠乏・過剰のどちらも骨格異常や尿路結石症のリスクを高めます。
【過剰】
※成長期のカルシウム摂取量
- 成長期は骨の成長に伴いカルシウムの要求量が増得ますが、その量は発育段階や成長速度に大きく委ねられます。欠乏すれば発育障害など発症するリスクになりますが、逆に与えすぎても成長に悪影響が生じるので注意が必要です。
- 愛犬も生後6ヵ月未満では、腸管でのカルシウムの吸収能力が未熟です。給与したカルシウムの50%が受動的に吸収されてしまいます。プードルやグレートデンなどでカルシウムの過剰給与による骨格成熟の遅延や重度の骨関節疾患が発症しています。
成分から見た【安心犬活】ドッグフード の特徴を解説
グルテンフリー(小麦不使用)について
グルテンは、穀物の種子の中心部にある、穀物(グレイン)を製粉して得られるほぼ純粋なタンパク質になります。
主に麦から抽出されたものを指します。
グルテンフリーのペットフードは、この趣旨の中心部にある純粋タンパク質を含まないフードになります。
メリット
アレルゲンになりうる植物性タンパク質は、「小麦」では13%程度とやや高くなります。鶏肉の15%に近い数字です。
グルテン不使用として小麦を利用しないことは、愛犬のアレルギーリスクを軽減できます。
仮にアレルギー症状が発症したときにも愛犬のアレルギー原因の特定が動物性タンパク質を中心に考えるなど容易になります。
ただし、
穀物も水と共に適切な調理加工を施せば、犬にとって優良なタンパク源になります。
お米を「炊く」などすると「糊化」と呼ばれる状態になり、吸収しやすいエネルギーとなります。
重要なことは、愛犬が消化吸収できる適切な量に調整され、適切な処理がされていることが絶対条件です。
そこが満たされていなければ、穀物は愛犬にとって「消化し難い負担のかかる存在」で終わります。
デメリット
お米や小麦など一括りに『穀物』としますが、じつは使用する穀物の「種類」によって、それぞれ含まれている栄養成分は異なります。
栄養の放棄(摂取しない)としては、
例えば「小麦」ならば下記の効果を放棄することになります。
- 小麦胚芽…ビタミン類、必須脂肪酸、抗酸化成分を豊富に含む
- 小麦ブラン(ぬか、ふすま)…食物繊維、ビタミン類を豊富に含む
- 小麦グルテン…良質なタンパク質を豊富に含む
また、植物タンパク質も確かに愛犬のアレルギーに影響するアレルゲンになるかもしれません。
しかし、そのリスクは、牛肉の35%、鶏肉の15%に比べると大麦ではかなり低い1〜2%程度になります。
高齢になると犬も人のように体内に発生する活性酵素を抑制する「抗酸化作用」の能力が低下します。そこで食事により体内に取り入れる必要があります。
抗酸化成分を多く含む原材料として、コーンや小麦の胚芽を含む原材料が使用されることがあります。
アスタキサンチン
アスタキサンチンとは、サケやイクラ、エビなどに多く含まれる成分であり、強い「抗酸化作用」を持つ赤色の天然色素です。
メリット
グレインフリーにしていることから体調を崩している愛犬や老犬などの活性酵素に対する「抗酸化作用」を補う栄養成分が必要になります。
アスタキサンチンを配合することで穀物不使用による「抗酸化作用」の低下を補うことができます。
デメリット
現時点では、見つかっていません。
アビゲニン
アピゲニンは強力な抗炎症因子であるとともに、皮膚におけるオートファジー誘導成分としても注目されています。
アルギン酸
基本情報/供給元
アルギン酸は、コンブ、ワカメに代表される褐藻類に特有な天然多糖類です。
含有量は乾燥藻体の30〜60%を占め、いわばコンブやワカメの主成分で天然の食物繊維です。
アルギンは水溶性の高分子で、水に溶かすと粘りのあるコロイド溶液になります。
また、アルギン酸の安全性はFAO.WHOにも評価されており、もっとも安全な物質のひとつに数えられています。
メリット
- 高血圧を予防する効果
- コレステロール値を下げる効果
- ダイエット効果
- 動脈硬化を予防する効果
- 腸内環境を整える効果
- 胆石を予防する効果
*高血圧を予防する効果
アルギン酸は、コンブやワカメなどの海藻に含まれていますが、海藻のぬめりは水溶性のアルギン酸カリウムによるものです。
*コレステロール値を下げる効果
水溶性のアルギン酸カリウムは、そのぬめりにより余分なコレステロールを包みこんで体外に排出する作用を持ちます。
アントシアニン
基本情報/供給元
アントシアニンは、ポリフェノールの1種で青紫色の天然色素です。
ポリフェノールは、紫外線やウイルスなどの外敵から実を守るために植物がつくり出したファイトケミカルです。抗酸化作用がとても強いことがわかっています。
体内での働き
近年ではその抗酸化力に注目が集まり、視機能の向上、肝機能の改善、メタボリックシンドロームや血糖値上昇の抑制など、アントシアニンがもたらす様々な生理機能や効果が明らかになり、広く利用されるようになっています。
アントシアニンは、紫外線からのダメージを防ぐルテインや、潤いを与えるヒアルロン酸などの 他の成分と組み合わせて摂取することによって更なる力を発揮します。
メリット
【視覚機能を改善する効果】
眼精疲労や眼圧、目の血流が改善が期待されています。
【眼病予防効果】
白内障の予防効果
白内障とは、目の水晶体が白く濁ってしまうことによって見えにくくなり、視力が低下する病気です。
アントシアニンには、この白内障を予防する効果があるという研究結果が明らかになっています。
水晶体はたんぱく質でできており、体の老化などによってこのたんぱく質が変性してしまうと、白く濁り視力に影響を与えます。
イソフラボン
基本情報/供給元
イソフラボンは、主に大豆の胚芽部分に多く含まれているポリフェノールの一種で、女性ホルモンとよく似た働きをおこないます。
- 大豆などのマメ科植物に含まれるイソフラボン
- ブルーベリーやブドウなどの青紫色の植物色素であるアントシアニン
- 緑茶や紅茶の苦み成分であるカテキンなどがあります。
体内での働き
ポリフェノールは、強い抗酸化力があります。生活習慣やストレスによって増えすぎた活性酸素を抑え、肉体と精神の両面から生じる病の予防や改善に役立つと考えられています。
メリット
骨粗しょう症を予防する効果
イソフラボンには、骨の中のカルシウムを損なわない働きがあります。
しかし、エストロゲンの分泌が減少すると、骨にカルシウムを蓄えておく力が低下します。その結果、骨密度が低下し折れやすくなる骨粗しょう症をまねきます。
イソフラボンは、エストロゲンの分泌を促し、骨の中にカルシウムを蓄えることで、骨粗しょう症を予防します。
生活習慣病の予防・改善効果
脂質の一種であるコレステロールは、細胞を生成する重要な成分です。しかし、動物性脂肪を多く含む食事を摂りすぎると血液中のコレステロールが増加します。
コレステロールが増加すると、動脈硬化を発症し、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を発症しやすくなります。
特に、加齢によりエネルギーの代謝が悪くなり、コレステロールが増加しやすくなると考えられています。
イソフラボンは、血液中に増えたコレステロールを減少させる効果があり、生活習慣病や動脈硬化の予防に役立ちます。
デメリット
大豆アレルギーを持つ方
妊娠中や授乳中にイソフラボンを摂取すると、ホルモンバランスに影響を与える可能性があるためこの時期のイソフラボンの摂取量には注意が必要です。
カマズレン
基本情報/供給元
カモミール、ニガヨモギ、セイヨウノコギリソウなどに含まれています。
- メリット
抗炎症作用
デメリット
見つかっていません。
カリウム
<主要必須ミネラル>
基本情報/供給元
- 身体を構成する細胞内に最も多く存在する「陽イオン」です。
- 野菜、肉類、魚および卵など広く含まれています。
身体における働き
- 細胞レベルで正常に機能するためには必要不可欠なミネラルです。ナトリウムと共に酸塩基平衡を保つ上で重要なはたらきをしているのです。
- 神経刺激の伝達やエネルギー代謝に重要な役割を果たしてもいます。心機能においても大きな働きをします。
【腎臓の補助】
カリウムの喪失が増加し、欠乏することがあるので食事からの追加補給がリスク回避につながります。
【心臓の補助】
投薬の種類や量により、低カリウムあるいは高カリウム血症になることがあるので、食事による摂取量の調節も行うことでリスク度を抑制することができます。
デメリット
【欠乏状態】
- 欠乏することはほとんどありませんが、稀に「下痢が一定期間続く場合」は、多量のカリウムが失われ欠乏状態になることがあります。また、疾病に伴う食欲低下により、食事からの摂取量が不十分な場合には、低カリウム血症となることがあります。
- 子犬で情動不安および筋麻痺が報告されています。
カリウムの低下が、筋肉と神経に影響を与えます。初期症状は、手足の力が抜けたり、筋肉痛、動悸などです。下痢などの一時的ではない、慢性状態になると歩行困難や起立困難など深刻な状態に進行します。
ガングリオシド
基本情報/供給元
ガングリオシドとは、母乳の免疫成分のひとつであるシアル酸と乳糖、そしてセラミドが結合した成分です。
ガングリオシドとは、さつまいも表皮部分に多く含まれます。
メリット
感染予防
シアル酸と同様に病原体の消化管への付着を防ぎ、感染を防ぐ効果がありますが、その効果はシアル酸単独よりも強力であることがわかっています。
βーカロテン
<プロビタミンA>
基本情報/供給元
- ニンジンなどに含まれるカロテノイド色素でもあります。
- 体内でビタミンAに変換されるのでプロビタミンAとも呼ばれます。
体内での働き
プロビタミンA、ビタミンAの前段階ということで、その働きもビタミンAに準じます。
メリット
【抗酸化作用】
- βーカロテン自身に強い抗酸化作用があります。主に細胞の中でその抗酸化作用を発揮して免疫賦活作用を効果として発揮します。がんや心臓病の予防、LDLコレステロールの酸化を防ぐ作用があると考えられています。また、運動による酸化ダメージや筋肉の損傷を抑えるという報告もあるようです。
【繁殖】
- 雌犬では、性ホルモン(プロゲステロンとエストロゲン)の生成サポート効果があります。これらのホルモンによってβ-カロテンは胚の成長に適した環境を提供するようになります。
デメリット
βーカロテンは、必要量だけがビタミンAとして変換するのでデメリットはありません。
キナ酸
基本情報/供給元
キナ酸とは、アカネ科の樹木キナから発見された成分で、クランベリーの実やコーヒーの種子に含まれています。
メリット
キナ酸が体内に入ると馬尿酸に変化し、尿を酸性に保ちます。
そのため膀胱炎や尿路感染症を予防する効果が期待できます。
クエン酸
果物に多く含まれる成分です。
メリット
クエン酸は、唾液や胃液の分泌を促すことから消化を助ける働きを期待されています。
クエン酸により排出された唾液には、活性酸素を除去する働きがあることから、活性酸素が引き起こす多くの病から身を守ることが期待できます。
デメリット
問題としてのデメリットはありません。
過去には、疲労回復に効果があるとされていたが今日ではその働きは誤りとされています。
グリコーゲン
基本情報/供給元
グリコーゲンとは「動物デンプン」とも呼ばれ、多数のブドウ糖が複雑につながった多糖類です。
グリコーゲンは、主に肝臓や骨格筋で合成されています。
グリコーゲンは、動物における炭水化物の主要な貯蔵形態であり、おもに肝臓と筋肉で合成されます。そのため、12~18時間絶食すると肝臓におけるグリコーゲンは枯渇しますが、筋肉中のグリコーゲンは運動負荷後にのみ枯渇します。
グリコーゲンが蓄えられる場所は、主に筋肉と肝臓で、筋肉では筋運動のエネルギー源として使われます。ただし、脂肪ほどはエネルギーの貯蔵には向かないため、一時的なエネルギー貯蔵の役割を担います。
体内に存在する糖質のほとんどは、グリコーゲンとして肝臓や筋肉中に存在しています。
豊富に含む食材
ウニ、牡蠣、ホタテ、動物の肝、筋肉
体内での働き
骨格筋で筋収縮のエネルギー源となるほか、肝臓のグリコーゲンは血糖値を一定に保つために使われるなど、様々な役割を担っています。
グリコーゲンは、食事の間などに血糖値が下がってくるとブドウ糖を放出し、活動に必要なエネルギーを供給します。
メリット
【疲労回復効果】
ブドウ糖などの糖質が不足すると身体が疲れやすくなります。
グリコーゲンは、疲労回復に効果があると考えられます。
【集中力を高める効果】
脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖は、脳を活性化させ、集中力や記憶力を高める効果があります。
果物に多く含まれる成分です。
メリット
クエン酸は、唾液や胃液の分泌を促すことから消化を助ける働きを期待されています。
クエン酸により排出された唾液には、活性酸素を除去する働きがあることから、活性酸素が引き起こす多くの病から身を守ることが期待できます。
デメリット
問題としてのデメリットはありません。
クロロゲン酸
基本情報/供給元
クロロゲン酸とは、ポリフェノールの一種です。
コーヒー豆やじゃがいも等に含まれる成分です。
ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、主にコーヒー豆に多く含まれている成分です。
特にコーヒー豆にはクロロゲン酸が豊富に含まれており、コーヒーの健康成分であるカフェインと並んで注目されている成分です。
メリット
抗酸化作用のほか、脂肪の蓄積を抑える効果などが知られており、糖尿病や肥満の予防のためのサプリメントなどに利用されています。
- ダイエット効果
- 脂肪肝を予防する効果
- 糖尿病を予防する効果
サポニン
基本情報/供給元
サポニンは、植物の根、葉、茎などに広く含まれている配糖体の一種で苦味やエグみなどのもととなる成分です。
コレステロール除去や体内で血栓をつくり動脈硬化の原因となる過酸化脂質の生成を抑える効果があります。
なかでも、大豆や高麗人参に含まれるサポニンには様々な効果・効能が期待されます。
体内での働き
サポニンは体内のコレステロールを除去したり、血栓のもととなる過酸化脂質の生成を抑える働きがあります。
特に大豆や高麗人参に含まれるサポニンには、様々な効果・効能が期待されています。
メリット
肥満を予防する効果
大豆に含まれるサポニンは、腸で吸収したブドウ糖が脂肪と合体しないように制御し、脂肪の蓄積を抑え肥満を予防する効果があります。
コレステロール値を下げる効果
血中の悪玉(LDL)コレステロールが多くなり酸化すると、血液の流れが悪くなり、血液が粘液質になります。
血液が、粘り気のあるドロドロになると、酸素や栄養が末端の細胞まで届けられない、動脈硬化などの深刻な病気を引き起すなどリスクが高まります。
大豆に含まれるサポニンには、血中の悪玉(LDL)コレステロールを低下させる効果があります。
免疫力を高める効果
サポニンには、ウイルスや細菌から体を守る免疫機能の働きを担う「ナチュラルキラー細胞」を活性化する働きがあります。
肝機能を高める効果
サポニンには、過酸化脂質の生成を抑え、肝機能を高める効果があります。
デメリット
問題は見つかっていません。
*大豆や人参に含まれるサポニンは安全性が高いと考えられています。
食物繊維
食物繊維は消化されません。
体内で栄養にはなりませんが、整腸作用があります。
食べた食事を消化し、栄養素を十分に吸収するためには、腸内通過時間はある程度ゆっくりであるべきです。
遅すぎると便秘になり、適量の食物繊維を含むことで腸内通過時間が適切に保たれます。
食物繊維は2つに分けられます。
【不溶性繊維】
- 腸内に入る消化物のカサを増すことで腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、適切な(栄養分を十分に吸収できる)腸内通過時間を保ちます。またウンチの硬さと大きさを増加させます。
【可溶性繊維】
- オオバコの種子・種皮(サイリウム)に含まれる可溶性繊維は強い水分保持能力があり、腸の中の消化物の粘調性を増し、消化管内容物の輸送速度に影響を与えることができます。
【発酵性繊維】
- サイリウムを除き、可溶性繊維の多くは、大腸内で乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」の栄養源となり発酵するので「発酵性繊維」と呼ばれています。また「悪玉菌」と呼ばれる大腸菌やサルモネラ菌には利用されないため、善玉菌に優位な環境を作ることが期待できます。
- この発酵には、プレバイオティクス成分として腸内環境を良い状態に保つことに役立つことが知られています。
①発酵により生じた短鎖脂肪酸は、大腸粘膜の栄養源です。
②発酵に伴って結腸内容物が酸性化するため、アンモニアの産生と吸収が減少します。
③善玉菌は悪玉菌に比べ、有害物質であるアンモニアなどの産生が少なくなります。 - 腸内環境が良い状態であれば、便は適度な硬さに保たれ、臭いも減ります。
メリット
フラクトオリゴ糖:フードにおいて期待される役割
【毛玉のケア】
可溶性繊維の粘性により胃に溜まった毛玉をからめとり、さらに不溶性繊維が腸運動を刺激する。
サイリウム、セルロース
【便秘】
不溶性繊維が便のカサを増すことで、腸運動を刺激する。
主にセルロース
便の粘性を増す。
サイリウム
【体重管理】
- 食事全体のカロリーを希釈し、かつ満腹感を与えます。
- 高タンパク質・高食物繊維食は、筋肉を維持しながら体脂肪を減らすことが可能で、体重の減少率も高いと言われています。
植物性タンパク質
近年では、原材料である野菜や豆類の加工技術が発達したことで動物性タンパク質と遜色ない高品質の「タンパク質」を取り込むことができるようになっています。
その顕著な例として、肉類を一切原材料として使用しない「ベジタブルドッグフード」のクオリテイーが高まり、評価が高まっていることが証拠です。
小麦についてはアレルギー発症率15%程度あるので少ないとは言えませんが、大麦など全般的には1〜2%が多く、アレルゲンとしては極めて少ないリスクが植物性タンパク質です。
セレン
<微量必須ミネラル>
基本情報/供給元
動物の体内に広く存在し、器官や組織、全てその含有量はごく微量です。
魚に含まれます。
肉、レバーなどには低濃度で含まれます。
体内での働き
【抗酸化作用】
- ビタミンEと手を合わせて活動する抗酸化成分です。
メリット
- 筋肉細胞をはじめ、細胞膜を保護し、活性酸素による細胞損傷を抑える非常に重要な役割を担っています。
- 免疫反応において補助的な役割を担っています。
デメリット
【過剰】
食欲を失い、体重の増加を妨げます。
魚を多く含む食事でセレンの過剰が起こる可能性が考えられています。
【欠乏】
食欲を失います。
また、沈うつ、呼吸困難および昏睡なども発症を誘発します。
DHA/EPA、オメガ3脂肪酸
オメガ3系多価不飽和脂肪酸(オメガ3系脂肪酸)
基本情報/一般的な供給元
エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は海水魚の魚油に多く含まれる脂肪酸です。
体内では同じオメガ3系脂肪酸である「α-リノレン酸」から作理出されることができます。
- 体内で代謝され、炎症を抑制する物質が作られるほか、様々な働きを可能にします。
- 特にDHAは脳や網膜で最も多い脂肪酸です。胎児や成長期など体組織が大きく発達するタイミングでは大事な栄養成分になります。
メリット
【炎症を伴う様々な疾患】
抗炎症作用があり、様々な体細胞で炎症性生理活性物質の合成や炎症性細胞をおさえるように働くことを期待されています。
【皮膚】
- 抗炎症作用の効果があり、犬アトピー性皮膚炎の治療ではステロイド薬を減薬することができます。
【関節】
- 関節炎の症状が改善し、痛み止め(抗炎症)の投薬を減らすことができます。
【心臓および腎臓】
- 抗凝血作用や血管拡張による降圧作用など様々な効果があり、心臓や腎機能を保護してくれます。
- 心臓病の犬は血中のEPA/DHA濃度が低いことが報告されていて、魚油を食事などと一緒に体内に吸収することで、心臓病の犬の食欲不振や悪液質の一部が改善したという報告や、不整脈による犬の突然死を抑制したという報告も確認されています。
それ以外にも多くの病気の症状において、生存期間が伸びた、症状の悪化が遅くなったという報告があります。
デメリット
<過剰摂取>
過剰摂取では、免疫機能障害を起こすことがあると言われています。
オメガ3系脂肪酸の効果については、その量が重要なのか、オメガ6系脂肪酸との比率が重要なのか明確な結論は未だ出てはいません。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸との比率よりも、その総量が重要と言われていますが、比率を高くしすぎないようにするべきという報告がある。
単純にオメガ3系脂肪酸の量を大量に愛犬の食事に配合したとしてもその効果については疑問視されている説もあります。
鉄分
<微量必須ミネラル>
基本情報/供給元
- 体内の血中における酸素運搬に関わる栄養素となります。
- レバーを中心とした肉類、魚、お野菜であればブロッコリーやホウレン草のような緑色野菜に豊富に含まれています。
身体における働き
- 鉄(Fe)は、血中に存在するヘモグロビンおよびミオグロビンの重要な構成要素です。
- ヘモグロビンは赤血球の中にあって、身体全体に酸素を運ぶ働きを担う色素タンパクです。
- ミオグロビンは筋肉中にあって、ヘモグロビンと同じ働きを行なっています。
銅
<微量必須ミネラル>
基本情報/供給元
生体内には、ごく微量しか存在しません。
しかし、その働きは、補酵素として代謝反応に関わり、とても多岐にわたります。
食事から摂取した銅の多くは小腸から吸収され、肝臓に運ばれて蓄えられます。
そして、ほとんどが胆汁とともに小腸に分泌され、糞便に混じって排泄されます。
豊富に含む食材
魚介類:イカ、タコ、干しエビ、カキ、あんこうの肝など
肉類:ラム肉、豚肉、カモ肉、レバー
その他:ココア、カシューナッツ、アーモンド、エンドウ豆、レンズ豆、大豆、そらまめなどタンパク含量の高い豆類に存在
体内での働き
銅は、様々な酵素の構成成分として、生命活動に不可欠なミネラルです。
体内では、タンパク質と結合し、鉄分の働きを助ける働きを行なっています。
メリット
銅は、鉱物塩の形でペットフードに加えられています。
【被毛の色素】
メラニンの合成に必要な成分です(チロシナーゼ補酵素機能)。
【肝臓】
過剰な銅は胆汁により排泄され、一部の犬種では肝臓に蓄積しやすい傾向があるので、銅濃度の少ない食事がおすすめされます。
デメリット
銅が不足した場合は、鉄が十分に足りていても赤血球で酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンをうまく生成できなくなります。
ヘモグロビンの量が減ったり、赤血球が小さくなり貧血が起こりやすくなります。
過剰摂取の心配はありません。
銅は、ミネラルの中でも毒性が低く、過剰に摂っても排便の際に一緒に排泄されるため、通常の食生活で銅の過剰摂取によって健康に害が起きる心配はありません。
トリプトファン
<(芳香族)必須アミノ酸>
基本情報/供給元
トリプトファンとは、牛乳から発見された必須アミノ酸のひとつです。
トリプトファンは1、単離されたアミノ酸で、セロトニンやメラトニンなどの前駆物質となります。
豊富に含む食材
肉や内蔵類(レバー含む)、魚および大豆は、すぐれた供給源です。食物中のタンパク質に蓄えられています。
- 乳製品
- 大豆類
- ナッツ類
食物から摂取されたトリプトファンは、肝臓や腎臓で分解され、エネルギー源として利用されます。
また、トリプトファンは脳に運ばれると、ビタミンB6やナイアシン、マグネシウムと共にセロトニンを生成します。
体内での働き
【脳】
- トリプトファンは、体内で代謝され、脳の活動を維持するために必要なセロトニン(神経伝達物質のひとつ)に変換されます。
- トリプトファンは、犬ではナイアシン合成の前駆物質として機能します。
メリット
【脳の健康維持】
犬では、脳の健康維持や攻撃性などに関する改善の期待が見られます。
不眠やうつ病などの解消を促すことができます。
デメリット
【過剰摂取の場合】
トリプトファンは、体内で合成されない必須アミノ酸なので毎日摂取しなければなりません。しかし、体が必要とする以上に摂取し続けてしまうと、肝臓内で脂肪への変化が起こり、肝硬変を招く恐れがあります。
【欠乏の場合】
拒食および体重減少。
生成するセロトニンの減少により、睡眠障害やうつ状態、不安感などが結果的に引き起こされます。
ニコチン酸
ニコチン酸とニコチンアミドの総称が「ナイアシン」です。
効果についてはナイアシンをご覧下さい。
ビタミンA
<脂溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- 各動物のレバー(肝臓)、魚および卵に豊富に含まれています。
- 犬は、β-カロテンからビタミンAを作り出すことができます。
体内での働き
小腸より吸収され、肝臓に蓄えられます。
メリット
【視力】
- 視細胞に必要な網膜色素の構成成分です。特に暗順応(暗闇への慣れ)を正常に保つために必要です。
【皮膚と被毛】
- 皮膚の老化と再生のサイクルや皮脂の産生を調節しています。その効果としてフケをおさえ脂漏症の解消を助けています。この働きは、亜鉛やメチオニン・シスチンなどの含硫アミノ酸と相乗的な効果です。
【妊娠期】
犬の妊娠期では、ビタミンAの母犬の必要度がますのですが、逆に尿中に排泄される量が増えてしまい血中濃度は低下傾向になります。そこで追加で補ってあげる必要が生じます。
デメリット
【過剰の場合】
- 多量のビタミンAに対し適応力はありますが、あまりに量が多いとビタミンAにより関節異常や繁殖機能の低下が生じることがあります。
【欠乏の場合】
- 眼疾患、皮膚疾患、繁殖障害などがみられ、感染症や肺疾患の併発が起こり易くなると指摘されています。皮膚疾患としては、全身的な角化の問題を引き起こします。
ビタミンB群
ビタミンB1
<チアミン:水溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- 酵母および小麦胚芽に最も多く含まれていますが、肉類、ふすまや米糠および穀類にも多いことがわかっています。
- 体内では心臓、肝臓、腎臓および脳に多く蓄えられています。
体内での働き
- 神経系の機能を維持するために欠かすことのできない栄養素です。
メリット
- 多くの複雑な体内の反応に関わっていて、細胞の活動に必要なエネルギー生成に必要です。
- 神経伝達物質であるアセチルコリンの合生成に関わり、知覚刺激の伝達を助ける作用があります。
神経伝達にとって欠かせない存在!
デメリット
【欠乏】
- 動物において、疲労感、筋力低下、歩行障害、視力障害および発作などの症状を起こし、最終的に死に至ります。
ビタミンB2
<リボフラミン:水溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- 自然界に広く存在しており、酵母、レバーおよび卵には特に多く含まれています。
体内での働き
- 特定の酵素が機能するために不可欠な補助因子のひとつです。
メリット
- 皮膚の健康維持、そして被毛の質・艶を高める効果があります。
デメリット
【欠乏】
- 眼の周囲や腹部の柔らかい皮膚・被毛に集中的に乾皮症が発症します。また、光線過敏症。
ビタミンB6
<水溶性ビタミン:ピリドキシン>
基本情報/供給元
20世紀半ばに発見されたが、その効果は研究途中です。
わかっている範囲では、タンパク質の分解・合成を助け、皮膚や粘膜の健康維持に働きます。
ビタミンB6は、体内に入ると小腸から吸収され、血液によって全身の組織に運ばれます。
そこで、リン酸 と結合し、ピリドキサールリン酸という補酵素と変化し、特に脳、肝臓、筋肉に多く蓄えられます。
酵母、小麦胚芽および肉類が供給源です。
- 肉類:レバー
- 魚介類:さんま、まぐろ、かつお
- 豆類:大豆製品、ピスタチオ
- その他:卵、にんにく、バナナなど
体内での働き
ビタミンB6は、タンパク質の代謝に欠かせない栄養素であり、タンパク質の摂取量が多いほどビタミンB6の必要量も多くなります。
ビタミンB6は、アミノ酸の代謝と関わっているため、神経伝達物質の合成を促進する作用があります。
メリット
ビタミンB6は、目の細胞の新陳代謝を促し、眼精疲労を改善する作用があるとされており、目薬に配合されている事も多いです。
成長を促進する効果
ビタミンB6により、タンパク質の代謝がうまく進むため、丈夫で健康な皮膚や粘膜、髪、歯、爪を生成することができ、成長を促進します。
また、エネルギー源となる糖質や脂質が不足した場合や、体のタンパク質を合成するために必要な量以上にタンパク質を摂取した場合は、アミノ酸をさらに分解しエネルギー源とします。
この過程でもビタミンB6が働くため、ビタミンB6はアミノ酸の代謝に不可欠な栄養素です。
脂肪肝を予防する効果
ビタミンB6は、脂質の代謝を助け、肝臓への脂質の蓄積を防ぎ、脂肪肝を予防する効果があります。
このような効果を持つビタミンB6は、ビタミンB2やリンとともに脂肪肝の治療にも活躍しています。
動脈硬化を予防する効果
ビタミンB6 は、ビタミンB12、葉酸とともに摂取することで、動脈硬化の一因となるホモシステインを抑制する効果が期待されています。その他に、コレステロール低下効果も知られており、動脈硬化予防に期待されています。
デメリット
基本的にはありません。
また、欠乏も、食事から摂取することと、体内で生成されることからありません。
過剰は、自然と体外に排泄されます。サプリメントなど人為的な過剰摂取だけご注意下さい。
抗生物質を長期間服用していると、腸内細菌が死滅して「腸内バランス」が崩れます。すると生成能力が低下し、ビタミンB6の欠乏症が起こることがあります。
万が一、欠乏症状が起きると、皮膚と粘膜にトラブルが起きやすくなります。
その際の症状としては、舌炎、口内炎、口角炎、結膜炎や、目・鼻・耳などに脂漏性皮膚炎 などが見られます。
ビタミンB12
<水溶性ビタミン:コバラミン>
基本情報/供給元
ビタミンの中で唯一、分子中にミネラル(コバルト)を含んでいます。
動物性食材(肝臓、腎臓、心臓、肺、魚および肉)のみに含まれます。
ビタミンB12は、水溶性のビタミンB群の一種です。
化学構造の中心部は、ミネラルのひとつであるコバルトを含みます。暗赤色をしていることから「赤いビタミン」や「コバラミン」と呼ばれています。
また、赤血球を生成する時に働くため「造血のビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンB12の体内での必要量はごく微量ですが、多くの場合は、肝臓に数年分のビタミンB12が貯蔵されています。
ビタミンB12は、腸内細菌によって体内で作り出されもします。
豊富に含む食材
菜食、加齢、消化器系の疾患、小腸の悪性腫瘍などにより吸収量が減少します。欠乏が生じた場合は、食事により補う他ありません。
- 魚介類:かつお、さんま、のり、すじこ、貝類など
- 肉類:レバーなど
- 乳製品:チーズなど
- その他:もやし、納豆など (植物性食品は例外)
体内での働き
多くの重要な生化学反応において補酵素として働き、タンパク質の合成および赤血球形成に主要な役割を果たしています。
メリット
貧血を予防する効果
赤血球を生成する働きを持つビタミンB12と葉酸はどちらも重要で、どちらか一方でも不足すると、細胞分裂や増殖がうまくいかなくなり、その結果貧血が起こります。
神経機能を正常に保つ効果
ビタミンB12は、核酸やアミノ酸、タンパク質の合成を助けることによって、神経細胞の機能を正常に保つ効果があります。
DNAの合成には、葉酸の働きが不可欠ですが、葉酸がしっかりと役目を果たすためには、ビタミンB12のサポートが必要です。
また、ビタミンB12は、末梢神経の傷を治す働きがあり、神経痛の治療薬としてビタミンB12が処方されています。
睡眠を促す効果
近年の研究では、ビタミンB12は睡眠・覚醒のリズムに関わっていることが知られてきました。
不規則な生活が続くと睡眠・覚醒のリズムが乱れます。ビタミンB12を大量に摂ると、リズムの正常化に役立つと期待されています。
デメリット
ありません。
ビタミンC
<水溶性ビタミン:アスコルビン酸>
基本情報/供給元
ビタミンCは、皮膚や血管の老化を防ぎ免疫力を高める働きを持つ抗酸化ビタミン です。
コラーゲンの合成に働いて、骨を丈夫にしたり、肌にハリを持たせる効果があります。
抗酸化成分として加齢や運動による酸化ストレスや、関節の損耗(関節炎)などの病気の予防および治療に役立ちます。
ビタミンCが体内に入ると、小腸の上部から吸収されて肝臓に運ばれ、肝臓から血液によって全身へ運ばれます。
健康な犬は通常、体内でビタミン Cを生成できるため、厳密な意味で必須ビタミンとは言えません。
豊富に含まれる食材
- 野菜:赤ピーマン、芽キャベツ、菜の花、カリフラワー、にがうり、キャベツ、ホウレン草、ジャガイモ、サツマイモ、ちんげんさいなど
- 果物:レモン、アセロラ、キウイフルーツ、いちご、ネーブル、はっさく、ぽんかん、いよかん、パイナップル、グァバ、柿な
- その他:緑茶など
ビタミンCは、主に野菜や果物全般に豊富に含まれ、そのほかではジャガイモ、サツマイモ、緑茶などにも豊富に含まれています。同じ野菜でも、旬の時期に収穫された野菜のほうが栄養素は豊富です。
ビタミンCは、熱によって破壊されやすい性質を持っていますが、ジャガイモやサツマイモに含まれるビタミンCはデンプンによって保護れているため、ドッグフードの製造による損失が少ないという特徴があります。
体内での働き
ビタミンCは、体を構成する重要なタンパク質のひとつであるコラーゲンを生成する際に必要な酵素の働きを助ける補酵素としての役割を担っています。
コラーゲンは、体をつくるタンパク質のうちの3分の1を占め、細胞と細胞をつなぐ接着剤のような働きをしています。
この働きにより、細胞同士の結合を強くし、血管や筋肉、皮膚、骨などを丈夫に保つ効果があります。
【抗酸化作用】
- 強力な抗酸化物質であるビタミンEの再生を可能にし、抗酸化成分として機能します。
- 鉄分の代謝に関係します。
メリット
【抗酸化作用】
成長期、高齢期、疾病時、および、競技犬に役立ちます。
子犬のワクチン接種後の抗体産生量が増えた、激しい運動による酸化ダメージおよび筋肉の損傷を軽減したという情報もあります。
デメリット
銅蓄積性肝障害の犬については大量のビタミンC摂取は避けるべきである。
加齢や体調不良により、肝臓での生成が十分にできない場合は、ビタミンCを食事に添加することが推奨されます。
また、重度に脂肪の吸収不良が起きた場合には、さらに添加が必要と考えられています。
ビタミンD
<脂溶性ビタミン>
基本情報/供給元
ビタミンDには、きのこなど植物性食材に含まれるビタミンD2 (エルゴカルシフェロール)と動物性食材に含まれるビタミンD3 (コレカルシフェロール)があります。
これらを総称してビタミンDといいます。
ビタミンD2、ビタミンD3の体内での働きは同じです。
ビタミン Dはカルシウムやリンの代謝を調節するうえで重要な役割を果たす栄養素。
犬には、紫外線を浴びることによりビタミンDを生合成する能力を欠くため、食事からビタミンDを補給する必要があります。
体内に取り入れられたビタミンDは、小腸から脂質と共に吸収され、肝臓と腎臓の酵素の働きによって活性型ビタミンDに変換されます。
ビタミンDは、活性型ビタミンDとなって初めて働きます。
生み出されたビタミンDは肝臓に貯えられます。
- 肉類(レバー)
- 魚介類:いわし、かじき、さけ、にしん
- しらす
- きのこ類:干ししいたけ、きくらげなど
- 卵
- 乳製品
体内ので働き
ビタミンDは、骨の形成や成長に重要なカルシウムの吸収に深く関わっています。
骨の成長のほか、免疫力を高める働きもあり、丈夫な体づくりには必要不可欠と考えられています。
メリット
骨や歯を丈夫にする効果
活性型ビタミンDは、カルシウムの吸収に必要なタンパク質の合成を促し、小腸でのカルシウムとリンの吸収を高め、血液中のカルシウム濃度を高めます。さらに血液中のカルシウムが骨や歯に沈着するのを助け、成長の促進や丈夫な骨や歯の形成、維持にとても役立っています。
デメリット
【過剰】
骨代謝および骨化の円滑化が阻まれ、過度の骨石灰化が起こります。
ビタミンD過剰摂取の影響は、子犬(特に大型犬)において最も顕著であり、骨異常および軟組織への石灰沈着が起こります。
【欠乏】
くる病(犬では稀)、体重減少および骨軟化症による関節および筋肉の痛み、骨折などのリスクが高まります。
ビタミンE
<脂溶性ビタミン>
基本情報/供給元
- ビタミンEは数種の成分からなる総称になります。最もよく知られているのは、α-トコフェロールです。細胞の酸化ストレスを抑えることで、老化が原因の疾病の予防と治療に役立つと考えられています。
- 植物油や子実類および穀類を含む植物由来のもの、またレバーなどの動物性成分にも含まれています。
- 肝臓および筋肉中の脂肪組織に貯えられます。
体内での働き
メリット
【抗酸化作用】
- 活性酸素による酸化ダメージから細胞膜を保護する重要な役割を担っています。
- 慢性腎臓病において酸化ストレスの存在が示されており、ビタミンEとビタミンCが減少し、脂質が過酸化することがわかっています。また、ヒトでの研究では、ビタミンEが腎障害の進行を遅らせるという報告もあります。
デメリット
【過剰】
- ビタミンEは、脂溶性ビタミンの中で最も毒性があります。
毒性について
比較的大量のビタミンEでも通常外になることはないと考えられています。しかし、稀に筋力低下,疲労,悪心,および下痢が起こったことが報告されているようです。
【欠乏】
- 筋力低下、生殖障害、網膜変性および脂肪組織の変色などが見られます。また、皮膚や免疫系の異常も起こることが考えられます。
ビタミンK
<脂溶性ビタミン:K1=フィロキノン、K2=メナキノン>
基本情報/供給元
ビタミンKは、脂溶性ビタミンであり、葉野菜や納豆に多く含まれています。
血液の凝固に関わり、出血を止める働きがあることから「止血のビタミン」とも呼ばれています。
また、ビタミンKには、カルシウムが骨に沈着する際に必要なタンパク質を活性化させる働きがあり、骨の健康にも深く関わるビタミンとしても注目されています。
犬や猫では、腸内細菌によってビタミンKが合成されます。
しかし、それだけで1日の必要量を補えないことが多く、食物から摂取します。通常、体内では肝臓に貯蔵されます。
ビタミンK1は、主に植物の葉緑体でつくられるため、緑黄色野菜の中でもほうれん草などの緑色の濃い葉野菜や、海藻類などに多く含まれます。
ビタミンK2は、微生物によって作られるため、納豆をはじめとする発酵食品に多く含まれる他、肉類、卵、乳製品などの動物性食材にも含まれています。
体内では、腸内細菌によって体に必要な量の半分ほどが合成されます。
豊富に含む食材
レバー、肉類およびホウレン草などの野菜
- 納豆
- 明日葉
- つるむらさき
- おかひじき
- ほうれん草
体内での働き
ビタミンK群は、多くの酵素の補助因子として働き、欠かせない因子です。
血液凝固のいくつかの過程で、ビタミンKが必要不可欠です。
骨のカルシウム沈着にも必要不可欠です。
メリット
血液を凝固させ止血する効果
ケガや内出血を起こした際に、時間が経つと自然に血が止まりますが、これは血液凝固因子であるトロンビンの働きのおかげです。
出血が起こると、血漿(けっしょう)の中に含まれているフィブリノーゲンという物質が不溶性のフィブリンという物質に変化し、血液がゼラチン状になることで血液が凝固します。
この血液凝固過程において、フィブリノーゲンがフィブリンに変化する際に必要になるのが、トロンビンという酵素です。ビタミンKは、このトロンビンの前駆体であるプロトロンビンを肝臓で生成する際に不可欠な成分なのです。
逆に、血液は出血している箇所以外は正常に流れていなければなりません。ビタミンKは、血液の凝固を防ぐ物質の生成にも関与しており、血液の凝固だけでなく、凝固の抑制にも働きかけています。
骨の健康を保つ効果
ビタミンKは、ビタミンDとともに骨の健康を維持する働きがあります。
ビタミンDには、カルシウムの合成に必要なタンパク質を生成し、腸でのカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
腸から吸収されたカルシウムは、ほとんどが骨や歯のもととなり、貯蔵カルシウムとして骨に存在します。
ビタミンKには、骨にカルシウムを取り込む際に必要な、オステカカルシンというタンパク質を活性化させる働きがあります。
また、骨からカルシウムが排出されるのを抑制する働きもあります。
デメリット
【過剰の場合】
問題点はまだわかっていません。
どのくらいの量で問題が生じるかも研究中です。
【欠乏の場合】
血液凝固が上手くいかず、消化管、鼻、皮膚および脳に出血が起こります。これらは微出血のケースが多いのですが、経過が長引くと貧血の原因ともなります。
また骨に十分なカルシウムが取り込まれなくなるため、骨がもろくなってしまいます。
フコキサンチン
フコキサンチンは、自然界に600種類以上もあるカロテノイドの一種で、鮮橙色をしています。
カロテノイドは、動植物が持つ、自然界に存在する黄色や赤色の色素の総称で、600種類以上存在するといわれています。
特徴としては、強力な抗酸化力を持ち、活性酸素を除去する力に優れています。
眼病や生活習慣病などをはじめとする疾病の予防に効果的な栄養素として知られています。
強力な抗酸化作用
- 老化や病気から体を守る効果
フコキサンチンが持つ抗酸化力は、体内に必要以上に発生した活性酸素の増加を抑えて老化を予防するほか、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞など心臓血管系の病気の予防に役立ちます。本来、活性酸素は体の中に入ってきた細菌やウイルスを退治する働きを持つため、体にとって必要なものですが、増えすぎるとその強力な作用により細胞を傷付けてしまうのです。 - メタボリックシンドロームを予防する効果
フコキサンチンには、メタボリックシンドロームの予防にも効果があることがわかっています。脂肪組織には白色細胞組織と褐色脂肪組織の2種類があり、それぞれ異なった働きがあります。白色脂肪組織は過剰に摂取したエネルギーを脂質として溜めこむ働きがあります。一方褐色脂肪組織は脂肪を分解し、熱を発生することで体温の保持と余分なエネルギーを消費する働きがあります。 - 糖尿病を予防する効果
フコキサンチンは、糖尿病の予防効果があります。フコキサンチンは糖の代謝を促進し、血糖値を減少させる働きがあることが分かっています。
フコダイン
基本情報/供給元
「フコイダン」は、海藻の中でもコンブ、ワカメ(メカブ)、モズクといった褐藻類にのみ含まれる特有のヌメリ成分で、水溶性食物繊維の一種です。
メリット
- 抗凝血作用
- 細胞接着阻害作用
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症作用
- ウイルス感染からの細胞保護
- 抗腫瘍作用
- 抗ピロリ菌
- 抗潰瘍作用
- 胃不快感改善作用
などへの効果が期待され、研究が続けられています。
デメリット
見つかっていません。
プロアントシアニン
基本情報/供給元
アントシアニンは、植物が紫外線など有害な光から実を守るために蓄えられた青紫色の色素成分です。
ポリフェノールの1種であり、ブルーベリー、ナス、紫芋に多く含まれているファイトケミカルです。
体内の働き
メリット
- 視覚機能を改善する効果
- 眼病を予防する効果
- メタボリックシンドロームを予防する効果
- 花粉症を予防する効果
デメリット
特にありません。
ポリフェノール
植物の苦味、渋味、色素の成分です。
緑茶や葡萄などに含まれており、8000種類以上のポリフェノールが確認されています。
メリット
主要な抗酸化成分を成し、細胞膜やDNAを保護して癌の原因となる変異を防ぐ働きがあります。
抗酸化成分として大きな役割を持ち、酸化ストレスの有害な影響を抑える働きが期待できます。
人だけではなく、犬でも主たる効果である抗酸化活性および歯周病の原因となる細菌の成長抑制が確認されています。
ポリフェノールには、一酸化窒素の生成を促し、血管の平滑筋を弛緩させる働きをするため腎臓病や心臓病にも効果が期待されています。
デメリット
見つけられていません。
マグネシウム
基本情報/供給元
マグネシウムは、体内で約300種類以上の酵素の働きを助けるミネラルの一種であり、体内で行われるほとんどすべての生合成や代謝 の働きに必要なミネラルです。
カルシウムと密接な関わりがあり、骨や歯の形成に必要な栄養素でもあります。
体内での働き
体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けます。また、血液循環を正常に保つ作用があります。
メリット
- 丈夫な骨をつくる効果
- 高血圧を予防する効果
- 心疾患を予防する効果
- 精神を安定させる効果
デメリット
日常的にバランスの良い食事をし、安定した生活リズムで暮らしていれば不足することはありません。
睡眠不足や運動不足が続いている時、ストレスが多い時には体内のマグネシウムが消費されるため、マグネシウムの必要量が多くなり、結果的に不足状態になることがあります。
マグネシウムが不足すると、血圧上昇、不整脈、動脈硬化、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患の危険性が高まります。不足状態が悪化すると、発育不全、筋肉の痙攣、皮膚や筋肉などへのカルシウム沈着、神経過敏症などの神経症状、不安や抑うつ症などの精神症状、記憶障害、注意力散漫などの症状が発症します。
また、腎臓に障害がある場合は、過剰摂取に注意が必要です。
過剰摂取により神経や心臓の筋肉が正常に働かず、低血圧や筋肉の麻痺、下痢、吐き気、筋力の低下が発症することがあります。
マンガン
基本情報/供給元
マンガンは、地表や海水、淡水など地球上に広く分布する元素です。抹茶、ナッツ、栗、大豆製品、ライ麦、玄米に多く含まれます。
マンガンは、肝臓の中にあるミトコンドリアに多く蓄えられ、特に酵素の活性化を助けながら、体内の代謝に深く関わっている栄養素です。
構成成分はアルギニン分解酵素やピルビン酸脱炭素酵素、マンガンスーパーオキシドジスムターゼで、骨の形成や脳機能維持などにも関わっています。
メリット
- ピルビン酸カルボキシラーゼの構成成分となるピルビン酸カルボキシラーゼは、体内から失われると生命に関わる重要な酵素です。
- さまざまな酵素の生成と活性化
- 脂肪酸・コレステロールの合成
- 骨の形成を促進
- インスリンの合成
- たんぱく質の合成・エネルギーの生産
デメリット
過剰摂取は起き難い成分ではあります。
バランスの良い食事では起きないとも言えます。
メチオニン
<含硫アミノ酸、必須アミノ酸>
基本情報/供給元
メチオニンは、必須アミノ酸です。
食事から栄養分として摂取する必要があります。
硫黄を含んだ含硫アミノ酸で、肝機能を高めたり、アレルギーの原因となるヒスタミンを抑える働きがあります。
鶏肉・牛肉・羊肉などの肉類や、マグロ、カツオなどの魚介類、牛乳やチーズなどの乳製品、豆腐・納豆などの豆類、ナッツ類や全粒小麦などに含まれています。
体内での働き
体内では、アレルギーを引き起こすヒスタミンの血中濃度を低下させる働きをしています。
また、肝臓で毒素や老廃物の排除や代謝を促進し、脂質を乳化する働きもあります。
さらに、メチオニンは、育毛や発毛にも効果があると考えられています。
メリット
アレルギー症状を緩和する効果
アレルギーは、免疫細胞が、外部からの刺激に過剰に反応することにより起こります。
免疫細胞から放出されるのがヒスタミンで、メチオニンはアレルギーを引き起こすヒスタミンの働きを抑制する効果があります。
メチオニンを摂取することによって、血液中のヒスタミン濃度を抑えることができ、アレルギー症状を抑制する効果が期待できます。
老化防止の効果
メチオニンを摂取することで、細胞の老化抑制や免疫力を高める効果が期待されています。
メチオニンは、抗酸化ミネラルであるセレンを運搬する役割を担っていて、体内の抗酸化作用を高める働きがあります。
アルギニンやグリシンとともに、クレアチンを生成する際の材料となり、体内エネルギーの産出に重要な役割があります。加齢とともに体力が衰える原因のひとつにクレアチン合成能力の減少が挙げられることから、メチオニンは、老化を抑制する重要な役割を担う成分となるのです。
ヘアケア効果
メチオニンは、被毛の健康を考える上でも重要な成分となります。
被毛の99%は、約18種類のアミノ酸が結合してつくられたケラチンというタンパク質からできています。メチオニンが被毛に占める割合は1%程ですが、被毛の健康に深く関係しています。
その他の効果
メチオニンは、ミネラルのセレンと共同で働くことで、水銀や鉛、カドミウムなどの有害重金属を体外へと排泄します。
脳神経細胞や中枢神経に有害重金属が蓄積することを防ぐ働きもあるため、デトックス効果に期待されています。
デメリット
メチオニンが不足すると、肝臓機能が低下し、血中コレステロールの増加による動脈硬化や抜け毛を発症します。
また、利尿能力が低下して老廃物の蓄積が進むことによりむくみが起きます。
多量に摂取した場合は、悪心、嘔吐、めまい、低血圧、興奮など副作用を発症する場合があります。
モリブデン
<必須ミネラル>
基本情報/供給元
モリブデンとは、代謝に関わる必須ミネラルの1つです。
肝臓、腎臓に存在する微量ミネラル。
豊富に含む食材
- レバー
- 乳製品
- 豆類、種実類
- 穀類
体内での働き
体内での詳細な働きは明らかになっていません。
酵素の構成成分になり、糖質や脂質の代謝を補助する役割と考えられています。
メリット
貧血を予防する効果
モリブデンは、銅の排泄や鉄分の代謝にも関わります。
モリブデンは、血液をつくるために必要な鉄分が不足すると、肝臓に蓄えられている鉄分の運搬を助け、鉄分の利用効率を上げ、造血を促す働きがあります。
この働きにより、モリブデンは鉄分が不足して起こる鉄欠乏性貧血を予防する効果があると考えられます。
また、モリブデンと銅は、相互に作用して、銅の排泄を促します。銅が不足すると鉄分の吸収や利用効率が下がるため、貧血を予防するためにもモリブデン、銅、鉄分を含む食事をバランス良く摂取することが重要になるのです。
デメリット
まだわかっていません。
ラウリン酸
ラウリン酸は、ココナッツオイルの半分を占める中鎖脂肪酸です。
ラウリン酸はココナッツオイルの他、母乳、バターなどに多く含まれています。
生まれたばかりの赤子の免疫力はとても弱いものです。しかし、ラウリン酸を口から取り入れることで赤ちゃんを感染から守ってくれることがわかっています。
ラウリン酸は、体に入るとモノラウリンに変換されます。
モノラウリンは、多くの病原菌から体を守ってくれるのですが、毒性を持たず、一般の医薬品と比べて大きなメリットとなります。
メリット
穀物不使用にあっては、植物性タンパク質の量の低下から考えられる「免疫力の低下」を補う効果が期待されます。
これにより愛犬の体は多くの感染によるリスクから守られると考えられます。
デメリット
現時点で見つけられません。
リジン
<必須アミノ酸>
基本情報/供給元
リジンとは、必須アミノ酸の1つであり、体を構成するタンパク質の組み立てに必要な栄養素です。
肉などの動物性たんぱく質に多く含まれています。
ブドウ糖の代謝を良くして集中力を高めたり、カルシウムなどの吸収を促進するほか、肝臓機能の強化などの効果があります。
第一制限アミノ酸であり、不足するリスクが最も高いため、ドッグフードの製造の際は細心の注意が必要になります。
動物性の食品に豊富に含まれ、特に筋組織に多く含まれています。大豆タンパク中にも豊富に含まれています。
体の組織の修復や成長に関与しています。
また、脂肪燃焼に必要なカルニチンの合成原料にもなります。
リジンは、食品のたんぱく質中で最も制限アミノ酸になりやすく、植物性タンパク質には含量が少ないため、米や小麦、トウモロコシなどの穀類タンパク質では補いきれません。
豊富に含む食材
- 牛乳
- 乳製品
- 鶏肉
体内での働き
メリット
リジンは、体内でのタンパク質の組み立てに必要不可欠な必須アミノ酸の1つです。
タンパク質は、体内で細胞や細菌・ウイルスの侵入を防ぐ抗体の材料として用いられるため、リジンの摂取は成長と免疫力の向上に大きな役割を持ちます。
疲労回復効果、集中力を高める効果
リジンには、体の組織を修復し成長に関わる働きがあります。
タンパク質の吸収を促進させ、ブドウ糖の代謝を良くして疲れをとり、集中力を高める効果や、骨を丈夫にするカルシウムの吸収を促進する働きがあり、健康な生活を送るためには欠かすことができない栄養素です。
デメリット
リジンの欠乏症と過剰症
リジンが欠乏すると、疲れやすくなって集中力が低下したり、目の充血、めまいや吐き気、貧血などの症状を発症することがあります。
また、肝臓の機能が低下して、血中の飽和脂肪やコレステロールが増加しやすくなります。
加齢に伴い、より多くのリジンが必要とされます。
通常の食生活であれば、リジン単体での過剰摂取が起こらないため心配ありません。
サプリメントでアミノ酸の摂取を行なっている場合は、リジン単体での過剰摂取が起こりやすく、腎機能障害を引き起こす恐れがあります。
安全性については、一定量を連続摂取すると、胃痛や下痢などの副作用を引き起こす可能性があるという報告もあるようです。
リノール酸
<オメガ6系多価不飽和脂肪酸(オメガ6系脂肪酸)>
基本情報/供給元
一般的な植物油には、豊富に含まれています。
大豆油中の脂肪酸の50%以上に相当します。
豊富に含む食材
- ベニバナ油
- ひまわり油
- 大豆油
- コーン油
体内での働き
体内ではアラキドン酸に変えられ、生体膜の機能を維持します。
それが、皮膚からの水分喪失を防ぐなど、皮膚のバリア機能に欠かせない成分と考えられます。
亜鉛とリノール酸の給与で被毛のコンディションが改善できます。
メリット
体内で生成できない必須脂肪酸です。
植物油に多く含まれていますが、血中コレステロール値や中性脂肪値を下げる作用があるため、動脈硬化や心筋梗塞などの予防に役立つほか、血圧低下作用、コレステロール系胆石症の予防などの作用があると考えられています。
デメリット
- 成長の遅れ
- 皮膚炎
リボフラビン
ビタミンB2の別称です。
リンゴ酸
りんごをはじめ、果実や野菜、梅干しに含まれる有機酸の1つです。
メリット
- 鉄分の吸収を助けることから貧血予防
- 乳酸の分解による疲労回復
デメリット
見つけられません。
ヨウ素
*微量必須ミネラル
甲状腺ホルモンの合成に必要な栄養成分です。
別名:ヨード
【欠乏の場合】
- 甲状腺機能の低下により、甲状腺腫、脱毛、被毛の潤いの欠如および体重増加などの兆候が見られるようになります。
レシチン
基本情報/供給元
レシチンとは、ホスファチジルコリンとも呼ばれ、リン脂質と呼ばれる脂質の一種です。
リン脂質は、他の脂質と異なり、エネルギー源としてだけではなく、体内で様々な役割を担っています。
脳や神経組織などに多く存在し、細胞膜の主要構成成分になっています。
豊富に含む食材
- 卵黄
- 大豆
- ウナギ
- レバー
体内での働き
レシチンの構成要素のひとつであるコリンは、体内に吸収されると、脳で脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンをつくる材料になります。その結果、記憶力や学習効果を高めます。
メリット
脳の働きを助ける効果
脳内では、神経細胞の間を情報伝達物質が活発に行き来させ、記憶や判断などの働きを迅速に補助しています。
動脈硬化の予防
レシチンの水と油を混ざり合わせる性質によって、コレステロールが血液中の水分に乳化することができるようになります。
血中 のコレステロールをレシチンが溶かして、余分なコレステロールが血管壁に沈着することを防ぎ、細胞内や血液中でのコレステロール値を調整し血管機能を正常に保ちます。
レシチンには脂肪肝や肝硬変を予防・改善する効果があると考えられています。
デメリット
問題は特に報告されていません。
Lーカルニチン
基本情報/供給元
L-カルニチンは、エネルギーを作り、体内に溜まりやすい脂肪の燃焼をサポートするアミノ酸の一種です。
主に肉類に含まれる成分で、L-カルニチンが体内に豊富にあると余分な脂肪が燃焼され、太りにくい体質を作ることができます。
体内では、必須アミノ酸のリジンとメチオニンを成分として、肝臓で合成されます。
体内でタンパク質の形をとらない、遊離アミノ酸のひとつがL-カルニチンです。
体内での働き
L-カルニチンは、「脂肪燃焼」という働きから、ダイエット的な側面がクローズアップされていました。
心臓の動悸や息切れに効果がわかったことから、心臓の筋肉を動かす際にLーカルニチンが関わっていることがわかり注目が高まっています。
メリット
脂肪を燃焼しやすくする効果
L-カルニチンは、脂肪を燃焼するミトコンドリアへと脂肪を運ぶ役割を果たしています。
L-カルニチンを十分に維持することによって、体に溜まっている脂肪をエネルギーとして効率良く燃焼することができます。
その結果、脂肪が付きにくい、つまり太り難い体を作ることができます。
デメリット
L-カルニチンが不足すると、燃焼されずに残った脂肪が蓄積されて、肥満や血管障害につながる可能性があります。
α–ビザボロール
カモミールの精油成分に15%程度含まれています。
メリット
- 胃粘膜の炎症緩和
- 気管支平滑筋の緊張緩和
- SOD活性を高めることによる抗酸化効果
- 痛覚過敏の緩和
- 紫外線によって引き起こされた皮膚障害の改善など
各種の炎症反応に働きかけ、それらを緩和する作用があります。
デメリットは見つかっていません。
成分から見た【安心犬活】ドッグフードの効果 まとめ
一見すると【安心犬活】国産無添加ドッグフードの優れた点は
- 高品質な国産食材および国産製造
- 豊富な動物性タンパク質
- 低温低圧製法
に目が向きがちです。
もちろん、他のフードと比べると魅力です。
しかし、本当の魅力は、
- 免疫力向上
- 酸化防止
- 豊富なタンパク質などにより体づくり
を円滑に進める栄養バランスにこそ【安心犬活】の魅力はあります。
数種類の食事からポリフェノールを活用して上手に体内の酸化を防止する成分を体に取り入れ優れた効果を達成しています。
ドッグフードとしての【安心犬活】完成時のタンパク質量28%以上は、とても高い数字です。
ドッグフード粒は、ノンオイルコーティング仕上げが大きな効果ですが、もともと低温低圧製造なので口溶けが良く愛犬の消化負担が軽く済む設計です。
抗酸化作用や胃粘膜の保護など「健康の維持」にも優れた成分が配合されていると思います。
ある程度の愛犬のコンディションの幅に余裕がある点は魅力です。
老犬、若犬、おとなしい犬、活発な犬とどのタイプの愛犬にも適応できる内容のドッグフード、それが【安心犬活】だと感じました。
*参考資料:Roylcanine「犬と猫の栄養成分辞典」、ペット栄養学会誌